立花登青春手控えスペシャル

2020.1.3BSP、BS新春時代劇、NHK/松竹

キャスト
立花登/溝端淳平 ちえ/平祐奈 松江/宮崎美子 平塚平四郎/マキタスポーツ 土橋桂順/正名僕蔵 直蔵/波岡一喜 千助/笠松将 久坂道之丞/渡辺佑太朗 おあき/樋井明日香 豊太/ドロンズ石本 水野徳次郎/山岸門人 鴨井左仲/峰蘭太郎 おせん/園英子 園井/石志望 おすま/西原亜希 清兵衛(小日向の文七)/升毅 吉蔵/伊藤祐輝 英助/山中聡 弥太/兼松若人 およう/佐々木みゆ 八百屋の親爺/赤堀二英 お杉/村岡希美 きよ/鷲尾真知子 藤吉/石黒賢 小牧玄庵/古谷一行

原作 藤沢周平 獄医立花登手控え/閉ざされた口(闇の穴より)
脚本/古田求
音楽/羽岡佳
語り/篠田三郎

毘沙門段丘


 大坂遊学を終え、二年ぶりに帰ってくる登。喜びの再会から祝言に至る時間軸に、薄幸のおんなの浮き沈みを捕物仕立てで挿む趣向。
事件のエピソードは、原作者の他作品から引かれている。

大覚寺

ロケ地

  • 大坂の蘭方塾、塔頭の門か。イメージのみ。
  • 江戸へ戻る登、富士山を望む街道は毘沙門段丘林際の坂。第三シリーズ最終話で手当てした地蔵の傷が消えているエピ入り。
  • おすまの娘・おようが金貸し殺しを目撃した藪、および近く設定の賭場開帳の荒れ寺がある林、北嵯峨付近の林間か…植生は雑木混じり竹林で段差あり。
  • 吉蔵が刺されたことを知らず出勤するおすまに弥太が接触するくだり、大覚寺大沢池畔植込み際(吉蔵に貰ったミニ瓦取り出して眺め物思うおすま)〜護摩堂前(おすまがお堂前を過ぎゆく姿を、お堂裏から見る図・弥太はお堂裏の基壇に腰かけている)〜護摩堂前(弥太、おすまの前に立ち塞がり吉蔵からの言伝と称し絶縁を告げる)。夕景仕立て。護摩堂脇の、台風で折れた大木の「傷口」を上からナメて撮ってあり、効果的。
  • ちえを伴いおすま宅へ往診した登、帰り道の二人は大覚寺護摩堂前〜方丈池堤。
  • 吉蔵を刺した英助のことを藤吉から聞く登、八幡堀新町浜堀端。荷揚げ風景を演出。
  • 石を抱かされた英助を見てきた登、あれはおすまとの関係について嘘をついていると藤吉らに告げる川端、八幡堀明治橋下の飛び石。

※おすまは寡婦、亡父は玄庵がみとった設定。おようは一時口がきけなくなっているが、妾宅において清兵衛の金貸し殺しを指弾する段で声が出る。吉蔵は瓦職人。
※直蔵は藤吉のもとを離れ一本立ちの親分になっていて、出てこないさみしいと思っていたら、清兵衛が縄張りにいて協力という形で登場。

八幡堀


参考文献 藤沢周平著「獄医立花登手控え」四冊合本版 講談社

→ 立花登青春手控え(第一シリーズ)

→ 立花登青春手控え(第二シリーズ)

→ 立花登青春手控え(第三シリーズ)

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