時代劇の風景 ロケ地探訪
随心院総門 |
京と近江の間にある小盆地・山科。東海道と奈良街道が通じる古来よりの要衝の地は現在ベッドタウンとして開発著しい。その山科市街地中心部から少し南の小野の里にある小野小町ゆかりの門跡寺院が随心院である。
寺は弘法大師空海の弟子・仁海僧正が一条天皇の御代(991年)に建立した曼荼羅寺にはじまる。その後応仁の乱の戦禍を蒙り慶長年間に再建された堂舎が今に伝わる。
小町とのゆかりはここ小野の地が小野氏の領地だったことにあり、井戸や文塚、春先に梅園で行われる「はねず踊り」などにそれを偲ぶことができる。
随心院が時代劇に使われるポイントは何箇所もある。境内の参道や路地から、各種の門、本堂が使われるほか、裏手の土塀もスポットとなる。
土塀 | 門と路地 | 堂宇 |
撮影日 2002/5/19、2003/7/6 京都市山科区小野御霊町