上流 明日香村阪田〜祝戸
源流/上流(諸谷合流)/上流(栢森)/上流(稲淵)/棚田/中流/下流/飛鳥川表紙
■ 棚田
左は檜隈からの山越え道・平田峠から明日香の里を遠望したもの。
谷地形がよく判る。
稲淵から阪田、祝戸にかけての飛鳥川流域には、大きな単位で棚田が残されている。
飛鳥川が開く谷の左岸側に主に作り出され、田は丘を頂上近くまで這い登る。
遺跡群とともに飛鳥の風景の重要な構成要素であるこの棚田も減少の一途を辿り、昭和中期から見ると半分近くになっている。
現在、地元有志による保存の動きがあり、オーナー制度などを取り入れた活動がなされている。
国の「日本の棚田百選」にも選出され、畔に彼岸花が咲き乱れる季節にはカメラの放列が見られる。
明日香村阪田の15号沿いの小公園から |
川は、南淵山の麓の小盆地を北流し、飛鳥の里を目指す。
水は道や田からは見下ろす位置にあり、利用度が高いためごく浅い流れ。
河畔にはまばらに木が生え、堤は田畔と一体となっている。
棚田は、春の蓮華、夏の青稲、秋の彼岸花と四季それぞれに美しく、冬枯れの田に点在する積み藁もよい風景である。
■ 祝戸の谷
玉藻橋から 左上流、右下流望 | |
冬野川合流 左が冬野の河口 | 祝戸の淵 |
祝戸と島庄の境で、川はそろそろ谷から出はじめる。
川幅はずいぶん広がり、堰堤の規模も大きくなる。河床には砂が目立ち始める。
まだところどころに大石や岩盤があり、荒瀬や淵も見られる。
河畔にはみっしりと樹木が生え、竹林も見えだす。
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