堀川

淀川3次支流 ・流入先 〜鴨川桂川淀川 ☆淀川水系 訓:ほりかわ

 桓武帝の開削になる運河と伝わる。
平安期にはこれが内裏の東を流れたことから「東堀川」、紙屋川を「西堀川」とも称した。
自然河川としての堀川は、古烏丸谷や船岡山からの古堀川谷の細流を集め流れていたものが現在の堀川通沿いに修造されたものと推定される。
現在、地表流は源流部分では見当たらず、僅かに谷の微地形に姿を留めるのみである。


■洛中

上京区本法寺前町
暗渠上の公園
上京区堀川今出川交差点
並木が開渠起点
上京区中立売通・堀川第一橋
上左/橋下から上流望、上右/橋上から下流望
2007年1月撮影
中京区二条城前 二条橋から
2002年7月撮影
下京区西本願寺前
2005年2月撮影

 市街地においては暗渠化が進み、堀川今出川から堀川御池付近までが開渠となっている。
川相は、上写真にある如く三面張りの底に更に一本細溝が切られているというもので、さしたる流れは見られない。
下京区の西本願寺前にも開渠があるが、ここでは今出川から二条城にかけての区間にある細溝すら見当たらず、本願寺の空堀といった態で雨後に水溜りができている程度。

 そうした状態が長く続いた堀川だが、近年ようやく水を引いての親水整備がなされ、暑い折にはお子たちの良い遊び場となっている。
遊歩道としても好評で、観光客の利用も見られる。

中京区竹屋町通・竹屋町橋から 左上流、右下流望
2009年9月撮影

■南郊 最下流と河口

京都市南区塔ノ本・伏見区向代町川町境 新道橋から
左上流、右下流望  左写真奥が暗渠出口、右手高架は近鉄京都線

川面 少し前は近鉄京都線十条駅の南から開渠が見られたが、油小路改修に伴い線路沿いには新道が作られ、川は暗渠となった。現在開渠の口は上鳥羽口駅の南となっている。
三面張りの相は変わらないが、水は思いのほかの量が流れている。
河床には左写真の如く藻が棚引く。

京都市南区上鳥羽卯ノ花の右岸堤から 左上流、右下流望
右写真の橋は大宮橋
河口部アップ 奥は鴨河原 河床

火打形公園 鴨川と合流する際には、1km弱の背割堤を介する。
河床は最後まで三面張りだが、河口付近の岸辺には様々な植物が繁り緑濃い風景が広がる。
河口の真上には大宮橋が架かり、油小路に通じている。
河口の右岸は公園として整備されていて、スケートボード施設があり賑わっている。
←左写真は火打形公園

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