名奉行 遠山の金さん
第三シリーズ

1990テレビ朝日/東映


第1話「夫を売った女の秘密

 お調子者の間半平、今回はマジ惚れでしんみりの巻。
大店に大金が入るのを見すましたように出る凶賊、足取りはいつも大川で途切れる。出どころは佃島人足寄場、支配の奉行が収容している罪人を使いやらせていたもので、一味には医師もいて店の様子を知らせていた。賊の女房が逃走の手引きをしており、間同心はこれに引っ掛かって夢中に。女は半平の誠心に打たれ、亭主を売る運びとなる。

 ロケ地、賊が姿を消すしじみ河岸、大覚寺五社明神大沢池畔を組み合わせ(金さんがお園と話す昼間には船着や護摩堂の使用も。水に入ってお園を追いかけた半平が泣きながら這い上がるのは放生池堤)。半平とお園がお参りの宮、木島神社本殿。佃島イメージ、琵琶湖東岸から沖ノ島の島影。
*一部レギュラー入れ替わり、内与力と若手同心。久々に水木同心も登場、ずっと隠密回りの模様。


第2話「罠に落ちた女の涙

 役人や富商に大家までグルになっての開発計画、長屋を壊そうとするのに立ち向かう町名主は武家出の女丈夫。なさぬ仲のグレた息子がワルの使嗾で仕出かす悪事には遠山裁きが下される。

 ロケ地、町名主・お甲について内与力から聞く釣りの金さん、広沢池観音島。お甲母子がワルに消されかかるラス立ちの鳥居の森、鳥居本八幡宮(鳥居下、竹林)


第3話「謎の美人幽霊

 油問屋と金貸しが幽霊に取り殺される、という導入ではじまるお話。もちろん柳の下に出るのは本物ではなく、十年前殺された宿の夫婦の怨みを晴らそうとする祖父と孫娘のお芝居。残ったちんぴら仲間の口入屋と旗本を狙う段で祖父は返り討ちに遭い、金さんは娘を救済する方向で動く。じいさんの殺しの手口は、毒を塗ったおもちゃの蝶を飛ばすもので派手。しかし老爺が花沢徳衛で、暗殺者にはちっとも似合わないのだった。

 ロケ地、金さんが蝶々売りの祖父と孫を見る縁日、北野天満宮本殿裏手。桜湯から姿を消したお袖が仕事にやって来る神社、大覚寺五社明神。祖父の死体が上がる水辺、放生池堤


第4話「謎の千両!二つの顔の真犯人

 押し入った賊にいきなり斬られる田口計、あれあれと思ってるとやっぱりの展開。欲深の大ワルどもと、地道に生きる健気な若者たちを対比させる人情話。
 ロケ地、小伝馬町牢屋敷(百叩きの男をスカウト)大覚寺明智門。手下の賊を斬った浪人を追う金さん、大沢池北畔(浪人は船で池上)。掛取りの金を奪ったチンピラ三人組に向かってゆき再びボコられる安吉、広沢池東岸(お紺が草履持って介入)。後段、お波とともに拉致されるのは東岸の夕景。
*田口計の妾の兄がスカウト浪人、宮口二郎でけっこう凶悪。福ちゃん、賭場で金さんに金返してやれと迫られる役で登場。*北町の若手同心、だんだんお話にからんでくる。今回は清新な正義漢を演じる。


第5話「金さん富くじに当たる

 富籤不正もの。偽の当たり籤を偽造して不正を告発しようとする娘、彼女の父は半年前当たり籤を換金しに行って消されていた。なんとか事情を聞きだそうとする金さんを「お役人?」と問う娘のくだりや、楠同心を焚きつけて動かすくだりなどがルーティンのお話のなかで面白い見せ場となる。

 ロケ地、富籤突きが行われる湯島天神、今宮神社境内各所(富突きは舞殿)。告発娘に話を聞く金さん、大覚寺天神島。北町を頼ろうと決心した娘が版木を持って出かける早暁の道、有栖川畔。金元の手下に拉致される、放生池堤


第6話「お婆ちゃんの隠し金を狙え!

 サブタイはソフトだが犯行は凶悪、老婆の土地権利書を狙っての殺し。寺社方大検使が使嗾する事件、悪い口入屋と甲賀忍が目撃者の少女を追う。金さんは、無実の罪で獄死した父のことで激しく役人を憎んでいるこの娘の心を解きほぐし、悪党ばらから助けて一件落着。

 ロケ地、隠密回りの水木と内与力と三人で屋形船で密談、嵐峡(小雨、ユリカモメ映る)。行商中お昼を使う妙に話しかける金さん、松尾大社楼門下。ワル勢ぞろいして妙を囲む明神様、大覚寺五社明神
*水木新吾久々の登場、口入屋潜入の際の見極めテストで役人を斬れと迫られ、たまたま通りかかった見習いの楠くんを峰で叩いて堀落し。これで十手失くした楠くんは腹切りかけたり。


第7話「怪盗の顔を見た!

 元岡っ引の頑固じじいが主役のお話、演ずるは若山富三郎、銀髪のちょん髷も風格。息子を殺した凶盗を引退後も追い続ける役どころで、孫娘に十手持ちを娶わせて仇討ちを継がせようと目論んだり、金さんを盗人と間違えて執拗に追い回したりする。金さんは常よりカルく、ひらひらと爺様をかわし町をゆく。

 ロケ地、御赦免船が着く浜、大覚寺大沢池北東畔に柵セット。帰還した房吉が元岡っ引の惣兵衛から走り去る道、放生池堤(途中に茶店セット、ここで金さんと惣兵衛ぶつかり)。房吉の死体上がる河原、嵐山公園中州下の汀(遠景に中ノ島橋、群集を配置)。賊とつるむ札差の寮へ向う金さん、道で一味の男たちを見る、広沢池東岸堤道。池之端井筒屋寮、不明。


第8話「サギ師金さんの弟現わる!

 祭りの群集の乗った橋が落ちて大騒動、責められた棟梁が自害と見えたは大騙り、裏には談合を繰り返す請負業者と作事奉行がいた。タイトルの詐欺師は、金の匂いを嗅いでうろつくうち棟梁の娘に岡惚れし、肩入れしてゆくことになる。

 ロケ地、落ちる新大橋、木津川流れ橋。民衆が落ちるシーンは普段の橋で撮り、以前に橋桁が流れた際の写真をインサートしてある。袂に石を入れた棟梁の死体が見つかる大川、桂川罧原堤付近の汀。
*ペテン師に桜木健一、お得意の騙しネタは「遠山奉行の腹違いの弟」、騙されるのは間同心。*ラス立ち、美濃屋の用心棒のセンセイ方の一人に福ちゃん。


第9話「寛永寺炎上、危機一髪

 堀田摂津守失脚を狙う老中の企み、寛永寺修復が佐野藩に降ってくる。工事を不調に終わらせ堀田さまを窮地に追い込む策で、請け負った木曽屋は群がるワルにより散々な目に。血腥い事件相次ぐ過程で、金さんはぎこちなかった木曽屋の若夫婦の仲立ちまでしてのける。

 ロケ地、会議のあとお城の庭で堀田さまと工事について話す遠山奉行、枳殻邸印月池(背後に侵雪橋)。お城イメージに姫路城天守(三国濠から)。寛永寺、粟生光明寺(本堂前、鐘楼、石段)。木曽屋の縊死死体が見つかる、広沢池東岸。木曽屋の婿養子がワルと通じる番頭に詰め寄る、大覚寺五社明神本殿前。
*今回、金さんの危機に白頭巾登場、中の人は堀田さま。ラス立ちにも同じ格好で出てくる。


第10話「お目付桜の子守歌

 子供の命をタテに富商を強請る一団あり、手違いでさらわれた女髪結いの息子が消されてしまう。遊び人の「金さん」の肩に亡父の温もりを求めたその児の哀れさに、金さん大立ち回り。

 ロケ地、宝徳寺の縁日で間同心の背にいたずらをする勘太、神護寺石段下。金さんに「顔貸せ」と連れてゆく坂、鐘楼下。その夜、赤子を抱いた富商の女将を見る金さん、大覚寺有栖川(望雲亭南、後段昼間のツナギも同所)。勘太の死体が見つかる川辺、保津峡落合河口。墓参の三河屋の女将に話しかける金さん、二尊院墓地。丹波屋が脅されて金を届ける法慶寺の大木、大覚寺天神島大木。強請り一味の破戒僧の西海寺、西明寺山門。
*ラス立ち、「皆の者」の一人に福ちゃん、浪人態。お白州にも座る。


第11話「尼僧に忍びよる黒い影

 富商乗っ取りもの、芸者上がりのやり手の後妻がきっちりワル。亡き主の実弟が消され、魔手は跡取り娘にのびるが、救いの手は隠れ住んでいた実母から差し伸べられる。

 ロケ地、災難続きの橋本屋が一家でお参り、車折神社(参拝は本殿、主が暗殺されるのは嵐電へ行くほうの参道)。葬儀の寺、粟生光明寺本堂(正面ショットのほか内陣、回廊なども)。回想、娘にもしもの時月心尼を頼るよう言い聞かせる橋本屋、大覚寺放生池堤に茶店セット。尼寺・月光院、勝持寺参道石段。ならず者に見つかり逃げる月心尼と娘、妙心寺方丈西路地〜方丈門〜法堂回廊下。水木同心に虚無僧の姿で潜入捜査を命じる金さん、粟生光明寺紅葉道・薬医門前に茶店セット。内与力が橋本屋の主と尼の関係を話す際、イメージに映る秩父の街道筋、嵐山自転車道
*尼さんは元壺振り。旅先の橋本屋を助け、湯治場でいい仲に。*福ちゃん、口入屋の手下とラス立ち用心棒の二態で登場。


第12話「説教強盗の女

 油問屋肝煎を殺し後釜を狙う企み、現場を見た女は盗っ人で、世話になった旦那の無念と訴えて出られぬ身の相克に苦しむ…同じく元盗っ人の亭主と賑やかに喧嘩しながら。黙っていられない女は自身番に投げ文、このことでワルに身元が露見、危機には金さんのくるみが飛んでくる。

 ロケ地、佐野屋殺しの大川、嵐峡(殺しは船上、おくまが目撃するのは左岸石垣、死体発見は船着き汀)。おくまに事情聞く金さん、大覚寺放生池堤護摩堂前。肝煎の後釜のライバルの死体が見つかる、五社明神裏手。
*盗っ人の女髪結いは説教強盗、朝丘雪路が演じる。入った先で戸締りがどうとか紀州犬のでっかいのを飼えだとかガミガミお説教を垂れる。これに「いろいろご親切に」と礼を述べる入られた店の主に牧冬吉。ぐうたら亭主には品川隆二、どたばた人情喜劇となる。


第13話「密入国のジャパユキさん

 「植木屋は見ていた」モノ。婚約者のいる固い職人が異国の遊女と心中、しかし偽装で仕事先の富商宅で大名への貢物の女を見てしまったため消されたもの。金さんは裏切りなどしていない彼の名誉を守り、女に伝えてやるのだった。
望郷の念昂じ正気をなくしたジュリアの「padre,socorro!madre,socorro!」の叫びが泣かせる。

 ロケ地、ジュリアと弥助の心中死体が見つかる、大覚寺放生池堤。お夏の回想、弥助とのデートの宮、神泉苑(法成橋、善女龍王社など使用。鳥瞰のショットがなかなか)
*お夏を羽交い絞めにするヤクザ者に福ちゃん。お白州にもいて原告を嘲笑。*弥助には暴将お庭番、高枝切り鋏を取りにいって被害に遭う。


第14話「逆玉の輿を狙った男

 サブタイ通りのお話。貧しい育ちから上昇志向強い男は、恋人を裏切りその父を罪に落として令嬢との結婚を図るが、大ワルの掌で踊ったに過ぎず消されてしまう。

 ロケ地、お弓に別れを切り出す弥之助、大覚寺護摩堂。傷心のお弓に声をかけるお紺、放生池堤。松前屋が船手頭を接待の料亭、中山亭通用門。松前屋用心棒を尾ける金さん、大覚寺有栖川畔の道。斬りかかられるのは五社明神祠前。ワルと被害者勢揃いで菅貫が経緯をべらべら喋る向島寮、中山邸門
*松前屋に菅貫、人殺しの罪を着せられる呑んべ大工に長門勇。


第15話「消えた殺人者、美人の仇討!

 狂犬の如き邪剣の主に夫を殺された妻は、正式な仇討免状もとらぬまま息子と二人江戸へ出て仇を求める日々を送る。その仇は旗本とつるみ押し込み強盗を繰り返しており、司直の手に落ち仇は討てずに終わるが、この間頑なな妻女を案ずる周囲の心遣いが描かれる。

 ロケ地、凶盗の一味の狂犬侍と、みきの仇討ちについて話す堀田摂津守と金さん、神護寺金堂前〜石段〜五大堂(弥十郎の邪剣をトレースして振るってみる堀田さまのシーン)。白昼、みきの前に立ちはだかる弥十郎、大覚寺放生池堤護摩堂(編笠の堀田さま現れ防ぐ)。旗本・片岡邸、不明。みきを庇って死んだ嘉助の墓参、神護寺か。弥十郎がお紺に誘導される果し合いの場・下谷糺の森、下鴨神社糺の森(馬場、河合社塀際)
*武家の癖抜けず固いみき、水茶屋で尻を撫でられ「無礼者!」、桜湯で褌男見て「キャー」、米が無くなったら武士の嗜みなどと誤魔化し、強がりの割にラス立ちでは腰を抜かす。この天然系を二宮さよ子が熱演。*下段の剣を使う狂犬、金さんのくるみを真っ二つ。金さん最後は二刀流で大立ち回り。


第16話「毒薬を買う女

 家つき娘の内儀を密殺し身代を奪う、よくある話。手立ては砒素でゆっくりと。毒の出所の薬種問屋には妙にアクティブな女中と丁稚がいて、好奇心丸出しでうろつき回り悪企みは金さんの耳に入ることとなる。お奉行、内儀を死んだことにしてワルが馬脚を現すのに網を張るが、手段は薬で仮死状態にして埋葬し掘り返すという荒っぽいもの。心臓のわるい、今さっき発作で死にかけた病人に…出してみて死んでたらどうするんだ。
*セット撮り、ロケ無し。薬屋の主人が通う賭場の中盆に福ちゃん。


第17話「美人姉妹の七変化

 事件は鉄砲の抜け荷。運搬に利用された旅の一座の太夫は、十年前摘発の際殺された武士の遺児だった。妹と共に仇討ちを期す太夫を、川中美幸が芝居っ気たっぷりに演じる。

 ロケ地、千歳座の男衆の死体が見つかる河原、中ノ島橋下手河原(見物は橋上と右岸堤、河床は涸れている)。一座の娘たちを茶店に誘い話を聞く金さん、大覚寺心経宝塔をバックにセット。沼津へ馬を走らせる楠同心、琵琶湖西岸松原。千歳座が小屋掛けしていた神社、鳥居本八幡宮(石段)。肥前屋の舟小屋がある船着場、琵琶湖西岸汀。もう一人の男衆の死体が見つかる、神光院本堂裏手(放生池の橋や裏手の回廊、西塀なども映る)。太夫が妹とツナギをとる、上御霊神社本殿裏手(ヤクザに襲われ立ち回りは合祀摂社前、金さんが太夫を連れて逃げるのは楼門)。太夫の回想、抜け荷を摘発に赴き斬られる塚越武太夫、大沢池堤
*福ちゃん二態、太夫を襲うヤクザとラス立ちの浪人。


第18話「奉行に悪女の罠!

 妖怪・鳥居登場回、冒頭から中村嘉葎雄の怖い顔がバーンとアップで映し出され、お話の背景となる奢侈禁止令が説明される。事件は禁制品を江戸に運び込もうとする一味が、大川の漁師たちに船を操らせては使い捨てる殺し。脛に傷持つ親父が営む、川端の酒肆がいい味。

 ロケ地、酒肆・汐入を出た漁師たちが中川で荷取りの汀、大覚寺大沢池北西畔。汐入の主・吾平に荷取りばなしを持ちかける一味、広沢池東岸(夕景、唐人が燈籠破壊して脅す。後の荷取り現場も同所)。長崎屋お辰が吾平に再度の荷取りを要請、西岸湿地。仕事が終わって始末される吾平のもとへ駆けつける金さん、嵐山公園中州北岸。吾平の墓、中州舳先をバックに右岸河川敷。復讐を誓う娘が金さんに意見され逃げ去る、公園林間中ノ島橋からドボン。「金さん」の前に釣りの格好で立つ鳥居、腹の探り合いは大沢池西岸汀。悪者を成敗して走って逃げる金さんの前に鳥居が立ちはだかる、五社明神(鳥居は頭巾して石鳥居をバックに、金さんはライトアップした心経宝塔を背に)
*今回は鳥居と対決ではなく、南町与力がワルとつるんでの悪事摘発にシンクロするお二人。


第19話「お婆ちゃんの復讐

 四年前、阿片密輸で処刑された回船問屋の老母が晴れて息子の汚名を雪ぐお話。

 ロケ地、祖母の洗濯用に落ち葉を拾う孫娘、大覚寺天神島。水木同心におくら婆さんと孫の保護を命じる金さん、護摩堂前池畔に茶店セット(対岸から)。目安箱に訴状を上げにゆくおくら、参道・御殿川手すりと松並木の間を路地ふうに。評定所は明智門。孫娘を拉致されたおくらが取り戻しにゆく采女ヶ原、下鴨神社糺の森(二人を投げ入れるために掘ったという穴を池跡で表現)。おくらの息子夫婦の墓、不明(勝持寺下の段畑かも)。おくらと孫を保護する西光寺、勝持寺(石段、参道)


第20話「女房に誓った鬼十手

 犯罪者に容赦ない鬼の十手持ち、善人ぽい男の挙動を見逃さず追求、殺し屋集団に迫る。地雷に当たっても平気。善人を装うため隠れ蓑に使われた女房の哀れと、鬼親分の内情を描く人情もの。

 ロケ地、百本杭に引っ掛かって見つかる相模屋の死体、嵐峡汀。山谷堀近くの藪で見つかる医者の死体、大覚寺心経宝塔下梅林。殺し屋を託宣する怪しの巫女「大歌女」の寮、望雲亭。「依頼者」の三国屋が番屋からの帰り殺し屋が変装した行者に襲われる、五社明神
*殺し屋の手下「与吉」に福ちゃん、山伏のコスチュームで法螺貝を吹いてみせたりもする。鬼親分に佐藤充、渋い。


第21話「偽装殺人、左ききの少女

 柏木屋の妾宅で起こった殺人、盗っ人に手を下した妾は正当防衛が認められお咎めなし。しかしこれには裏があり、金さんは進退を賭けて老中に再吟味を願い出るのだった。偽りを申し立てたお妾と、殺された盗っ人の娘が二人ながら心を開き真実が明らかになってゆく。

 ロケ地、家探しされた盗っ人の長屋からの帰り金さんが柏木屋の番頭たちに襲撃される、大覚寺五社明神。殺された盗っ人が柏木屋を強請っていたと報告のお紺、天神島祠脇。柏木屋の妾・お勢の回想、母の死後父と二人旅ゆく道、大沢池堤。父に置き去りにされるお堂、護摩堂


第22話「京の姫君の妖しい誘惑

 公家の姫を騙った美人局横行、放蕩息子の髷を届けて大店から金を強請る。手口荒っぽく、身代金が石ころの場合は斬殺、一味の女に声をかけた京での知人も密殺。身持ちの悪い公家崩れが哀れな女に恩を着せての仕儀、金さんの情に触れた女の心はワルから離れてゆくのだった。

 ロケ地、質屋の主と出入りのかしらが放蕩息子の身代金持ってゆく隼人明神、鳥居本八幡宮広場。一味のアジト、少し剥げた丹の仁王門ぽい門、不明(栄花物語でも使用あり)。お志げに声を掛けた菓子屋の女中が死体で見つかる、広沢池東岸(水無)。その女の野辺送りの無縁寺、不明。お志げの回想、子と参る祠、松尾大社摂社。島村右近と京を発ち江戸へ向う道、嵐山自転車道。京に置いてきた子のイメージの小川、御殿川か。
*公家崩れのボスに和崎俊哉、すぐ殺されちゃう鳶のかしらに小島三児など豪華。


第23話「白い肌に謎の刺青

 十年前処刑された大盗の隠し金をめぐる騒動。残されたサインが遺児の背に彫られた花札に隠されているという仕立て、これゆえお白州ではワルが娘に背を見せてみろと囃したて、かわりにお奉行の桜が披露される運びとなる。

 ロケ地、金さんと金森に新吾の三人が夜釣り、中ノ島橋上手中州岸。橋上で大工の長次と娘の加代がならず者にからまれる。その後ならず者の死体が見つかるのは中州舳先の汀。水木に父の実子でないと話す加代、広沢池東岸(盗賊の娘と知って入水未遂も同所)。楠同心が板橋からの帰途渡る橋、中ノ島橋。金が隠されていた熊野神社の絵馬堂、今宮神社高倉
*からまれた大工父子を助ける際、隠居姿の金森の旦那、調子に乗って水戸黄門をやる「金さん新さん、やっておしまいなさい」。


第24話「闇の上納金!遠山桜最後の勝負

 奢侈禁止の政策のなか、目こぼしを持ちかけ商家から金を毟る悪企みが横行。花火の玉屋も狙われ、裏金の上納金を拒否すると火付けというタチ悪さ、挙句娘をさらった黒幕の屋敷には遠山桜が花開く。

 ロケ地、若様「小十郎」が入る禅寺・常念寺、大覚寺大門(金さんが素性を確かめに入る際には、お紺が石橋の上でキャー痴漢のお芝居)。玉屋の娘・お袖をつけ回す小十郎に理由を聞く水木、茶店は北野天満宮境内にセット(背後に本殿の破風)。勘定奉行の手下(菅貫)を尾行してちょっとやりあう金さん、大覚寺五社明神。浅草でデートの小十郎とお袖、北野天満宮本殿裏手に屋台をセット。裏金を断ってお上に訴えようとしたパン屋の死体が上がる大川、中ノ島橋たもと・堰堤脇。小十郎たちがならず者たちに囲まれる弁天様、大覚寺天神島。勘定奉行・大和田邸、明智門
*若様の正体は将軍の世子、お忍びで町に出るよくあるパターン。町娘に惚れたり、水木同心にグーで殴られたりと賑やか、最後はお白州で証言もする。はじめのうち一人称が「余」なのも笑える。でも成敗とか余の顔見忘れたかとかは無し。*勘定奉行には「石屋」、ラス立ちには福ちゃん(用心棒の浪人)。


・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ