名奉行 遠山の金さん

第4シリーズ 1991-1992テレビ朝日/東映


第1話「覗かれた尼寺

 配下の同心(見習いと中堅)、溜まり場(湯屋から酒肆に変更)の女将の女密偵、外部協力者の易者などが新設定(お竜と沢庵は兄妹)。内与力のケーシー高峰と岡っ引の志賀勝などは続投。
 凶盗・夜鴉が横行、押し込み先の人数を蔵に押し込め焼き殺す等の畜生ばたらき。しまいに、自警団の目前で篤実な岡っ引が殺される事態に。この岡っ引に恩を受けた元女賊が寄場から脱走し賊を追うが、正体は親切づらで彼女が刑を終えたあとを世話すると請け負った口入屋だった。
 ロケ地、武家娘を装った尼僧が殺されて見つかる百本杭の船小屋、広沢池東岸。賊一味が金の隠し場所に乗っ取った下谷車坂の尼寺・浄心寺、勝持寺(鐘楼、境内、山門)
*鹿蔵親分に恩を受けた元女賊に野川由美子、前科者を雇う「親切」な口入屋に和崎俊哉。これに乗せられた自警団メンバーの商家あるじの一人に小峰さん(善人設定で可愛い)。


第2話「金さんの隠し子?

 昔お奉行のワル仲間だった男は、父の仇を求めて15年も彷徨った挙句殺し屋に成り果てていた。そしてようやく仇を三人まで討つが、残った一人は雇い主の闇の元締。タイトルの隠し子はこの男の娘で、父と確認した直後には別れが待っていた。
 ロケ地、業平橋で松前屋を殺す黒沢左馬之助、中ノ島橋(これを目撃してしまうお夏のいる河原は別の場所、広沢池か罧原堤か暗くて判別できず)。お夏の母が働いていた茶店、今宮神社門前・一和。黒沢が「目撃者」のお夏を襲う、今宮神社境内合祀摂社。お夏があれは父ではと金さんに話す、大覚寺護摩堂前。
*闇の元締に田口計、仇の一人に伊吹聡太朗など悪役はコテコテ。下っ端には小船秋夫や阿波地大輔なども。


第3話「神隠しから戻った美女

 五年前神隠しに遭った両替商の一人娘が突然戻るが、できすぎのお話に金さんまわりはハナっから疑ってかかり、乗っ取りを企んだ分家筋と、送り込まれた後妻は敢無くお縄に。被害者で善人の織本順吉は、偽者の娘をわが娘とお白州で言い張る人情劇を演じる。
 ロケ地、大和屋のお糸が神隠しに遭った深川八幡、上御霊神社本殿(神隠しを装う芝居の「被衣姿の白いの」は福寿稲荷の前をすーっと通る)。大和屋がお糸を連れて妻の墓参、粟生光明寺石段と脇の墓地。お糸が金さんに偽者と告白、大覚寺放生池堤
*福ちゃん、西国屋に雇われた浪人で出まくり。お糸を八幡でさらう、グルの番頭を殺すなどしたあと、ラス立ちで金さんに刀を取られて一発入れられ、お白州にも登場。


第4話「占いを信じた女

 元仲間の凶盗に脅され合鍵作製を強要されるかざり職人、彼の女房は沢庵の易を信じて結婚を決めた女だった。託宣通りの幸せを掴んで欲しい沢庵は、身を危険にさらして彼らを助けに動く。この過程で、遠山奉行に捕まるも遊び人の金さんに救われた沢庵の過去がちらり。
 ロケ地、錠前師の土左ヱ門が上がる、中ノ島橋下河原(見物衆は橋上)。かざり職の矢吉が監禁される寮、中山邸通用門。矢吉の無事を祈る女房、上御霊神社本殿


第5話「二度誘拐された女

 亭主の道楽で喧嘩の絶えぬ夫婦、娘は親を困らせてやろうと狂言誘拐をやらかすが、ホンモノにさらわれてしまう。夫婦を演じるは品川隆二と本阿弥周子、べったべたの人情劇が展開される。
 ロケ地、伏見屋の娘の身代金受け渡し場所(狂言のほう)・伝法院、神光院中興堂前。お竜に伏見屋の娘の幼馴染の極道者について報告を受ける金さん、中ノ島橋上。伏見屋乗っ取りを企み裏で誘拐の糸を引く若松屋の本所寮、中山邸門。


第6話「大奥騒乱!千両箱の罠

 大奥新御殿建設で甘い汁を吸う悪党は、お局さまに土木業者の肝煎。非を鳴らした業者が暗殺され、武家の出の後妻は仇討ちを切望、金さんが動く。
 ロケ地、千成屋の葬儀の寺、粟生光明寺(お竜が金さんに怪しい面々を解説は石段上部、葬儀は本堂)。まわりをうろつく金さんを誤解して斬りかかる千成屋の後妻・お甲、大覚寺護摩堂(堀田摂津守が出てフォロー)。登城のお奉行、城イメージに姫路城天守。お甲が仇討ち本懐を祈願してお百度、今宮神社稲荷社。千成屋の娘を寺から連れ帰る吉川、真如堂参道石段〜南北の路地〜塔頭(吉川邸)。お局さまと密談の肝煎・八州屋の寮、中山邸通用門。ラス立ちの護持院ヶ原、大沢池畔か。


第7話「狙われた生き証人

 事件はライバルによる口入屋殺し、犯行時賊は被害者の娘や蕎麦屋の親爺に思いっきり顔を見られており、これを元に小十郎がぴしぴし検挙、しかし作事奉行がアリバイありとして待ったをかけてくる。お話の主体は生き証人たる蕎麦屋の親爺で、その作事奉行と過去にいきさつがあった。
 ロケ地、若年寄・京極備前守邸、妙心寺龍泉庵(偉いさんを通じて作事奉行が北町奉行に圧力)。口入屋・橘屋寮、中山邸通用門。蕎麦屋の親爺を説得の金さん、広沢池東岸(夕景、船着きセット)
*蕎麦屋の親爺に坂上二郎、狂乱の殿様にヤラれかけた侍女と逐電した足軽という過去を背負う。切所では一寸の虫にも心ありとブチあげる人情劇あり。*この話は悪役陣が凄いの一言、作事奉行に亀石征一郎が来て狂乱の馬鹿殿を演じるほか、用人には江幡高志がいてラブリーなるものの結構キツい侍を演じ、グルの口入屋は伊吹聡太朗でほくそえむ顔も凶悪な典型的悪徳商人、コテコテ。この三人が同時にフレームインする場面があるからたまらない。亀石征一郎だから、もちろんお白州では猛り狂って斬りかかってくるし。*作事奉行の横槍で謹慎を命じられてしまう小十郎、ショボーンと落ち込むところへ「励まし」にやってくる葉隠と志賀勝も傑作。


第8話「素浪人 最後の勝負

 抜け荷に関わったとして詰腹を切らされた親友の件で上司をボコり浪人した男、残された弟妹を気遣いながら江戸で暮らすが、同じく親友の現留守居役が裏で糸を引いていたと知る。クライマックスでは、抜け荷商人と結託する口入屋に親友の弟が関わって危地に陥るのを救い、凶弾を浴びて果てる。これを梅宮辰夫が演じ、親友の妹への淡いままで終わる思慕なども描かれる。このほかのキャストも豪華にしてコテコテ、留守居役の西田健が凶悪なほか、悪徳商人は遠藤太津朗だし、ヤクザの口入屋は長谷川弘で、口入屋に出入りするチンピラの「弟」は「鬼平の息子」。ついでに「親友」は峰蘭太郎でラス立ちには福ちゃん入り。
 ロケ地、抜け荷を見張る金さん、大覚寺大沢池船着(大)。池上にどんちゃん騒ぎの屋形船を演出。肥前屋から阿片入りの鰹節を盗み出したヤク中の手代が消される、五社明神。福江藩邸へ赴き、親友・篠原の弟妹のことを留守居役に頼み込む花山浪人、茶室は頻出なるも不明の芝地にある茶亭(回想シーンも同じ茶亭を外から)。留守居役が「妹」に会い妾になれと迫る神社、上御霊神社(舞殿でお神楽、迫るのは本殿裏手)。「弟」の命を的に脅され、金さんを斬ろうと待つ花山浪人、南禅寺三門。肥前屋の寮、中山邸通用門


第9話「悪事を働く形見の十手

 御用改めと称し十手をかざして押し入る凶盗、その十手の入手経路には冷酷非常な経緯があった。「情夫」である賊・木枯らしの権三にDVまで働かれる岡っ引の娘・お冬に東啓子、金さんは周囲の声を容れず彼女の人となりを信じ続ける。
 ロケ地、お冬の父の岡っ引が土左ヱ門で見つかる、嵐山公園中州下河川敷。権三らから逃げた金さんとお冬が入る船小屋、広沢池東岸(夜)
*権三らに知恵をつける元浦賀奉行に川合伸旺、裁可が下ったのち斬りかかってくる。これはここんとこ三連続。*権三の手下で、瓢箪に金さんを暗殺に来る男は福ちゃん、「目」のどアップあり。失敗して戸をばりーんと破って逃げたので、罪状は殺人未遂のほか無銭飲食に器物損壊も。


第10話「美しい女医と記憶喪失の男

 高名な画家の贋作を高値で売りつける一味、描かされていた絵師志望の青年が逃げ出して消されかかったことで事件は明るみに。斬られた彼は美人女医のもとに担ぎこまれ一命をとりとめるも恐怖ゆえ記憶を喪失、以降女医とちょっと妙な交流が生まれる。
 ロケ地、女医を手伝いに入っていたお竜が殺されかけた青年の記憶喪失について沢庵にツナギ、善峯寺山門。沢庵の機転で流した噂に引っかかってくる一味の女、尾行した沢庵が襲われるのは広沢池東岸(女は船で逃亡)。贋作をつかまされ縊死した伊勢屋の検分、大覚寺天神島(後段、大木に吊られ殺される回想場面あり)。伊勢屋の絵を贋作と鑑定した奥絵師が銃殺される、妙心寺涅槃堂前路地。青年の記憶を取り戻させるべく金さんが壺を振ってみせる、善峯寺多宝塔基壇。お竜に連れられやってきた「正吉」がくぐるのは遊龍松。心配して駆けつけた女医に「この人たちが僕を苛める」と駆け寄る正吉、観音堂参道石段
*ラス立ち福ちゃん入り、一味の浪人。


第11話「殺人者は振り袖の美女

 ブレイク中の若女形がいる中村座が、キナ臭い騒動の渦中に。両替商を刺殺した「女」は人気の女形と噂されるなか、当の本人は奈落で縊死を遂げる。この裏には、座の主が賊の一味だったという十年前の事件がからんでいた。
 ロケ地、探索の成果を金さんにツナぐ沢庵とお竜、大覚寺放生池堤に茶店セット。
*人気の女形を妬みワルに手を貸す兄弟子に荒木しげる、男のなりはカッコいいのに女形化粧が非常にキモチ悪く仕上がっていて笑える…男前すぎるとこうなるのか。*大坂町奉行所から出張の同心に西川きよし、ギョロ目をむいてみせる役まわり。病でゲホゲホの座の主に山内としお、彼がいちばんオカマっぽく見えるのは僻目か。*ラス立ち福ちゃん入り、お白州にも登場。


第12話「仕組まれた逆玉の輿

 阿片の抜け荷をはたらく商人と、悪事の片棒を担ぐ船手頭。手下の浪人に畜生ばたらきもさせているが、その一人がジャンキーで、町なかで暴れてお縄に。これを密かに始末しないとヤバいので、大番屋の警備状況を知ることのためだけに、葉隠同心に偽りの「大身旗本の婿養子」話が降ってくる。
 ロケ地、阿片窟もある船手頭・鈴木主膳別邸、中山邸通用門。お竜・沢庵とツナギの金さん、大覚寺心経宝塔前に茶店セット。大川・永代橋筋を聞き込みの沢庵、大沢池船着(大)両側に屋形船。ジャンキー浪人が斬り合いをしていたという土手、大沢池畔。お参りの葉隠と船手頭の養女・お菊、粟生光明寺本堂〜石段上部。お菊がわざと葉隠に嫌われる芝居をするデート場所、大覚寺護摩堂脇に茶店セット。金さんがお菊に逆玉の輿ばなしのからくりを指摘、天神島


第13話「貞女が毒婦になるとき

 抜け荷の探索中殺された北の隠密回り、その恋女房はじきに元の酌婦に戻り、結婚自体も奉行所の内情を探るための偽装かと疑われだす。しかし女は夫の仇討ちを胸に秘めた、あっぱれ貞女なのであった。二宮さよ子が演じる。
 ロケ地、夫の墓に仇討ちの遺志を告げるお藤、不明(高台)


第14話「お目付け桜に惚れたひと

 金さんに惚れた矢場女は捨て子で、実は札差の女将の双子の妹だった。その店ではワルの策謀が進行中、旗本や骨董商とつるんだ入り婿が阿漕な金貸しで人を泣かせるのを知った家つき娘の女将は、離縁を申し出て殺されてしまう。
 ロケ地、札差・大城屋の女将が死体で見つかる林、仁和寺九所明神(検分の背景に瓦練り込み塀)。女将を矢場女と思い込んだお竜が邪慳にしたと悔やむ、参道石畳。双子を取り上げた産婆が密殺される、大覚寺護摩堂(石仏も映る)。連れ立って釣りにゆく金さんと瓢兵衛が楠同心の見立てを話す、仁和寺御室桜林(桜葉が紅葉)。矢場のお加代が拉致されかかる縁日の神社、車折神社参道、境内。金さんにツナギをとる沢庵とお竜、仁和寺手水場下に茶店をセット。大城屋の墓、不明(高台)。大城屋寮、中山邸通用門
*今回唐突に南町の若手が前シリーズの楠くんに変更、葉隠同心が「久しぶり」とやるシーンあり。*ワルの入り婿は伊庭剛、つるむ骨董商は小島三児で、荒事を仕出かす手下の浪人は五味龍太郎。ラス立ちは福ちゃん入り。主役の双子は二役。


第15話「覗かれた砂絵の女

 継母に売り飛ばされかけた幼い弟を逃がしてやった姉、年を経て巡りあった彼は凶賊の一味となっていて、悲しい別れが待っていた。この姉がチンピラにからまれているのを助けた沢庵が惚れられてしまい、亡くした恋人とそっくりという話が挿まれ、兄妹の過去がちらり。
「砂絵の女」は艶絵を大道で描いてみせるもの、加賀まり子が演じる。
 ロケ地、富津から届いた凶賊出現の報をもってお奉行を捜す吉川、金さんと沢庵が釣りは大覚寺放生池堤。賊について話す、護摩堂縁先。賊が水野安房守御用の船で着く行徳の渡し場、罧原堤下汀(茶店を演出、沢庵が店を出して見張り)


第16話「天誅暗殺団を狙う美人芸者

 邪魔者を「闇の仕置人」に消させる札差、悪辣な所行は金さんによって阻止されるが、裏には彼らを使嗾する巨悪がいた。暗殺手段がふるっていて、若者に破心草(ハシッシュ)を投与して鉄砲玉とし、遂行後自死を遂げさせる。この麻薬は飲むとたちどころに効くという、例の「時代劇の毒」と同様の怪しさ。
 ロケ地、お城、姫路城天守。破心草が栽培されている綾瀬薬草園、中山邸庭・無畏庵前。
*札差に川合伸旺、破心草を使う蘭学者に立川三貴、手下には宮口二郎とコテコテ悪役陣に加え、妖怪・鳥居は中条きよし。


第17話「大金を猫ばばした母と娘

 凶賊の金を手にしてしまった母娘が追われる話、父のことで気持ちが行き違っていた二人の心がほぐされるプロセスともなる。
 ロケ地、俳諧師に弟子入り志願の瓢兵衛さん、訪ねる浜町河岸の松風庵は大覚寺望雲亭。天神さまの境内で盗っ人が化けた大工から金を強奪する無法者・櫓下の権八、五社明神。金の情報を得た際の回想シーン、地回りに追われ逃げる掘割、有栖川河床→五社明神で大工が金をぶちまけたのを目撃。お夏が権八の奪った金を隠す八幡さまの境内、放生池堤。瓢兵衛さんが俳句を捻っていて俳諧師らが船でゆくのを見る、大沢池畔。
*娘といがみ合うダルそうな女将に朝丘雪路。娘の情夫・権八に遠藤憲一、間抜けなチンピラだが、金を奪る際には大きな石で頭をゴンゴンやって凶暴。


第18話「奉行暗殺!長崎の女

 鳥居に責め殺された蘭学者の娘が復讐を企図、しかしワルにつけこまれ爆弾騒ぎに発展してしまう。蘭学者が抜け荷で入手した心臓の特効薬が、爆弾製造に流用されてしまう設定。
 ロケ地、発作を起こした老人にニトロを投与し救う娘・梢、上御霊神社(楼門、境内)。江戸城、姫路城天守。南町奉行所、大覚寺明智門。鳥居耀蔵邸、相国寺大光明寺前庭、南通用門。梢を襲う鳥居の私兵、神護寺金堂前、石段。事情を聞く金さん、毘沙門堂前。


第19話「穴蔵の謎 炎に消えた千両箱

 富商の火事、かねて用意の穴蔵に金と品物を落としこんで安心と思いきや、後で見ると中はカラ。穴蔵に密かに横穴を掘っての賊の仕業、蔵を細工するよう強要された穴蔵師の家族の悲喜劇を描く。賊のヘッドは菅貫。
 ロケ地、穴蔵師の親子と話す金さん、車折神社境内(彼らの家の近く設定、穴蔵師は多く霊岸島に住むとお竜が報告している)。顔を焼かれた穴蔵師の死体が見つかる大川、検分は中ノ島橋(欄干見越しに堰堤の落水)


第20話「妻を売った武士

 仕官を餌に刺客をつとめる浪人、しまいに口入屋の娘に見込まれ妻を始末するよう迫られるが、妻の懐妊を知り改心。それまで悪事に加担していた癖に、貰った金を馬鹿正直に返しに行って落命する、この侍を沖田浩之が渋く演じる。ワルは手抜き工事で儲ける口入屋と作事奉行、遠藤太津朗に和崎俊哉と脂っこい。
 ロケ地、殺されかける桐生浪人の妻を助ける金さん、中ノ島橋〜橋下手の河川敷と川中。桐生が働く江戸屋の普請場、広沢池東岸。騙されて呼び出され殺されかかる桐生の妻、大覚寺護摩堂。江戸屋の娘につきあわされ明神さまにお参りの桐生、わら天神本殿。
*北町見習い同心の楠くん、「こうなったら引っ張って石を抱かせて」がけっこうお得意…童顔なのに凶悪。


第21話「地獄から帰ってきた女

 江戸に舞い戻った凶賊、一味に潜入の沢庵には、今は賊の首領の情婦と成り果てている昔の恋人を救いたい、個人的理由があった。運命に翻弄される薄幸の美女を、芦川よしみが演じる。
 ロケ地、お竜の回想、お時とデートの沢庵、わら天神参道(背景に六勝大神)。宿替えした一味の跡を辿る金さん(沢庵が残した色砂)大覚寺大沢池畔からアジトを見る。アジトの駒込黒門町の寮は中山邸通用門
*沢庵潜入のため吉川さまがボコってさらった錠前師を預けられた楠見習い、きっちり逃げられてハラキリ騒ぎ。


第22話「蒸発した六人の娘」


第23話「恐怖の稲妻!消えた殺人者

 仏を装う回船問屋、阿片を得るための名宝を阿漕な手段で毟り取る。この道具立てに、若年寄の堀田さまと経緯のあった名人の茶釜が使われる。タイトルは茶釜を強奪したチンピラと揉み合い、殺したと思い込んだ娘のエピソード。雷が落ちてワケわかんなくなった設定。
 ロケ地、お光が勤める回向院の燕茶屋、真如堂茶所。お光と聖天一家の経緯を話す吉川と金さん、大覚寺大沢池南西畔小船着前。お城イメージ、姫路城天守。大出俊に店を乗っ取られた男が土左ヱ門で上がる大川、大覚寺有栖川(川中へ人が入って引き上げという態で、カメラは右岸側から)。長崎屋根岸寮、中山邸通用門
*大ワルの回船問屋に大出俊、名人の頑固母に清川虹子。*長崎屋潜入の沢庵が、女の子にあげるのに一個ガメてくる陶器製のオランダ人形「リリー姫」から阿片が出るのも大笑い。


第24話「百両の夢!殺しの美人くらべ

 大江戸美人くらべ開催、賞金目当てのごろつき青年は彼を慕う蜆売りの娘を磨き上げて一儲けを企むが、主催の富商は元凶賊で娘は彼らに両親を惨殺されていた。元火盗改同心の老武士が退職後も賊を追い続けていたエピソードも挿まれ、「うすら小悪党」の青年が改心して堅気になると誓う人情ばなし仕立て。
 ロケ地、ミスコンの瓦版を眺めていた老武士が暗殺される深川万年橋、中ノ島橋(刺されてドボン)。死体が引き上げられるのは橋下手・栗石敷きの右岸河川敷。ミスコン会場の富岡八幡宮、松尾大社(美女たちが並ぶのは舞殿、ほかに楼門と翼の塀際、祠など)。お美代に過去を聞く金さん、今宮神社稲荷社前。尾張屋飛鳥山寮、中山邸門。


第25話「裏切りの矢!八丈島から来た女

 冤罪で遠流となった軽業師の女が帰還、彼女を罪に落とした一味は、今度は仲間に引き入れようとする。軽業師のファンで、遠島になるのを助けられなかった瓢兵衛さんが人情たっぷりに絡んでくる。
 ロケ地、御赦免船の着く浜、琵琶湖西岸松原。お島の帰還を見ていた虚無僧を尾行する沢庵、大覚寺有栖川畔〜五社明神裏手(仲間出てチャンバラ)。元北町与力・杉原武太夫邸、中山邸通用門。里子に出された娘を遠目に見るお島、広沢池西岸農地(花畑で養母と花摘み)。軽業師を盗賊に斡旋する男のことを金さんに報告する沢庵、上御霊神社参道に茶店セット。娘をさらってお島を谷中明神に呼び出す一味、不明。
*賊のあがりを掠める元与力に中田浩二、軽業師斡旋の「おでんや」に大木正司、賊一味に福ちゃん(役名・虎吉)、女の子に刃突きつけたり女の人を押さえつけたり。


第26話「ニセ鼠小僧が覗いた完全犯罪

 講談で鼠小僧の話を聞いた若者は義賊に憧れ、とりあえず金持ちの家に入ってみると殺人を目撃。公共工事に関するキナくさい動きに関わってゆくことになる。
 ロケ地、材木商・木曽屋の深川寮、中山邸(通用門、参道、門)。寮で殺された男が土左ヱ門で上がる大川、広沢池東岸。死体を見てビビった青年が相談に駆けつける、恋人の勤める茶店、松尾大社楼門前。江戸城イメージ、姫路城天守。堀田摂津守にツナギをとる金さん、下鴨神社参道石橋に腰掛け。その後堀田に放たれる刺客、河合社(葉隠同心たちが参道からチャンバラを目撃し呼子を吹く)
*金さん乗り込みはくるみ投げでなく、隠した小判を振り撒いて天井から。普請奉行、お白州でグルの商人を指して極刑にと席を立ちかけ「こらぁ待ちな」で桜吹雪、誰も「金さん」を請求していない珍しい展開。


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