名奉行 遠山の金さん

第4シリーズ 1991-1992年 テレビ朝日/東映


第1話 「覗かれた尼寺」 1991.11.7

  凶盗・夜鴉が横行、押し込み先の人数を蔵に押し込め焼き殺す等の畜生ばたらき。しまいに、自警団の目前で篤実な岡っ引が殺される事態に。この岡っ引に恩を受けた元女賊が寄場から脱走し賊を追うが、正体は親切づらで彼女が刑を終えたあとを世話すると請け負った口入屋だった。

ロケ地

  • 武家娘を装った尼僧が殺されて見つかる百本杭の船小屋、広沢池東岸に小屋設営。
  • 賊一味が金の隠し場所に乗っ取った下谷車坂の尼寺・浄心寺、勝持寺(鐘楼、境内、山門)

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 柊小十郎/西川弘志 お初/松本友里 二八/志賀勝 疋六/宮路佳具 お吉/野川由美子 千石屋万造/和崎俊哉 鹿蔵/石山律雄 旭月院/佐野アツ子 月之丞/岩尾正隆 妙春尼/川村一代 遊八/倉田健 清次/須賀章 法身尼/日高久美子 力松/鵜口了一 牛吉/幸英二 小麗尼/和気千枝 商家主/小峰隆司 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/和久田正明 監督/上杉尚祺

※配下の同心(見習いと中堅)、溜まり場(湯屋から酒肆に変更)の女将の女密偵、外部協力者の易者などが新設定(お竜と沢庵は兄妹)。内与力のケーシー高峰と岡っ引の志賀勝などは続投。


第2話 「金さんの隠し子?」 1991.11.14

 昔お奉行のワル仲間だった男は、父の仇を求めて15年も彷徨った挙句殺し屋に成り果てていた。そしてようやく仇を三人まで討つが、残った一人は雇い主の闇の元締。タイトルの隠し子はこの男の娘で、父と確認した直後には別れが待っていた。

ロケ地

  • 夜の業平橋で松前屋を殺す黒沢左馬之助、中ノ島橋上。これを目撃してしまうお夏のいる河原(船着き)は別の場所、広沢池か罧原堤か(前景に、置いたっぽい橋脚)。また、船で逃げる際はセット撮りか。
  • お夏の母が働いていた茶店、今宮神社門前・一和。黒沢が「目撃者」のお夏を誘い出し襲うのは、境内摂社。このあとお夏が襲撃者の浪人について金さんに話す町角、大覚寺護摩堂前。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 柊小十郎/西川弘志 お初/松本友里 二八/志賀勝 疋六/宮路佳具 黒澤左馬之介/中野誠也 亀屋清蔵/田口計 お夏/湯原弘美 仙八/でんでん 弥吉/伊吹聡太朗 五平/岩城力也 松葉屋文左衛門/中田光彦 清次/須賀章 ごろんぼ/阿波地大輔、池田謙治 お島/鈴川法子 黒沢の父/笹木俊志 伝七/司裕介 お町/前川恵美子 弔問客/中村錦司 平六/松尾裕之 治助/峰蘭太郎 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/藤井邦夫 監督/上杉尚祺


第3話 「神隠しから戻った美女」 1991.11.21

 五年前神隠しに遭った両替商の一人娘が突然戻るが、できすぎのお話に金さんまわりはハナっから疑ってかかり、乗っ取りを企んだ分家筋と、送り込まれた後妻は敢無くお縄に。被害者で善人の織本順吉は、偽者の娘をわが娘とお白州で言い張る人情劇を演じる。

ロケ地

  • 大和屋のお糸が神隠しに遭った深川八幡、上御霊神社本殿。神隠しを装う芝居の「被衣姿の白いの」は福寿稲荷の前をすーっと通る。
  • 大和屋がお糸を連れて妻の墓参、粟生光明寺参道石段と脇の墓地。
  • お糸が金さんに自分は偽者だと告白する水辺、大覚寺放生池堤

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 柊小十郎/西川弘志 お初/松本友里 二八/志賀勝 疋六/宮路佳具 大和屋彦右衛門/織本順吉 西国屋藤兵衛/青木義朗 おきぬ/風祭ゆき お糸/浅野愛子 渋川半兵衛/原口剛 辰五郎/佐藤晟也 巳之吉/竜川真 清吉/藤井裕士 清次/須賀章 銀造/稲健二 お竹/武田晶子 瓦版屋/上野秀年 少女/田中千絵、西村香織 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/鈴木則文 監督/日高武治

※福ちゃん、西国屋に雇われた浪人で出まくり。お糸を八幡でさらう、グルの番頭を殺すなどしたあと、ラス立ちで金さんに刀を取られて一発入れられ/お白州にも登場。


第4話 「占いを信じた女」 1991.11.28

 元仲間の凶盗に脅され合鍵作製を強要される錺職人、彼の女房は沢庵の易を信じて結婚を決めた女だった。託宣通りの幸せを掴んで欲しい沢庵は、身を危険にさらして彼らを助けに動く。
この過程で、遠山奉行に捕まるも遊び人の金さんに救われた沢庵の過去がちらり。

ロケ地

  • 錠前師の土左ヱ門が上がる河原、中ノ島橋下手の河原(見物衆は橋上)
  • 錺職の矢吉が監禁される寮、中山邸通用門
  • 矢吉の無事を祈る女房、上御霊神社本殿

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 柊小十郎/西川弘志 お初/松本友里 二八/志賀勝 疋六/宮路佳具 鶴屋徳兵衛/近藤洋介 お園/日下由美 矢吉/西山浩司 才造/成瀬正孝 万平/森章二 近藤平八郎/黒部進 清次/須賀章 医師/山村弘三 伊助/西山清孝 お兼/丸平峯子 町娘/保坂亜耶、加藤貴子、多田昌世、吉田景衣子 浪人/森山陽介 番人/藤枝政巳 市松/設楽千穂 長屋のカミさん/稲垣陽子 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/藤井邦夫 監督/江崎実生


第5話 「二度誘拐された娘」 1991.12.12

 亭主の道楽で喧嘩の絶えぬ夫婦、娘は親を困らせてやろうと狂言誘拐をやらかすが、ホンモノにさらわれてしまう。夫婦を演じるは品川隆二と本阿弥周子ゆえ、べったべたの人情劇が展開される。

ロケ地

  • 伏見屋の娘の身代金受け渡し場所(狂言のほう)・伝法院、神光院中興堂前。居合わせた沢庵が、犯人として捕縛される。
  • 伏見屋の娘の幼馴染の極道者についての報告を、お竜から受ける金さん、中ノ島橋上。
  • 伏見屋乗っ取りを企み裏で誘拐の糸を引く若松屋の本所寮、中山邸門。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 柊小十郎/西川弘志 お初/松本友里 二八/志賀勝 疋六/宮路佳具 伏見屋/品川隆二 お浜/本阿弥周子 お七/中野みゆき 若松屋/長谷川明男 徳治郎/冷泉公裕 直八/山口祥行 清次/須賀章 覚全/佐藤京一 日照/伴勇太郎 月山/杉山幸晴 杉作/吉野隆三 貞吉/原亮介 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/和久田正明 監督/江崎実生


第6話 「大奥騒乱!千両箱の罠」 1991.12.19

 大奥新御殿建設で甘い汁を吸う悪党は、お局さまに土木業者の肝煎。非を鳴らした業者が暗殺され、武家の出の後妻は仇討ちを切望、金さんが動く。

ロケ地

  • 千成屋の葬儀が行われる寺、粟生光明寺阿弥陀堂(お堂内部も使用、金さんがお竜に「解説」のシーンはお堂前の「指定木」傍)
  • 主人が何か残していないか政吉を問い詰める千成屋の後妻・お甲、材木置場は斉宮神社脇か。荷崩れ(故意)ピンチの際、「蔵」映り込み。
  • まわりをうろつく金さんを誤解して斬りかかるお甲、大覚寺護摩堂(堀田さまが出てフォロー)
  • 千成屋の墓に額づき途方にくれるお甲、不明(立地は高台か、亀趺つきの立派な石も見える)
  • 登城のお奉行、城イメージに姫路城天守
  • お甲が仇討ち本懐を祈願してお百度、今宮神社稲荷社
  • 千成屋の娘を寺から連れ帰る吉川、真如堂参道石段〜南北の路地〜塔頭(吉川邸)
  • お局さまと密談の肝煎・八州屋の寮、中山邸通用門。夜間撮影。
  • ラス立ちの夜の護持院ヶ原、大覚寺大沢池畔。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 柊小十郎/西川弘志 お初/松本友里 二八/志賀勝 疋六/宮路佳具 お甲/赤座美代子 重ノ井/沢たまき 八州屋伝蔵/青山良彦 陣場弥十郎/田中浩 多十/高品剛 政吉/幸田宗丸 伊那屋千吉/江並隆 清次/須賀章 千成屋利八/大木晤郎 茂助/志茂山高也 夜番/椿竜二 お咲/小林鈴賀 堀田摂津守/若林豪 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/本田英郎 監督/日高武治


第7話 「狙われた生き証人」 1992.1.9

 事件はライバルによる口入屋殺し、犯行時賊は被害者の娘や蕎麦屋の親爺に思いっきり顔を見られており、これを元に小十郎がぴしぴし検挙、しかし作事奉行がアリバイありとして待ったをかけてくる。お話の主体は生き証人たる蕎麦屋の親爺で、その作事奉行と過去にいきさつがあった。

ロケ地

  • 若年寄・京極備前守邸、妙心寺龍泉庵門。偉いさんを通じて作事奉行が北町奉行に圧力、のくだり。
  • 口入屋・橘屋寮、中山邸通用門
  • 蕎麦屋の親爺を説得の金さん、広沢池東岸(夕景、船着きセット)

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 柊小十郎/西川弘志 お初/松本友里 二八/志賀勝 疋六/宮路佳具 忠助/坂上二郎 安藤帯刀/亀石征一郎 お縫/山本ゆか里 木村平蔵/江幡高志 橘屋/伊吹聡太朗 大高竜之進/石倉英彦 京極備前守/西山辰夫 清次/須賀章 伊助/岡田洪志 お美代/小野恵未 梅屋/遠山金次郎 浪人/床尾賢一、井上昭 老人足/有島淳平 幼な子/宮崎嗣久 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/藤井邦夫 監督/松尾正武

※蕎麦屋の親爺に坂上二郎、狂乱の殿様にヤラれかけた侍女と逐電した足軽という過去を背負う。切所では一寸の虫にも心ありとブチあげる人情劇あり。
※この話は悪役陣が凄いの一言、作事奉行に亀石征一郎が来て狂乱の馬鹿殿を演じるほか、用人には江幡高志がいてラブリーなるものの結構キツい侍を演じ、グルの口入屋は伊吹聡太朗でほくそえむ顔も凶悪な典型的悪徳商人、コテコテ。この三人が同時にフレームインする場面があるからたまらない。亀石征一郎だから、もちろんお白州では猛り狂って斬りかかってくるし。
※作事奉行の横槍で謹慎を命じられてしまう小十郎、ショボーンと落ち込むところへ「励まし」にやってくる葉隠と志賀勝も傑作。


第8話 「素浪人 最後の勝負」 1992.1.16

 抜け荷に関わったとして詰腹を切らされた親友の件で上司をボコり浪人した男、残された弟妹を気遣いながら江戸で暮らすが、同じく親友の現留守居役が裏で糸を引いていたと知る。クライマックスでは、抜け荷商人と結託する口入屋に親友の弟が関わって危地に陥るのを救い、凶弾を浴びて果てる。これを梅宮辰夫が演じ、親友の妹への、淡いままで終わる思慕なども描かれる。

ロケ地

  • 夜釣りの態で抜け荷を見張る金さん、大覚寺大沢池船着(大)。池上にどんちゃん騒ぎの屋形船を演出。
  • 肥前屋から阿片入りの鰹節を盗み出したヤク中の手代が消される夜の神社、大覚寺五社明神
  • 福江藩邸へ赴き、親友・篠原の弟妹のことを留守居役に頼み込む花山浪人、茶室は青龍苑築山上の茶亭(回想シーンも同じ茶亭を外から)
  • 留守居役が「妹」に会い妾になれと迫る神社、上御霊神社(舞殿でお神楽、迫るのは本殿裏手)
  • 「弟」の命を的に脅され、金さんを斬ろうと待つ花山浪人、南禅寺三門
  • 肥前屋の寮、中山邸通用門

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 柊小十郎/西川弘志 お初/松本友里 二八/志賀勝 疋六/宮路佳具 花山大四郎/梅宮辰夫 お菊/北原佐和子 内藤頼母/西田健 嘉兵衛/遠藤太津朗 鮫州政/長谷川弘 亀五郎/有川正治 福江藩家老/丘路千 源次/笹木俊志 清次/須賀章 新二郎/長尾豪二郎 長吉/新島愛一郎 篠原数馬/峰蘭太郎 旦那/田井克幸 巫女/藤間勘千代次、二宮幸子、西山梨絵 おみよ/神原千恵 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/鈴木則文 監督/牧口雄二

※ラス立ち福ちゃんと小峰さん入り、鮫州政の手下のチンピラ。


第9話 「悪事を働く形見の十手」 1992.1.23

 御用改めと称し十手をかざして押し入る凶盗、その十手の入手経路には冷酷非常な経緯があった。
「情夫」である賊・木枯らしの権三にDVまで働かれる、岡っ引の娘・お冬に東啓子、金さんは周囲の声を容れず、彼女の人となりを信じ続ける。

ロケ地

  • お冬の父の岡っ引が土左ヱ門で見つかる河原、嵐山公園中州下河川敷
  • 権三らから逃げた金さんとお冬が入る船小屋、広沢池東岸(夜)

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 柊小十郎/西川弘志 お初/松本友里 二八/志賀勝 疋六/宮路佳具 お冬/東啓子 柏原伊勢守/川合伸旺 木枯らしの権三/斉藤洋介 鏑木右京/坂田金太郎 新蔵/山田良樹 越中屋/蓑和田良太 清次/須賀章 権三の手下/木谷邦臣、福本清三、奔田陵、滝野貴之 磯吉/浅田祐二 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/小川英、胡桃哲 監督/牧口雄二

※権三の手下で、金さんを暗殺しに瓢箪へやって来る男は福ちゃん、「目」のどアップあり。失敗して戸をばりーんと破って逃げたので、罪状は殺人未遂のほか無銭飲食に器物損壊も付く?


第10話 「美しい女医と記憶喪失の男」 1992.1.30

 高名な画家の贋作を高値で売りつける一味、描かされていた絵師志望の青年が逃げ出して消されかかったことで事件は明るみに。斬られた彼は美人女医のもとに担ぎこまれ一命をとりとめるも恐怖ゆえ記憶を喪失、以降女医とちょっと妙な交流が生まれる。

ロケ地

  • 女医を手伝いに行っていたお竜が、殺されかけた青年の記憶喪失について沢庵にツナギをとる町角、善峯寺山門。遊山と思われる町人あしらい。名所の寺院設定か。
  • 沢庵の機転で流した噂に引っかかってくる一味の女、尾行した沢庵が襲われる船着場は広沢池東岸(女は船で逃亡)。小川流入口に祠と灯篭設営。
  • 贋作をつかまされ縊死した伊勢屋の検分、大覚寺天神島。後段、スダジイに吊られ殺される回想場面あり。
  • 伊勢屋の絵を贋作と鑑定した奥絵師が銃殺される道、妙心寺涅槃堂前路地。絵師は駕籠、お供付き。
  • 青年の記憶を取り戻させるべく金さんが壺を振ってみせるお堂、善峯寺多宝塔基壇。お竜に連れられやってきた「正吉」がくぐるのは遊龍松。心配して駆けつけた女医に「この人たちが僕を苛める」と駆け寄る正吉、観音堂参道坂

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 柊小十郎/西川弘志 お初/松本友里 二八/志賀勝 疋六/宮路佳具 杉田悠/剣幸 東山国治/垂水悟郎 お連/鈴鹿景子 正吉/永い秀和 橘祥之助/中田博久 宗助/奈辺悟 清次/須賀章 辰平/壬生新太郎 伊勢屋/泉好太郎 お糸/桑田乃梨子 屋台のおやじ/大河内広太郎 職人/畑中伶一 旦那/福中勢至郎 髪結/近藤孝子 長屋のかみさん/藤本和美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/猪又憲吾、亜槍文代 監督/松尾正武

※ラス立ち福ちゃん入り、一味の浪人。


第11話 「殺人者は振り袖の美女」 1992.2.6

 ブレイク中の若女形がいる中村座が、キナ臭い騒動の渦中に。両替商を刺殺した「女」は人気の女形と噂されるなか、当の本人は奈落で縊死を遂げる。この裏には、座の主が賊の一味だったという十年前の事件がからんでいた。

ロケ地

  • 探索の成果を金さんに報告する沢庵とお竜、大覚寺放生池堤に茶店設営。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 柊小十郎/西川弘志 お初/松本友里 二八/志賀勝 疋六/宮路佳具 小山田平左衛門/西川きよし お仙/黒田福美 永代の喜代蔵/深江章喜 坂東紋次郎/荒木しげる 片岡菊弥/片桐光洋 留次郎/村田正雄 兼松/山内としお 甲州屋仁兵衛/西田良 まむしの権八/稲吉靖司 清次/須賀章 亀吉/細川純一 源太/浜田隆広 男衆/川鶴晃裕 お竹/上田こずえ 瓦版屋/北村明男 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/鈴木則文 監督/上杉尚祺

※人気の女形を妬みワルに手を貸す兄弟子に荒木しげる、男のなりはカッコいいのに女形化粧が非常にキモチ悪く仕上がっていて笑える…男前すぎるとこうなるのか。病でゲホゲホの座の主に山内としお、彼がいちばんオカマっぽく見えるのは僻目か。
※ラス立ち福ちゃん入り・用心棒のセンセイ、お白州にも登場。


第12話 「仕組まれた逆玉の輿」 1992.2.13

 阿片の抜け荷をはたらく商人と、悪事の片棒を担ぐ船手頭。手下の浪人に畜生ばたらきもさせているが、その一人がジャンキーで、町なかで暴れてお縄に。これを密かに始末しないとヤバいので、大番屋の警備状況を知ることのためだけに、葉隠同心に偽りの「大身旗本への婿養子」話が降ってくる。

ロケ地

  • 阿片窟もある、船手頭・鈴木主膳別邸、中山邸通用門
  • お竜・沢庵とツナギの金さん、大覚寺心経宝塔前に茶店設営。
  • 大川・永代橋筋を聞き込みの沢庵、大覚寺大沢池船着(大)両側に屋形船繋留。船頭の回想、ジャンキー浪人が斬り合いをしていたという土手、望雲亭そばの大沢池畔。このあと沢庵は中山邸へ。
  • お寺へお参りの葉隠と船手頭の養女・お菊、粟生光明寺阿弥陀堂〜石段上部。阿弥陀堂の仏さまも映し出される。
  • お菊がわざと葉隠に嫌われる芝居をするデート場所、大覚寺護摩堂脇に茶店設営。このあと金さんが現れて、お菊に逆玉の輿ばなしのからくりを指摘するのは天神島

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 柊小十郎/西川弘志 お初/松本友里 二八/志賀勝 疋六/宮路佳具 お菊/水野真紀 湊屋八兵衛/井上昭文 鈴木主膳/北町嘉朗 山田信八郎/佐古雅誉 小柳十郎/浜伸詞 清次/須賀章 三枝数馬/浦野真彦 行商/中村錦司 女郎屋の主人/小峰隆司 小間物屋/新橋伸介 用心棒/白井滋郎、矢部義章、鈴木修平、辻本晃良 中間/司裕介 女郎屋の客/佐々木紳二 鈴木の家来/河本忠夫 船頭/大矢敬典 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/藤井邦夫 監督/上杉尚祺


第13話 「貞女が毒婦になるとき」 1992.2.20

 抜け荷の探索中殺された北の隠密回り、その恋女房はじきに元の酌婦に戻り、結婚自体も奉行所の内情を探るための偽装かと疑われだす。しかし女は夫の仇討ちを胸に秘めた、あっぱれ貞女なのであった。

ロケ地

  • 夫・片桐求馬の墓に詣で、仇討ちの遺志を告げるお藤、不明。立地は山上か丘の上か、杉木立もあり、向かいの山も見える。大きな五輪塔が目立つ。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 柊小十郎/西川弘志 お初/松本友里 二八/志賀勝 疋六/宮路佳具 お藤/二宮さよ子 沼崎庄三郎/河原崎次郎 梵天辰五郎/市川好郎 片桐求馬/本郷直樹 渡海屋/江見俊太郎 おえん/久仁亮子 お役者松之丞/井上高志 清次/須賀章 鮫造/宮城健太郎 村木主膳/滝譲二 おたま/桂木麻智 泥亀/藤沢徹夫 伊之吉/西山清孝 酔客/松田吉博 飲み屋の女/川本チフミ 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/鈴木則文 監督/宮越澄


第14話 「お目付け桜に惚れたひと」 1992.2.27

 金さんに惚れた矢場女は捨て子で、実は札差の女将の双子の妹だった。その店では、ワルの策謀が進行中。旗本や骨董商とつるんだ入り婿が、阿漕な金貸しで人を泣かせるのを知った家つき娘の女将は、離縁を申し出て殺されてしまう。

ロケ地

  • 札差・大城屋の女将が死体で見つかる林、仁和寺九所明神前。検分を遠目に眺めやる、悪そうな二人連れは瓦練り込み塀際の木立に隠れている。検分を見て帰る金さんとお竜、女将を矢場女と思い込んで邪慳にしたとお竜が悔やむのは、参道石畳。
  • 双子を取り上げた産婆が密殺される町角、大覚寺護摩堂(石仏も映る)
  • 連れ立って釣りにゆく金さんと瓢兵衛、楠同心の見立てを話す町角、仁和寺御室桜林(桜葉が紅葉)
  • 矢場のお加代が拉致されかかる縁日の神社、車折神社参道、境内。
  • 金さんにツナギをとる沢庵とお竜、仁和寺手水場下に茶店を設営。
  • 大城屋の墓、不明(立地は高台、13話と同所と思われる。土が露出した崖なども見える)
  • 大城屋寮、中山邸通用門

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 楠菊太郎/内海光司 二八/志賀勝 お初/松本友里 お加代、お篠/木村理恵 大城屋/伊吹剛 伍助/工藤堅太郎 結城源右衛門/外山高士 若狭屋/小島三児 疋六/宮路佳具 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/岡田正代 監督/宮越澄

※今回唐突に若手が前シリーズの楠くんに変更、葉隠同心が「久しぶり」とやるシーンあり。ラス立ち、福ちゃんや小峰さん入り。劇中、人殺したりする浪人は五味龍太郎。


第15話 「覗かれた砂絵の女」 1992.3.5

 継母に売り飛ばされかけた幼い弟を逃がしてやった姉、年を経て巡りあった彼は凶賊の一味となっており、悲しい別れが待っていた。
この姉がチンピラにからまれているのを助けた沢庵が惚れられてしまい、亡くした恋人とそっくりという話が挿まれ、兄妹の過去がちらり。

ロケ地

  • 富津から届いた凶賊出現の報をもってお奉行を捜す吉川、このとき金さんと沢庵が釣りをしているのは大覚寺放生池堤。地図を広げ凶賊について話すのは、護摩堂縁先。
  • 賊が水野安房守御用の船で着く行徳の渡し場、罧原堤下汀(茶店を演出、沢庵が店を出して見張り)
  • 庄太の墓、北嵯峨竹林か。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 楠菊太郎/内海光司 二八/志賀勝 お初/松本友里 おもん/加賀まりこ 水野頼正/玉川伊佐男 大滝軍兵衛/内田勝正 鱶七/曽根晴美 庄太/草野康太 疋六/宮路佳具 岡場所の女/清水小百合、御崎真美 清次/須賀章 幼年の庄太/諸見里安誠 幸助/波多野博 地廻り/池田謙治、木下通博、小船秋夫 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/本田英郎 監督/斎藤光正


第16話 「天誅暗殺団を狙う美人芸者」 1992.3.12

 邪魔者を「闇の仕置人」に消させる札差、悪辣な所行は金さんによって阻止されるが、裏には彼らを使嗾する巨悪がいた。
暗殺手段がふるっていて、若者に破心草(ハシッシュ)を投与して鉄砲玉とし、遂行後自死を遂げさせる。この麻薬は飲むとたちどころに効くという、所謂「時代劇の毒」と同様の怪しさ。

ロケ地

  • お城、姫路城天守
  • 破心草が栽培されている綾瀬薬草園、中山邸庭・無畏庵前。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 楠菊太郎/内海光司 二八/志賀勝 お初/松本友里 染太郎/神崎愛 加賀屋長兵衛/川合伸旺 堺弥一郎/鷲生功 丸橋半蔵/宮口二郎 伊豆屋嘉右ヱ門/穂高稔 疋六/宮路佳具 馬島蘭堂/立川三貴 鳥居甲斐守/中条きよし 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/鈴木則文 監督/斎藤光正

※札差に川合伸旺、破心草を使う蘭学者に立川三貴、手下には宮口二郎とコテコテ悪役陣に加え、妖怪・鳥居は中条きよしでおなかいっぱい。


第17話 「大金を猫ばばした母と娘」 1992.4.9

 凶賊の金を手にしてしまった母娘が追われる話、父のことで気持ちが行き違っていた二人の心がほぐされるプロセスともなる。

ロケ地

  • 俳諧師に弟子入り志願の瓢兵衛さん、訪ねる浜町河岸の松風庵は大覚寺望雲亭
  • 天神さまの境内で盗っ人が化けた大工から金を強奪する無法者・櫓下の権八、大覚寺五社明神
  • 金の情報を得た際の回想シーン、地回りに追われ逃げる掘割、大覚寺有栖川河床→五社明神で大工が金をぶちまけたのを目撃。
  • お夏が権八の奪った金を隠す八幡さまの境内、大覚寺放生池堤
  • 瓢兵衛さんが俳句を捻っていて俳諧師らが船でゆくのを見る水辺、大覚寺大沢池畔。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 楠菊太郎/内海光司 二八/志賀勝 お初/松本友里 お富/朝丘雪路 不知火十左/原田清人 お夏/田中雅子 蓑助/頭師孝雄 吉次/伊藤高 花岡風月/早川雄三 牛吉/根岸一正 櫓下の権八/遠藤憲一 疋六/宮路佳具 清次/須賀章 彦六/宮城幸生 伊佐三次/峰蘭太郎 和兵衛/和田昌也 酔っ払い客/浅田祐二、藤枝政巳 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/和久田正明 監督/江崎実生

※娘といがみ合うダルそうな女将に朝丘雪路。娘の情夫・権八は遠藤憲一、間抜けなチンピラだが、金を奪る際には大きな石で頭をゴンゴンやってて凶暴。


第18話 「奉行暗殺!長崎の女」 1992.4.23

 鳥居に責め殺された蘭学者の娘が復讐を企図、しかしワルにつけこまれ爆弾騒ぎに発展してしまう。
蘭学者が抜け荷で入手した心臓の特効薬が、爆弾製造に流用されてしまう設定。

ロケ地

  • 縁日で発作を起こした老人にニトロを投与し救う娘・梢、上御霊神社(楼門、境内)
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。凶悪窃盗団について閣議の段。
  • お忍びの堀田さまと話す金さん、大覚寺大沢池に船を浮かべて。棹を操るのは金さん、木戸の傍を通る。
  • 鳥居耀蔵邸、相国寺大光明寺前庭、南通用門。
  • 南町奉行所、大覚寺明智門。出役のシーン。
  • 梢を襲う鳥居の私兵、神護寺金堂前、石段。撃退したあと梢に事情を聞く金さん、毘沙門堂前。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 楠菊太郎/内海光司 二八/志賀勝 お初/松本友里 篠原梢/杉田かおる 和泉屋徳兵衛/睦五朗 十蔵/高品剛 早坂兵部/小沢象 善助/幸田宗丸 疋六/宮路佳具 永井肥前守/川浪公次郎 本田豊後守/疋田泰盛 清次/須賀章 大塚内膳/新城邦彦 老百姓/高谷舜二 女客/星野美恵子 丁稚/奥田茂樹 鳥居甲斐守/中条きよし 堀田摂津守/若林豪 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/藤井邦夫 監督/宮越澄


第19話 「穴蔵の謎 炎に消えた千両箱」 1992.4.30

 富商の火事、かねて用意の穴蔵に金と品物を落としこんで安心と思いきや、後で見ると中はカラ。穴蔵に密かに横穴を掘っての賊の仕業、蔵を細工するよう強要された穴蔵師の家族の悲喜劇を描く。賊のヘッドはスガカン。

ロケ地

  • 穴蔵師の親子と話す金さん、車折神社境内参道石畳(彼らの家の近く設定、穴蔵師は多く霊岸島に住むとお竜が報告している)
  • 顔を焼かれた穴蔵師の死体が見つかる大川、検分は中ノ島橋(欄干見越しに堰堤の落水)

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 楠菊太郎/内海光司 二八/志賀勝 お初/松本友里 太助/宮内洋 おあき/東千晃 赤猫の佐平/菅貫太郎 権造/黒部進 疋六/宮路佳具 美濃屋/入江慎也 与五郎/勝村淳 伊吉/青井敏之 清次/須賀章 熊/田中勲 三郎/中川峰男 市松/土井健守 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/小川英、杉昌英 監督/江崎実生


第20話 「妻を売った武士」 1992.5.7

 仕官を餌に刺客をつとめる浪人、しまいに口入屋の娘に見込まれ妻を始末するよう迫られるが、妻の懐妊を知り改心。それまで悪事に加担していた癖に、貰った金を馬鹿正直に返しに行って落命する、この侍を沖田浩之が渋く演じる。ワルは手抜き工事で儲ける口入屋と作事奉行、遠藤太津朗に和崎俊哉と、脂っこい。

ロケ地

  • チンピラどもに殺されかけた桐生浪人の妻を助ける金さん、中ノ島橋〜橋下手の河川敷と川中(顔を水に漬けさせる)。夜間撮影。
  • 桐生が働く江戸屋の普請場、広沢池東岸。池に杭打ち。
  • 夜中騙されて呼び出され、殺されかかる桐生の妻、大覚寺護摩堂
  • 江戸屋の娘につきあわされ、明神さまにお参りの桐生、わら天神本殿。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 楠菊太郎/内海光司 二八/志賀勝 お初/松本友里 桐生一郎太/沖田浩之 江戸屋作蔵/遠藤太津朗 河合主膳/和崎俊哉 百合/永光基乃 おつや/武田京子 虎次/伊吹聡太朗 疋六/宮路佳具 清次/須賀章 仙吉/佐藤好弘 若い男/新島愛一朗 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/石松愛弘 監督/日高武治


第21話 「地獄から帰ってきた女」 1992.5.21

 江戸に舞い戻った凶賊、その一味に潜入する沢庵には、今は賊の首領の情婦と成り果てている昔の恋人を救いたい、個人的な理由があった。
運命に翻弄される薄幸の美女を、芦川よしみが演じる。

ロケ地

  • 金さんに語る、お竜の回想、お時とデートの沢庵、わら天神参道(背景に六勝大神)
  • 宿替えした一味の跡を辿る金さん(沢庵が残した色砂)大覚寺大沢池畔からアジトを見る。アジトの駒込黒門町の寮は中山邸通用門・画面切り替えて組み合わせ。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 楠菊太郎/内海光司 二八/志賀勝 お初/松本友里 お時/芦川よしみ 虎三/近藤洋介 巳之吉/中田博久 一蔵/うえだ峻 辰之助/芹沢名人 大橋/原田功 疋六/宮路佳具 五助/中田光彦 春木屋/徳田興人 おぬい/丸平峯子 清次/須賀章 お時の父親/森下鉄朗 お時の母親/星野美恵子 親爺/遠山金次郎 飛脚/石原耕 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/小川英、胡桃哲 監督/日高武治


第22話 「蒸発した六人の娘」 1992.5.28

 堀田さまを逆恨みする男が、怪しの祈祷師となって女たちをさらい、これを殺しては罪をなすりつける。一党の手先となっていた大工が、お竜の初恋の人で、瓜二つの女を女房にしていたという哀話が重ねられる。

ロケ地

  • 逃げ出した娘が追いつかれ刺殺される夜の川端、嵐峡汀。検分は昼間で、中州下手汀。
  • お城イメージ、姫路城天守。堀田さまが老中の叱責を受ける段。
  • 入水しかけたお竜(蓑吉の女房、実の名はお千代)を止める金さん、大覚寺大沢池北岸汀(水少なし、大石露出)
  • お竜と蓑吉の昔について沢庵から聞く金さん、大覚寺護摩堂脇。
  • 蓑吉の前に現れ、悪事をやめて自訴するよう懇願するお竜(金さん密偵)広沢池東岸池底(水無し、少し高いところの柵越しの絵もあり)
  • 釣りをしている堀田を狙う刺客、大覚寺放生池汀〜五社明神裏手林。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜、お千代/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 楠菊太郎/内海光司 二八/志賀勝 お初/松本友里 蓑吉/誠直也 瓦版屋/桂ざこば 水野越前守/御木本伸介 雲海/大場順 大野修蔵/田中浩 お甲/風間舞子 疋六/宮路佳具 了善/坂田金太郎 賭場の隠居/福山升三 清次/須賀章 初老の男/蓑和田良太 主人/松田明 番頭/日高久 手代/西村龍弥 用心棒/木谷邦臣、小谷浩三 大店の娘/中村典子、泉千夏、長瀬有紀子、河合綾子、堀佳恵 堀田摂津守/若林豪 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/藤井邦夫 監督/平田博志

※ラス立ち福ちゃん入り、浪人。


第23話 「恐怖の稲妻!消えた殺人者」 1992.6.4

 仏を装う回船問屋、阿片を得るための名宝を阿漕な手段で毟り取る。この道具立てに、若年寄の堀田さまと経緯のあった名人の茶釜が使われる。タイトルは茶釜を強奪したチンピラと揉み合い、殺したと思い込んだ娘のエピソード。雷が落ちてワケわかんなくなった設定。

ロケ地

  • お光が勤める回向院の燕茶屋、真如堂茶所。
  • お光と聖天一家の経緯を話す吉川と金さん、大覚寺大沢池南西畔小船着前。
  • お城イメージ、姫路城天守。
  • 大出俊に店を乗っ取られた男が土左ヱ門で上がる大川、大覚寺有栖川(川中へ人が入って引き上げという態で、カメラは右岸側から)
  • 長崎屋根岸寮、中山邸通用門

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 楠菊太郎/内海光司 二八/志賀勝 お初/松本友里 おぎん/清川虹子 勇吉/石原良純 長崎屋儀兵衛/大出俊 お光/渡辺ちあき 疋六/宮路佳具 聖天の松五郎/長谷川弘 弁天政/森章二 鎌イタチの辰/谷口孝史 清次/須賀章 まむしの権次/細川純一 お相撲竹/阿波地大輔 巽鬼十郎/白川浩二郎 嘉助/五十嵐義弘 三浦屋太兵衛/加治春雄 おちか/木村美幸 茶屋の女将/鈴川法子 女の子/小林鈴賀 堀田摂津守/若林豪 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/鈴木則文 監督/上杉尚祺

※長崎屋潜入の沢庵が、女の子にあげるのに一個ガメてくる陶器製のオランダ人形「リリー姫」から阿片が出るのも大笑い。


第24話 「百両の夢!殺しの美人くらべ」 1992.6.11

 大江戸美人くらべ開催、賞金目当てのごろつき青年は彼を慕う蜆売りの娘を磨き上げて一儲けを企むが、主催の富商は元凶賊で娘は彼らに両親を惨殺されていた。
元火盗改同心の老武士が退職後も賊を追い続けていたエピソードも挿まれ、「うすら小悪党」の青年が改心して堅気になると誓う、人情噺仕立て。

ロケ地

  • ミスコンの瓦版を眺めていた老武士が暗殺される夜の深川万年橋、中ノ島橋(刺されてドボン)。死体が引き上げられるのは橋下手・栗石敷きの右岸河川敷・昼間。
  • ミスコン会場の富岡八幡宮、松尾大社(美女たちが並ぶのは舞殿、ほかに楼門と翼の塀際、祠など)
  • お美代に過去を聞く金さん、今宮神社稲荷社前。
  • 尾張屋飛鳥山寮、中山邸門。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 楠菊太郎/内海光司 二八/志賀勝 お初/松本友里 お美代/海野圭子 伊之助/西山浩司 尾張屋七兵衛/小林勝彦 嘉助/遠藤征慈 辰吉/岩尾正隆 早川小六/森幹太 八重/伊藤葉子 疋六/宮路佳具 清次/須賀章 かわら版屋/上野秀年 深川丼の主人/遠山金次郎 娘の父親/矢部義章 娘の母親/富永佳代子 尾張屋の手代/吉野隆三 お美代の母親/前川恵美子 少女のお美代/尾布利花 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男 

脚本/猪又憲吾、亜槍文代 監督/上杉尚祺


第25話 「裏切りの矢!八丈島から来た女」 1992.6.18

 冤罪で遠流となった軽業師の女が帰還、彼女を罪に落とした一味は、今度は仲間に引き入れようとする。
軽業師のファンで、遠島になるのを助けられなかった瓢兵衛さんが人情たっぷりに絡んでくる。

ロケ地

  • 御赦免船の着く浜、琵琶湖西岸松原砂浜。
  • お島の帰還を見ていた虚無僧を尾行する沢庵、大覚寺有栖川畔〜五社明神裏手(仲間出てチャンバラ)
  • 元北町与力・杉原武太夫邸、中山邸通用門
  • 里子に出された娘を遠目に見るお島、広沢池西岸農地(花畑で養母と花摘み)
  • 軽業師を盗賊に斡旋する男のことを金さんに報告する沢庵、上御霊神社参道に茶店設営。
  • 娘をさらってお島を谷中明神に呼び出す一味、イメージの門はいずこかの塔頭か。

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 楠菊太郎/内海光司 二八/志賀勝 お初/松本友里 お島/東てる美 杉原武太夫/中田浩二 お十夜源兵衛/原口剛 新三/大木正司 くめ/三浦徳子 疋六/宮路佳具 清次/須賀章 天真/町田政則 虎吉/福本清三 猿丸/佐藤好広 芳造/有島淳平 お千代/西野栄里子、絵衣良子 少女/古谷美奈 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/鈴木則文、本田英郎 監督/宮越澄

※賊一味に福ちゃん(役名・虎吉)、女の子に刃突きつけたり女の人を押さえつけたり。


第26話 「ニセ鼠小僧が覗いた完全犯罪」 1992.7.2

 講談で鼠小僧の話を聞いた若者は義賊に憧れ、とりあえず金持ちの家に入ってみると殺人を目撃。公共工事に関するキナくさい動きに関わってゆくことになる。

ロケ地

  • 材木商・木曽屋の深川寮、中山邸(通用門、参道、門)
  • 寮で殺された男が土左ヱ門で上がる大川、広沢池東岸。細流流入付近、土手の桜開花。
  • 死体を見てビビった青年が相談に駆けつける、恋人の勤める茶店、松尾大社楼門前に設営。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守
  • 堀田さまにツナギをとる金さん、下鴨神社参道石橋に腰掛け。その後堀田に放たれる刺客のシーンは、河合社(葉隠同心たちが参道からチャンバラを目撃し呼子を吹く)

遠山金四郎/松方弘樹 お竜/斉藤慶子 葉隠弦之介/小西博之 楠菊太郎/内海光司 二八/志賀勝 お初/松本友里 寅吉/新田純一 お小夜/吉野真弓 赤江図書頭/久富惟晴 木曽屋重左衛門/浜田晃 紀州屋総兵衛/外山高士 呑龍斎天山/旭堂小南陵 暗闇の弥藤次/佐藤京一 宇津木内膳/中村孝雄 清次/須賀章 疋六/宮路佳具 堀田摂津守/若林豪 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰 轟沢庵/石立鉄男

脚本/鈴木則文 監督/宮越澄

※金さん乗り込みはくるみ投げでなく、隠した小判を振り撒いて天井から。普請奉行、お白州でグルの商人を指して極刑にと席を立ちかけ「こらぁ待ちな」で桜吹雪、誰も「金さん」を請求していない珍しい展開。


※放送日について、ウィキペディアの当該項目(名奉行 遠山の金さん)を参照させていただきました。
  閲覧日/2013年11月27日

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