時代劇ロケ地探訪 仁和寺

 仁和寺は眼下に双ヶ丘を望み、大内山を背にする丘の上に立つ真言宗御室派総本山。宇多上皇の隠居所だった寺は、代々皇族の御入山により法灯が継がれてきたゆえに御室「御所」の称を持つ。一時は紙屋川から広沢池あたりまで寺域とした仁和寺だが、幾たびかの火災や応仁の乱の戦火にほぼ全ての堂宇を失った。今見る建物は近世以降に復されたものが多く、二王門や五重塔は徳川家光の寄進と伝わる。
今でも広大な境内には、ロケに使われるスポットがひしめく。そのほとんどは国宝や重文なのである。

京都市右京区御室大内


二王門 二王門 周山街道基点に威容を誇る門
遠景もよい画になる
参道 参道 広々とした白砂の道
都大路に使われることもある
中門 中門 あでやかな朱に彩られた門
見返ると二王門がのぞいて絶景
金堂 金堂 紫宸殿を移築した華やかなお堂
大立ち回りの背景にもなる
五重塔と御室桜 五重塔 塔自身がドラマの現場になるほか
桜の間からのぞく姿も決まる構図
観音堂 観音堂と周辺 お堂脇の石畳はよく使われる市中の画
縁日が演出されることも多い
九所明神 九所明神と経蔵 人さらいや刺客が出るスポット
使用頻度高めのロケ好地
塀 林と塀 草深い疎林の向こうは瓦練りこみ塀
境外の撮影もある
宸殿 御室御所跡 宸殿や書院などの御殿が建ち並ぶ
お城内部の描写に使われる
雙ヶ岡から 南の小丘から境内を見たビュー。
洛中の大路などに使われる。

*ロケ使用例一覧 ・1989年以前  ・1990年以降

参考 ロケ地探訪 御室八十八ヶ所


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