川を訪ねる旅
やまとがわ くんなかをあるく |
奈良盆地の中央平野部を「国中」という。
よみかたは「くんなか」、古語だか方言だかわからないが、大和川が中原をゆったりと流れるさまには不思議に似合う言葉だ。
隠口の初瀬(こもりくのはつせ)から流れ出した水は盆地中央部へ向かって流れ、最も低平な盆地底で諸川をあつめてゆく。
往古は舟運も発達したこの川のいまの姿は国のお墨付きを貰った日本一汚い一級河川である。
「国のまほろば」と望郷の念をこめて詠われた地は乱開発により無残な姿をさらしている。
事の是非は措き、やまとの川の「リアル」を実感したく、三輪から斑鳩までの20km近い道を歩いてきた。
歩いたのは図のAからBまで。
長谷峡谷を出て三輪山の裾をめぐるあたりから富雄川流れ込みまでである。ほぼ川堤を歩いた。
2001/11/25
■三輪山の麓 ■桜井市北西部から田原本 ■天理 ■川西町 ■郡山 ■安堵 ■堰堤と水質