川を訪ねる旅

伏見 川と水と酒と

−  川みなと  −

三十石船 濠川に架かる伏見みなと橋

 京阪本線・中書島駅の南西に「伏見港公園」がある。総合体育館やテニスコート、プールに相撲の土俵まである地元の人向けの施設の向こう、濠川河口部に再現された三十石船がもやっていて、付近は往時の川港・伏見港を意識して整備されている。ここはもともと船溜のあった場所を埋め立てたものらしい。鉄道に輸送手段が移る前は京・大阪を往来する高瀬船や三十石船で賑わった場所だ。
 濠川は京阪電車が渡るあたりから川幅を広げ、中洲の葭島をつくり、三本の巨大なダクトを通って宇治川に流れ込んでゆく。
河畔には灯台がディスプレイされ、児童向けの遊具も昔の船を象ったものが置かれている。架かる橋もよい眺めである。京阪を利用する人なら車窓から一度は目にしたことがあるのではないか。

濠川河口 道は外環状線 船を象った遊具

 濠川から漂う疏水の匂いが少し気になるが、のんびりするにはよい所である。集う人も、ベンチに寝転がったりロッドを振ったり、思い思いに過ごしている。

濠川に棚引く藻 影を落とす柳 建物は体育館
伏見みなと橋から  電車は京阪

撮影日  2001.12.2

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