中流 諸流合流の盆地底 大和郡山市〜河合町
源流/上流(渓流と里川)/上流((渓流からダムへ)/上流(門前町と初瀬峡谷)
/中流(大和中原)/中流(盆地底)/中流(県境の峡谷)
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■ 諸流合流 大和郡山市〜安堵町
大和郡山市 佐保川(左)合流 | 安堵町 寺川(右)合流 |
安堵町 曽我川(右)合流 | 安堵町西境 富雄川(右)合流 |
北から佐保川、南から寺川・飛鳥川・曽我川などの大支流が流れ込む地は盆地で最も低平なところで、窪田・川合といった地名が見受けられる。
流入角度は決まって鋭角で、まさに川合・落合の地であることが実感される。
曽我川流入付近には広瀬神社が鎮座する。水神を祀り、五穀豊穣を祈願する奇祭が行われる。
安堵町窪田には「瀬と淵浄化施設」が設けられている。
あまり水質の良くない支流群を受けて汚れが目立つ大和川の水質回復に、大いに期待される施設である。
■ 沈下橋 河合町−斑鳩町間
河合町大輪田 佐味田川合流 | 河合町大輪田 JR関西本線鉄橋 |
川合の地でひととおり支流を入れ終わった大和川は、緩やかに蛇行を繰り返し王寺へ流れてゆく。
斑鳩町と河合町の間、陸では新興住宅の開発めざましいあたりに珍しい光景がある。四万十川などによくある沈下橋が、大和川にも渡っているのだ。
橋の名は大城橋という。この付近には鉄橋はあるものの、法隆寺IC近くの御幸大橋からは国道25号の昭和橋まで橋が架かっていない。ゆえに残り、地域の人々の生活の道となっている。
マーチでぎりぎりかな、と思うような幅の欄干の無い橋を大きなセダンまで渡ってゆくのには驚かされる。
もちろん自転車に乗った買い物のおばさんや、学校へ通う若者の姿も見られる。ピザ配達のバイクまで通ってゆく。
橋下の河原は砂だらけで、ついでにゴミも多い。
大城橋 |
■ 大阪へ向かう要衝の地 王寺町、三郷町
三郷町勢野東の右岸堤から 左写真の橋は明治橋、右写真遠景の橋は生駒線鉄橋 |
王寺は奈良県で最初に鉄道の駅が設けられた地で、鉄道の町として発展した。
今も関西本線が奈良と大阪を結ぶほか、生駒線、田原本線、和歌山線が発着するターミナルである。
川は、その王寺の町を巻くように大きく蛇行する。
川幅は大きく広がり大河の相を呈するが浅く、たくさんの州ができている。
この水深ゆえに、かつて盛んだった舟運にも吃水の浅い船が用いられたという。
三郷町立野-王寺町元町間の神前橋から 左上流、右下流望 左写真右手の橋は葛下川・出合橋 |
王寺市街地のはずれで葛下川を入れた川は、国ざかいの峡谷へ向かう。
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