大和川  中流  県境の峡谷  奈良県王寺町〜大阪府柏原市


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■ 県境へ 王寺町

王寺町藤井の左岸から 左上流、右下流望

R25 上写真は、峡谷に入る直前の大和川。右岸側はもう大阪府。
峡谷に向かう川に、国道25号(奈良街道、左写真)と関西本線が沿う。川沿いの道は上古、竜田越えと呼ばれた古い街道である。
ここは昔舟運の要で、藤井は吃水の浅い船から剣先船への積み替え場所だった。下りの船には盆地産の農産物が、上りの船には肥料や塩が積み込まれた。

■ 亀の瀬峡谷  王寺町〜柏原市

柏原市峠 亀ノ瀬橋から

地すべり工事 亀の瀬峡谷は金剛・生駒山地を穿ち流れる横谷(おうこく)で、京都の保津峡や中国の三峡などと同じ地形。
水がきれいならまことに結構な眺めだが、残念ながら橋の上に立つとぷぅんとドブ臭い匂いがする。
亀の瀬峡谷は、山水の景より地すべり地帯として有名である(左写真、右岸側)
有史以前にあった火山の溶岩層が原因で起こる地すべりは、古来大きな被害を出してきた。
峡谷が崩落によって埋まり、堰き止められた水が大阪平野を襲うというシナリオを想定して対策工事が今も継続中である。

ゴミの花

 峡谷の岸辺の木には大ぶりの白い花が咲いている。
ほんとうの花ではなく、上流から流されてきたビニール袋がひっかかって垂れ下がっているもの。
見た目もわるく、川に住む生き物への悪影響が懸念されるが、ここまで水が来るということを教えてくれる目印でもある。

■ 大阪平野へ  柏原市

柏原市峠 関西本線鉄橋 国分東条町 弁天橋を望む
国分東条町 国分寺大橋 川端橋から上流望

 亀の瀬峡谷を関西本線(JR大和路線)が渡ってゆく。直下は瀞を成しているが、ここからは狭隘部を抜ける。
河内堅上駅付近では川幅を広げ、浅瀬も見られるようになる。
国分寺大橋は奈良街道から青谷への分岐道で、抜け道にもなっている。
この先大和川は国分の芝山に当たり、激しく蛇行する。

東条町-青谷間 川端橋

 芝山の手前、大曲がりがはじまる前には吊り橋が架かっている。
青谷の運動公園への道で、車はもちろん人も多人数は一度に渡れない簡単なもの。
揺らさないよう注意書きが出ているが、ほんとうによく揺れてスリリング。
地元の人は自転車でも渡ってゆく。
*上写真、吊り橋の背後に見える工場は光洋精工。

青谷 芝山下の河原 青谷 奥は芝山橋と関西本線鉄橋

 国分市場の芝山はごく小丘。川はこれを大回りしてゆく。
山は迫るものの荒瀬はつくらず、浅い砂河原を形成して平野部を目指す。
河原の砂はさらさらのパウダー状で、量も多い。
川端橋下は釣りスポット。鯉狙いの釣竿が林立している。
この付近の浅瀬には、多くの鳥が羽を休めている。近年、カワウの群れが目立つ。

青谷 山は国分の芝山 柏原市高井田 右岸堤から
柏原市国分市場1丁目地先 左岸汀から上流望
画面左手(右岸側)には府道183号、その奥には関西本線が通じる
この河原は親水公園になっており、ヘリポートも設けられている

石川合流 対岸から 大和川は築留堤防の北で石川を入れ西へ向きを振り、大阪平野に出てゆく。
築留堤防は、近世大和川を付け替えるにあたって作られた堤。
堤上には柏原市役所が建ち、前の河川敷ではよく催事がある。
*大和川付け替えについてはこちら
←左写真は石川合流を築留堤防から見たもの。

柏原市高井田 国豊橋
橋向こうの町は国分市街地
山地から出る大和川
新大和橋から上流望

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