名奉行 遠山の金さん7

第七シリーズ

1995〜1996年、テレビ朝日/東映

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第1話 「徳川埋蔵金 赤い毒グモの秘密」 1995.9.7

 奇妙な変死が二件続き、怪しの蜘蛛が目撃される。持ち去られた守袋の紋は、彼らが大久保長安の裔であることを示していた。

ロケ地

  • 大工の棟梁・鶴吉が急死する浅草界隈、上御霊神社参道石畳・両脇に露店多数あしらい。お仙とお歌がお参りしていたのは本殿で、帰る際に棟梁の背中に蜘蛛が這うのを目撃。鶴吉の亡骸を眺める参詣人の一人が、十一面観音のお札を手にしていることから、設定は待乳山聖天境内と思われる。
  • 江戸城イメージ、皇居・巽櫓ナメて富士見櫓を望む図。大久保長安のことを堀田さまに上申するお奉行の段。
  • お新の母が殺されたあと、自分も長安の末裔、殺ったのは公儀の手の者とお新に吹き込む運命堂、上御霊神社本殿裏手に茶店設営。
  • お新が位牌を抱いて嘆く夕暮れの水辺、梅宮大社神苑汀。位牌が割れて、守袋と母の文が出てくる。金さんが現れるが、運命堂に嘘を吹き込まれたお新は反発して走り去る。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 豆八/佐藤好広 運命堂/石橋蓮司 おふさ/赤座美代子 お新/佐藤忍 服部十蔵/倉田健 弥藤次/野口貴史 宇田川蘭堂/芝本正 黒岩孫九郎/峰蘭太郎 佐木玄三郎/細川純一 久兵衛/壬生新太郎 おちか/田中恵理 鶴吉/窪田弘和 堀田摂津守/若林豪 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/鈴木則文 監督/舛田利雄

※毒蜘蛛は天竺産、ガラスの壺入りで、レンジが床下に隠している。被害者の症状描写がグロい。
※ラス立ち福ちゃん入り、山伏姿。柔らかめの総髪を派手に振り乱してのけぞるさまは必見。但し動きが早すぎて、スロー再生でないと顔判らないかも。
※第七シリーズにして、オープニング映像刷新。蟻の這う桜の木だけだった今までのと違い、ロケ・夜桜の下で立ち回り。キャストロールにも満開の桜、仁和寺の風景や吉野山なども入っている。


第2話 「美女連続殺人!裏切られた友情」 1995.9.14

 権力大好き親爺の倅は、同様に性根が腐っており、こともあろうに学友を己が罪過の身代わりにする。
お奉行は、取り返しのつかぬ役人の過ちを詫びるのであった。

ロケ地

  • 明烏の謡が聞こえたあと、若い娘が槿の枝で刺し殺される夜の神社、車折神社参道。
  • 見回り中、明烏の謡に反応し、音のする屋敷へ入る俊太郎、道は妙心寺天球院前付近の石畳、隣華院の植え込みが映っている。このとき、屋敷は門のパーツのみ映る。「植木屋」の誠之介が仕事をしている庭は東映のセットと思われる。
  • 誠之介の死後、呑んで荒れる俊太郎を酒肆から連れ帰る金さん、大覚寺心経宝塔前付近〜放生池畔。塔や閼伽井屋が映り込む。金さんに再調査を示唆された俊太郎は、放生池源頭で水をすくって顔を洗い気合を入れる。この間、俊太郎が学生時代を語るシークエンスに、学問所帰りの道として大覚寺大沢池堤が出て、法面で花を摘むお園も登場する。
  • 俊太郎が行くと、お園も来ている佐久間邸、妙心寺隣華院門。このあと、秀作に取り次ぎを頼んで喧嘩になるシーンは塔頭内前庭で。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 藤吉/目黒正樹 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 豆八/佐藤好広 お園/泉本のり子 佐久間勝元/平泉成 佐久間秀作/鷲生功 平岡誠之介/佐藤和久 荒木源太夫/西沢利明 岩五郎/小島三児 お小夜/鈴木有紀 お千賀/大川智子 亥吉/矢部義章 熊蔵/西村正樹 横川仙十郎/山田永二 お初/沢田真理子 植木屋の親方/江原政一 佐久間家の若党/川鶴晃裕 居酒屋の小女/上田こずえ お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/篠崎好 監督/宮越澄

※佐久間父は南町の筆頭与力、秀作は御儒者衆へ出仕が決まる運び。父が工作していた荒木は御側役。
※ラス立ち福ちゃん入り、浪人姿。お白州後列にも座る。


第3話 「白い花の恐怖 悪徳医師の陰謀」 1995.9.21

 美女を集めて怪しの酒を飲ませ、けしからぬ商売をさせる悪党ども。兄弟子を信じ、研究中の麻酔薬を渡してしまった医師とその妹が巻き込まれてしまう。

ロケ地

  • 女衒の元締・六文字屋が主催する怪しの売春宿(六文字屋寮)イメージ、大覚寺観月台を池から望む図。夜景で、建物の中から灯りが漏れる趣向。
  • 薬物中毒で死んだ「女郎」が棄てられる大川寄洲、大覚寺放生池堤
  • 延石のもとから無理に引き取るも、回復せぬ湖遊が棄てられる夜の橋、中ノ島橋。下の用水背割付近に藤吉がたまたま寝ていて、湖遊を引き上げる。
  • 道庵から借金を肩代わりしたという六文字屋に返済を迫られ、落ち込んだ奈緒(延石の妹)が佇む水辺、大覚寺大沢池畔・庭湖石の前あたり。金さんが六文字屋の手先をやっつけるシーンでは、船着(小)付近へ移動。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 藤吉/目黒正樹 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 豆八/佐藤好広 奈緒/安永亜衣 六文字屋甚兵衛/青木義朗 向井道庵/大出俊 三田村延石/石田登星 湖遊/田中雅子 唐島吉次郎/唐沢民賢 お松/丸平峯子 弥平/広瀬義宣 上島与一郎/入江毅 若い大工/花浦隆 重造/辻本由紀 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/高田宏治、洲崎香容子 監督/舛田利雄

※桜湯の設定は、神田連雀町。
※延石が庭に植えていた薬草は、チョウセンアサガオ。
※寮の内装、女たちに着せてある衣装、舞や楽など、琉球なのか中華なのかインファント島なのか、よくわからない南国ふう。


第4話 「妖怪現わる!標的は遠山桜」 1995.10.19

 若年寄の堀田さまが、祭りの雑踏で暗殺されかかるという大事出来、裏では引退したはずの妖怪が糸を引いていた。
鉄砲玉にされ虫けらのように始末された青年と、その妹の情話がドラマの横糸となる。

ロケ地

  • 知らせを受け、馬で堀田邸へ急行する遠山奉行、大覚寺大門前で下馬。
  • 縊死を装って吊られた、堀田さまを刺した源太、仁和寺九所明神近くの林。後段、金さんが現場を見に来て遺留品のお面を見つけた際、祐天一家が出て渡せと迫るシーンでは、経蔵下坂に続く小径も使われる。
  • 江戸城イメージ、皇居伏見櫓。目付方筆頭与力・青山が事件の移管を吉川に言い渡すくだり。
  • 金さんからお面を取り上げた国崎(目付探索方)が、それを持って入る鳥居邸、妙心寺隣華院。庭で藁苞を斬る鳥居も同所内庭か。
  • 金さんたち三人が黒幕について話す茶店、仁和寺観音堂前に床机あしらい。塔が映り込んでいる。
  • 国崎が殺されて見つかる川端、嵐峡汀。見返りの絵には、嵐亭の石垣が見えている。
  • 長屋を追い出されたおしの、大荷物を担いで行くところへ金さんが来合わせる町角、仁和寺観音堂脇。このあと桜湯へ保護。
  • 江戸城イメージ、皇居伏見櫓・先と少しアングルを変えて林越しの絵。登城した遠山が、次期勘定奉行に鳥居が内定と聞かされるくだり。
  • 鳥居に祝辞を述べる後藤と青山、嵐峡屋形船。祝杯は金次の首の前でと、鳥居が嘯く。
  • 夜道を襲われる金さん、大覚寺五社明神。大勢に押され、大沢池へ飛び込んで逃れる。忍びが水面に爆薬を投げ入れるシーンもある。虚無僧の中には鳥居もいたことが、後段語られる。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 青山監物/鹿内孝 おしの/中村綾 後藤八右衛門/中田浩二 玄蔵/椎谷建治 祐天の辰造/江藤漢 国崎主水/岩尾正隆 梶野土佐守/仙元義夫 源太/土井健守 岩吉/河本忠夫 虎松/河上剛徳 鳥居甲斐守/中村嘉葎雄 堀田摂津守/若林豪 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/鈴木則文 監督/宮越澄

※鳥居、今回も尻尾切り・手ずから忍びの玄蔵を密殺。
※ラス立ち福ちゃん入り、用心棒のセンセイ。


第5話 「白い肌の誘惑 嫁姑の真剣勝負」 1995.10.26

 買占めをはかる材木商は、経理に明るい三番番頭を仲間に引き込もうとして女を使う。これが彼の母と嫁にバレてタイヘン、女たちは怪しの黒幕の寮へ恐れ気もなく乗り込んでゆくのであった。

ロケ地

  • 火盗改の手先をしていた男が死体で見つかる大川端、桂川・松尾橋上手中州合流点汀(右岸側)。これを眺める見物衆がいる橋は渡月橋、切り替えて使ってある。また、前夜花火見物のところを殺されたシーンはセット撮り・ドボンもセット。
  • お辰とおみよが鍵屋の寮へ行ってしまったと金さんに報告するお仙、不明(酒肆にいる金さん、窓から水面が見えている)
  • 鍵屋寮イメージ、中山邸通用門(夜景)

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 お辰/朝丘雪路 おみよ/藤吉久美子 鶴吉/沢向要士 鍵屋郷右衛門/川合伸旺 伊皿子屋/柴田p彦 三蔵/高品剛 お糸/武田京子 六之助/谷口高史 鞍馬/キラーカン お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/和久田正明 監督/鈴木秀雄

※福ちゃん二態、ラス立ち用心棒センセイと、お白州立会いの同心(さっきまでのお仲間を引っ立ててゆく)。


第6話 「集団スリ 美しい未亡人裏の顔」 1995.11.2

 百両の米切手を掏られ、絶望して焼身自殺する番頭。亭主を死に追いやった者を激しく憎む女房は、その昔筋金入りの「めんびき」だった。

ロケ地

  • 遠州屋の番頭・宗助から掏った犯人を捜すため、掏摸の一斉摘発を行う北町。松井同心たちが掏摸を捕まえる雑踏は梅宮大社境内。露店多数あしらい。門内側や、神苑門がちらり。
  • 吉川とお仙に掏摸集団・黒手組に的を絞るよう命じる金さん、大覚寺護摩堂前汀。
  • 掏摸の顔を覚えていた手代・糸平の死体が見つかる水辺、大覚寺天神島。祠脇、見物衆の後方に宗助女房・おふじがいて凝視。殺されて投げ入れられたのはセット堀端。
  • 土地転がしで儲ける浜松屋の正体を金さんに報告する吉川、大覚寺護摩堂前汀。ここへ掏摸集団に潜入中だったお仙が走ってきて、遠州屋と掏摸の親玉は兄弟だったと報告。
  • 浜松屋として登記されている、実は遠州屋の寮、中山邸通用門。イメージのみ、設定は六間堀。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 おふじ/蜷川有紀 遠州屋嘉兵衛/鶴田忍 砲次郎/成瀬正孝 宗助/下塚誠 鞍三/江幡高志 お柳/村上理子 糸平/竜川剛 伊之助/有川正治 安五郎/井上茂 茂十/笹木俊志 市松/石井洋充 おくら/久里きなこ 乙次郎/湯口和明 呼び込み/大矢敬典 分限帳掛同心/加藤正記 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/和久田正明 監督/日高武治


第7話 「投げ縄殺人!忍びをあやつる男」 1995.11.9

 忍びくずれの凶賊が再び現れる気配、追っていた同心が惨殺されたのを皮切りに蠢きだす。
掟で配下を縛っていた首領だが、引き込み役を担う青年は、己をとりまく情愛にほだされ、土壇場で悪事を拒否するのであった。

ロケ地

  • 般若の辰造を追い詰める北の同心・大村、大覚寺有栖川河床〜御殿川河床(這い上がり)〜天神島(木に吊られ頓死)。この場面は夜間撮影、検死は昼間。
  • 大村の件を協議する金さん・吉川・お仙、茶店は善峯寺山門前に設営。後段、アジトを探っていて見つかってしまったことを報告するお仙のシーンも同所。
  • 祝言間近のお景と友吉、お参りの神社は梅宮大社本殿。大凶と出たお御籤をお景が結びに行っている間、〆蔵が出て友吉に接触するのは楼門際(内側)
  • 古着屋が露見し船で逃げる〆蔵、広沢池。お仙は水遁で追う…竹筒が水面に突き出ている。
  • 〆蔵の死体が上がる水辺、大覚寺天神島北岸汀。これを見て怯える友吉、追って問い詰める金さんは大覚寺五社明神有栖川畔・燈籠際。
  • 以降、仕事も上の空となる友吉、店を訪ねてきたお景に別れを切り出す池泉は梅宮大社神苑切石橋〜池畔、神苑門。
  • 友吉に接触し、首領のこと等指摘し自首を勧める金さん、大覚寺護摩堂前。友吉は前の池に飛び込んで逃げ去る。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 藤吉/目黒正樹 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 友吉/金山一彦 桜田小兵衛/新克利 お景/本田理沙 〆蔵/中田博久 駿河屋徳兵衛/入江慎也 軍次/石倉英彦 大村市之進/峰蘭太郎 仁三郎/芳野史朗 伊助/小船秋夫 お浜/和田かつら お千代/川崎友佳代 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/胡桃哲 監督/松尾正武

※〆蔵の「シメ」、画面表記はちょんちょんと「二画」の字、下はつながっていない。
※冒頭、峰さんのアクションが大迫力。からくりがあるとわかっていても、思わず息をのむきわどさ。


第8話 「献残屋の秘密 一度死んだ女」 1995.11.16

 夫の悪事に耐え切れず逃げ出した妻女、始末されかかるが生き延びるものの、数奇なめぐりあわせで再び関わることになってしまう。
記憶をなくしたと偽り、優しい男のもとで新しい人生を生きようとした女心が哀れ。

ロケ地

  • 近江屋が身投げを装って殺される夜の吾妻橋、中ノ島橋。目撃する羽目になる屋形船では、藤吉主催の牡丹鍋真っ最中、橋上手の水路を来る。翌朝の検分は橋下手の河原、番頭を連れてくる柳たちは、右岸側から下りてくる(溝に渡してある板は有りものか否か不明)
  • 吉川が金さんに近江屋の調査報告の段、善峯寺山門前。茶店仕立て。
  • 松前屋殺しで、目撃者のお里をすぐに殺さなかった伝蔵の件を話し疑義を呈するお仙、善峯寺山門前の「茶店」。あとから吉川が来る。
  • 小笠原の妻女の名でお里を呼び反応を見る金さん、二人話しながら下りてくる坂は善峯寺境内・阿弥陀堂下の坂。
  • お里の回想、東慶寺へ駆け込もうとして果たせず、伝蔵に刺され落ちた崖、保津峡落合落下岩

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 藤吉/目黒正樹 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 お里/未來貴子 小笠原主膳/西田健 蓑吉/頭師佳孝 扇屋徳右衛門/内田稔 片山彦十郎/伊吹聡太朗 伝蔵/坂田金太郎 松前屋善助/徳田興人 安藤/波多野博 近江屋の番頭/蓑和田良太 呉服屋の番頭/加藤寛治 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/藤井邦夫 監督/松尾正武

※献残屋は扇屋、奥祐筆組頭の小笠原と結託。片山は小笠原家臣、伝蔵と顔を寄せているシーンがあり凶悪。ラス立ち福ちゃん入り・風体はごろつき、お白州では二列目。


第9話 「謎の銃声!女は待っていた」 1995.11.23

 島帰りの男たちをスカウトする向きあり、きまって元鍛冶職人に声がかかる。
鉄砲密造一味に見込まれる銀平だが、無くしたと思い込んでいた愛はひそかに実をつけていた、という情話が盛り込まれる。

ロケ地

  • 密造銃の試し撃ちがなされる大川、広沢池東岸。釣りに来ていた柳と三五平が銃声を聞くが、熊が出たことに。このとき、的を持たされていた男が逃走し寺へ逃げ込むが、用心棒に迫られて崖落ち・この部分は粟生光明寺で撮られていて、紅葉道門と鐘楼を使う。翌日の検分は「崖下」。後段、スカウト役の喜平太の始末もここで。
  • 崖下で死んでいた男の調査に、石川島人足寄場へ赴く松井同心、寄場の番小屋は大覚寺大沢池畔に設営。後段、銀平が目隠しで連れて来られる際も同所。
  • 江戸城イメージ、皇居巽櫓ナメて富士見櫓を望む図。鉄砲密造一味が大名に売り捌いていることを堀田さまから聞かされるお奉行の段。
  • 殺された男が鍛冶職人であることを話し、秘密の鍛冶場を調べるようお仙と吉川に指示する金さん、大覚寺護摩堂裏。聖天堂の甍が大きく映り込んでいる。
  • 正太は銀平の子と金さんに打ち明けるお美津、大覚寺大沢池畔。背景に心経宝塔がちらり。
  • 相模屋から「仕事」を持ちかけられる銀平、梅宮大社境内・蔵の前。このとき、本殿でお美津が正太を連れてお参りに来ているのを見る運び。
  • 釣りの堀田さまに声をかけ、進捗状況を報告する金さん、大覚寺大沢池船着(大)
  • 連れ込まれた寄場から、お仙のリードで逃げた銀平、翌朝目覚める藤吉の小屋、イメージに広沢池葦原。小屋はセットの橋下。
  • 正太は自分の子と金さんに聞いた銀平、お美津に会いに来る神社は先と同じ梅宮大社、二人話すシーンは神苑汀。ここへ、正太がさらわれたと知らせが入る。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 藤吉/目黒正樹 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 銀平/田中隆三 お美津/日下由美 相模屋市兵衛/田口計 木村連三郎/佐藤京一 片桐重勝/外山高士 田村弾正/小沢象 江戸留守居役/大木晤郎 筧十蔵/福本清三 喜平太/岡田典丈 夜鳴蕎麦屋/新橋伸介 堀田摂津守/若林豪 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/篠崎好 監督/日高武治


第10話 「赤猫まねき!?狙撃された桜吹雪」 1995.11.30

 火事で牢から解き放たれた青年は、唆されるまま「妹の仇」の遠山奉行を狙撃する。もちろん裏あり、牢名主から牢番、牢同心まで抱き込んだ黒幕がいた。

ロケ地

  • 奉行狙撃犯・新次郎の恋人・おみねに事情を聞くお仙、大覚寺大沢池(放生池堤エンドの石橋上)
  • 逃げ回る新次郎、墓の供え物をとって食う竹林は北嵯峨か(荒れた感じの墓石あしらい)
  • 新次郎の回想、妹・おいちが兄を呼ばわる杣道、保津峡落合崖際(トンネル近く)。二人でお昼をつかう巌、落下岩。設定は奥多摩村。
  • わざと少人数で奥多摩視察に出るお奉行、不明(林道、周囲は植林杉)。新次郎が現れて再び狙撃。
  • 三国屋がおみねを監禁し新次郎を呼び出す根岸の寮、中山邸通用門(夜、イメージのみ)

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 新次郎/松田圭司 おみね/藤田佳子 三国屋宗兵衛/和崎俊哉 勝沼玄蕃/渡辺哲 般若の千造/草薙良一 太助/伊藤敏孝 源次/浦野真彦 死神の宇之吉/福本清三 お徳/山口朱美 甚八/西村正樹 常吉/河本忠夫 囚人/池田謙治 立花/東村晃幸 おいち/西野栄里子 役人/大矢敬典、西山清孝 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/国弘威雄、鈴木則文 監督/斎藤光正

※三国屋は薬種問屋、芥子で儲けようと企むが、遠山奉行が禁制にしたのでムカ。また、新次郎の村は芥子が産品だった設定。
※赤猫招きは、火の粉をキャッチして牢に火を入れ解き放ちを狙う、囚人の悪知恵。作り方使い方を映像化してある。
※福ちゃん、三国屋の手先のちんぴら。新次郎が逃げ込んだ薬仲買人のところで斬りかかったり、もちろんラス立ちにも登場・胡桃が顔に当たる。


第11話 「二昼夜の自由 切腹賭けた初恋」 1995.12.7

 吉川さまの初恋の人が登場。浪人暮らしに倦み荒れていた、彼女の倅が殺人事件に巻き込まれたのを、腹を賭けて救う話。
青年をハメた一味は、見目良い娘たちを拐かし、御船手方を抱きこんで売り払おうとしていた。

ロケ地

  • 和馬が犯人と偽証した仲居、姿を晦ましたあと入る湊屋本所寮(中之郷)大覚寺望雲亭(表の木戸のみ)
  • 吉川の「初恋の人」の話をしながら歩く金さんとお仙、ここへ決めての仲居を見たと声をかける藤吉、寝ていたのは仁和寺水場。他は石畳のみで建物は映らず。
  • 和馬の無事を祈願する妙、鳥居本八幡宮本殿。ここへ、坂崎殺害現場から逃れた吉川と和馬が来て水を飲むのは崖下の井戸。このあと二人は、広場で追ってきた浪人たちに囲まれる。
  • 一味に始末された仲居の死体が上がる川端、広沢池東岸汀。土手を柳らが走ってきて、和馬は逃げ出し。
  • 証人が悉く死に自棄を起こした和馬を諌め、吉川の覚悟を告げる金さん、広沢池観音島

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 藤吉/目黒正樹 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 服部妙/真屋順子 大野監物/御木本伸介 服部和馬/山本陽一 重吉/樋浦勉 湊屋平蔵/久富惟晴 お松/石倭裕子 八兵衛/根岸一正 紺野源左衛門/真実一路 お雪/村田友里 飲み屋の親父/新橋伸介 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/藤井邦夫 監督/村川透

※仕官の口があると和馬を騙した坂崎浪人は小船秋夫、クレジットはベタ。


第12話 「消えた五千両!棺桶を作る女」 1995.12.14

 天涯孤独の棺桶屋のおりきに、弟と連れ合いができる話。それまでの紆余曲折は、金の亡者が寄り集まってしでかした凶悪な強盗殺人。「お芝居の弟」は、盗っ人の金を掠めて「姉」に渡し、去ろうとしていた。

ロケ地

  • 般若一味が盗金を隠していた井戸のある神社、鳥居本八幡宮。崖下の井戸がそれで、博打に負けて「神楽殿」で不貞寝していた巳之助が目撃する運び。おりきの早桶は、この金を詰めて木戸を通るために使われる。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 おりき/友里千賀子 政吉/伊藤敏八 巳之助/米山善吉 香取又十郎/佐藤仁哉 お艶/鈴鹿景子 法念坊/佐藤京一 玄庵/上野山功一 嘉兵衛/柴田林太郎 川添源吾/朝日完記 杵屋の主人/遠山二郎 お甲/小川真子 棺桶の男/大久保幸治 おりき(子供時代)/田中美鈴 巳之助(子供時代)/市村貴俊 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/猪又憲吾 監督/斎藤光正

※ラス立ち福ちゃん入り、浪人。仕込み杖のお艶がやられた直後、画面右から左へ流れるように「斬られて」移動・動きが早すぎて、全てのコマがぶれている。


第13話 「江戸の復顔術 姉と妹の手毬唄」 1996.1.18

 骸骨から生前の姿を復元する女医あり、回向院裏から出た白骨死体を手がけると自分そっくりの顔が出現する。女医には、むかし神隠しに遭った妹がいた。
医師組合で忌避される女医の行為、しかし庇ってくれたただ一人の先生が実はという、よくある設定。

ロケ地

  • 雨のあと白骨死体が露出し大騒ぎの回向院裏、五社明神裏手か。
  • 復元した顔を見て家を飛び出す綾、金さんが捜しに来て話しを聞く水辺、大覚寺天神島。木と水面が見えている。
  • 船で焼き芋を食う藤吉、ここへ足抜き女郎が逃げてきて匿う、船が舫ってあるのは大覚寺大沢池堤下、男衆はどやどやと堤を来る。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 藤吉/目黒正樹 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 平岡綾/北原佐和子 喜多村桃源/清水章吾 おふく/堀川早苗 弁天屋勘兵衛/山本昌平 吾平/奥村公延 山城屋伝蔵/高野真二 政五郎/岩尾正隆 忠助/水上保広 与吉/関根大学 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/和久田正明 監督/関本郁夫

※金さんラス立ち後入ってくる捕方の先頭に同心?の小峰さん、きりり鉢巻。


第14話 「振袖の罠!女形が賭けた夢舞台」 1996.1.25

 今をときめく立女形は、お仙の幼馴染み。彼の両親を死に追いやった商人どもが、わざとらしく謎の振袖の「女」に次々と殺されるが、裏には金座から大金を奪う陰謀が隠れていた。

ロケ地

  • 夜、墓に参る若い男を見かけ声をかける金さん、大覚寺五社明神。鳥居の東あたりに墓地設営。
  • お仙の回想、直さんに遊んで貰った幼い日、桂川・罧原堰堤下河原。直さんは釣り道具を持ち、幼いお仙をおぶっている。
  • 上総屋に次いで殺される相模屋、現場の向島寮は大覚寺望雲亭。夜間撮影、ライトアップ。振袖女は生垣を飛び越えて入る。
  • 昼間、両親の墓に参る直さん(竹之丞)のところへ現れるお仙、大覚寺五社明神に設営した墓地。明るいところで見ると、池の水面も見える。このあと、身の上を語る竹之丞のシーンは大沢池畔・木戸脇へ移動、見返りの絵では御殿川落ち口が見える。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 藤吉/目黒正樹 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 竹之丞/沖田浩之 山川左太夫/亀石征一郎 波之介/木下浩之 熊蔵/廣田行正 三野田一角/玉川伊佐男 相模屋利平/小笠原弘 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/篠崎好 監督/関本郁夫


第15話 「肝っ玉母さんと邪教の女」 1996.2.1

 娘を捜しに上州から出てきた老婆、金さんたちが力になってやるが、その娘最近話題の、怪しい占い尼僧に酷似。裏には、病中の寺社奉行に代わって一切を取り仕切る、筆頭吟味役が控えていた。

ロケ地

  • おたね婆さんが娘の消息を求め小判を賽銭箱に放り込む観音さま、清凉寺。導入は山門の大提灯越しに本堂を望む図、石畳脇に露店あしらい。掏摸に引っかかるところ金さんが介入、その後話を聞いてやる段では、多宝塔や門脇茶店の床机など。
  • 「悪霊による」大黒屋殺害現場へ行ってみる金さんとお仙、火の玉の正体の布の燃え滓を見つけるのは鳥居本八幡宮の井戸の蓋の上。その後本殿にカメラがパン、中で藤吉が寝ていて目撃談を披露する趣向、内部はセット撮り。
  • おきぬが今の白蓮で、本物はもう生きていまいと吉川たちに話す金さん、広沢池西岸(公園?部分の石積み際、祠やぼんぼりを設営。紅葉が見える。護岸の向こうは葦原)
  • 見栄張って嘘ついてましたと告白するおたね、博打に狂い娘まで売った際のやりとり、ヤクザに話を聞き走ってくるおきぬ、北嵯峨農地水路護岸上(ローアングル、石積みと空しか映らず)。おたねが座り込んでいるのは広沢池西岸のヤナギの根方。ここで娘に愛想をつかされる運び。この部分、設定は国定村。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 藤吉/目黒正樹 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 おたね/南田洋子 白蓮院/小高恵美 青江軍太夫/中野誠也 運慶/浜田晃 桂月尼/三島ゆり子 権八/多賀勝一 お勢/北川めぐみ 忠七/柳川昌和 黒竜坊/木下通博 大黒屋吉兵衛/有島淳平 妙春尼/杉浦久美 源次/川嶋康義 源次の仲間/山城豊、小泉敏生、原田真一 賭場の客/木村康志、小谷浩三 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/鈴木則文 監督/平田博志

※青江の脅し文句、「地下の白蓮のように」を聞き捜索するお仙、地下室でこちらに背を向けている人物を見つけ声をかけるが振り返ったそれはミイラでギャーという、サイコのひとこまみたいな絵。


第16話 「消えた女!裏切りの集団見合い」 1996.2.8

 「お見合いの集い」なるイベントで、飛び入りの女に一目惚れした青年だが、金を受け取った女は姿を消す。青年は自棄を起こし酒浸り、この間家に賊が入り父親は殺されてしまい、しかも賊の首領の娘が「その女」と聞かされるのだった。

ロケ地

  • 酒肆にいた、狐の刺青をした男を追ってゆく岡っ引、返り討ちに遭う夜の墓地、不明(五輪塔あり)
  • お見合い会のあと、デートする駒吉と「お峰」(偽名名乗り中)梅宮大社神苑〜本殿、境内。大吉と出た御籤を二人で木に結ぶ。
  • 金さんとツナギのお仙・吉川、広沢池西岸(前話と同所の公園?部分、対岸に白煙あがるシーンも)。二回出る。
  • 病の伝兵衛が隠れ住んでいた小屋、わらびの里か(雑木まじり竹林に小屋設置、蔵のある細道なども出る)

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 藤吉/目黒正樹 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 駒吉/石橋保 狐火の伝兵衛/垂水悟郎 仁左衛門/山田吾一 お峰/寺田千穂 長次/山本紀彦 美濃屋政兵衛/永井秀明 佐助/青木卓司 伊奈蔵/中田光彦 稲村征四郎/白井滋郎 常吉/中川峰男 松助/岩須透 飲み屋の亭主/小峰隆司 瓦版屋/石原耕 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/猪又憲吾、永井かおる 監督/平田博志

※お見合いイベント主催者は山田吾一、善人面が怪しいと思ってたらほんとに悪かった。
※本物の狐火は義賊設定。


第17話 「また男が死ぬ!私は疫病神の女」 1996.2.22

 関わる男が次々死ぬ、疫病神が憑いていると評判の女。またぞろ亭主を亡くすが、河童などいるはずもなく、筋を書く者が親切面をしていた。

ロケ地

  • 身ごもった祝いにと月見の船に乗る三河屋夫婦、嵐峡。緑色の水かきのついた手が、清之助を川へ引きずり込む。
  • 翌日、下手で発見される清之助の亡骸、桂川・松尾橋下手右岸水制上。水制上から岸を見返る絵では、土手越しに甍が見えている(松室あたり?)。
  • お役目で河童を捜す松井同心、藤吉とばったり会い情報を貰う水辺、大覚寺護摩堂前・大沢池畔。
  • 夫の墓(不明、五輪塔あり)に参るお涼、やって来た幸吉と共に帰る際襲撃に遭うのは大覚寺天神島。朱橋へ逃げたところで金さん登場。
  • 河童を演って清之助を殺した栄次が斬られて見つかる河原、桂川・嵐山公園中州下手河原(右岸側)
  • 呼び出された料亭で、刺された大黒屋が目の前で死に、惑乱したお涼が走る土手、大覚寺放生池堤(疫病神とののしる声が頭に響く)。その後入水しかける川は罧原堤下桂川。金さんが出て止める。
  • 金さんがお涼を保護する店イメージ、嵐峡料亭か(坂の上に建物、夜景)

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 藤吉/目黒正樹 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 お涼/沖直美 幸吉/冨家規政 大黒屋官兵衛/橋本功 永代の政五郎/黒部進 鮫三/きくち英一 栄次/石倉英彦 三河屋清之助/大木聡 松蔵/阿木五郎 唐沢玄蕃/高並功 屋台の亭主/タンクロー 羅門源十郎/入江毅 蛸松/乘峯勝志 善八/大矢敬典 茂造/窪田弘和 井筒屋の女中/鈴川法子 親戚/波多野博、奔田陵 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/鈴木則文、藤井邦夫 監督/宮越澄


第18話 「復讐の女!雨の仕掛け長屋」 1996.2.29

 亭主の獄死を、吉川の拷問のせいと吹き込まれた女房は、復讐に燃える。賊のかしらとも知らず、亭主の兄に従っていたお紋だが、やがて真実を知ることとなる。

ロケ地

  • 佐吉の死後一年、入水しかけた女を助けるとお紋の川端、嵐峡。お紋は砂地の汀に、来合わせた金さんと吉川は嵐亭石積塀際に。大雨設定。お紋を家へ送ってゆくと、そこが「仕掛長屋」という趣向←罠の仕込み。
  • 手下を始末する毒矢をつがえた乾分・権八と船でゆく佐平次、大覚寺大沢池(船上、木戸ナメて)。このあとセットにスイッチ、アジトの船宿へ。
  • 姿を消したお紋を見つけ、長屋の仕掛けが凶賊・黒塚の佐平次一味のものであることや、亭主の死は吉川の拷問でなく仲間内の密殺と告げる金さん、梅宮大社神苑(中島へ渡る切石橋上〜神苑門前)。お紋が佐吉に身請けされた身の上話なども出る。
  • 盗み装束を着込んだ「兄」たちを見てしまうお紋、大覚寺聖天堂。あとで藤吉も目撃、夜間撮影。設定は谷中・天覚寺、内部はセット撮り。
  • 吉川とお紋が呼び出され、一味に始末されかかる夜の祠、大覚寺五社明神。危ないところへ、胡桃ではなくお仙が松井らを引き連れて駆けつけてくる。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 藤吉/目黒正樹 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 お紋/渡辺梓 黒塚の佐平次/成瀬正孝 熊蔵/遠藤征慈 元円/北村晃一 佐吉/中嶋駿一 権八/浦野真彦 源太/小川敏明 甲山大三郎/河本忠夫 高田/床尾賢一 伊勢屋長兵衛/宮城幸生 お静/桂登志子 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/篠崎好 監督/宮越澄


第19話 「貞女の鑑?謎の殺しの裏の裏」 1996.3.7

 先代に見込まれ、女中頭から老舗料亭の女将になったおふさは、深く恩義を感じ、自ら罪を着て亭主を庇おうとする。しかし遊び好き女好きの優男に、そんな忠義立ては通じなかった。

ロケ地

  • おふさの狂言がばれ、亭主の情人を殺した事実は一切無いと確認されたあと、彼女を送ってゆく金さん、大覚寺大沢池北辺並木。紅葉が道に散り敷く。おふさが金次への恋心を告白したあと、クレーン引いてゆき二人の顔が傘に隠れる演出。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 藤吉/目黒正樹 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 藤吉/目黒正樹 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 おふさ/二宮さよ子 彦次郎/堀内正美 花川戸大五郎/石山律雄 小三郎/井上高志 坊太郎/坂田金太郎 七之助/土井健守 小そめ/塚本加成子 お政/坂本万里子 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/和久田正明 監督/松尾正武


第20話 「名探偵?金さん岡っ引きになる」 1996.3.14

 南町奉行所抜荷探索方のベテラン同心哀話、亡妻のため心ならずも悪党と手を組んだことを恥じていた男は、罪を清算する日を待っていた。
金さん岡っ引の件は、柳と三五平の喧嘩からきた、臨時のお勤め。

ロケ地

  • 柳らが抜荷摘発のため張り込んでいた箱崎桟橋、八幡堀堀端(明治橋たもと、船は白雲橋の方から来る)。夜間撮影、後段現場に来てみる金さんのシーンでは昼間。見返りの蔵の絵は、映画村セット併用(牧野柏の紋入りの蔵)
  • 花房同心の娘・深雪とばったり会う金さん、大原野神社本殿(お参りを済ませた深雪が、狛鹿脇にある板に御籤を結ぶ)。父の様子がおかしいと相談するくだりは、参道西側の摂社祠前で。
  • 花房の死体が見つかる白鷺神社脇、大覚寺有栖川河床から東側へ引き上げの図。御殿川落ち口のところ。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 藤吉/目黒正樹 柳半九郎/見栄晴 三五平/六平直政 藤吉/目黒正樹 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 神崎伝八郎/長門裕之 花房平左衛門/下川辰平 深雪/万里洋子 越後屋総兵衛/中田浩二 霊岸の松五郎/原口剛 猪之吉/谷口高史 辰造/小船秋夫 芳三/芳野史明 小谷陣十郎/奔田陵 早川/浜田隆広 おかみさん/塩谷朱美、山田君子 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/鈴木則文 監督/松尾正武


第21話 「消された刺青 仮面の裏の悪魔」 1996.3.21

 大店の主を襲う闇の蝙蝠仮面、挙動不審な妾、実直そうに見える手代、奇妙に思えるほど頻繁に墓参りする主。何も知らなかったのは娘だけという、大盗の始末であった。

ロケ地

  • 伊勢屋が参る墓、西方寺小谷墓地。墓の間に大木、ロングでは池も見える。
  • 伊勢屋の妾・お島が梵天一家と通じることを、吉川らに話す金さん、仁和寺鐘楼脇。伊勢屋開店の際、居抜き二千両で購入と吉川の報告もある。
  • 父の正体を知った娘・おふさが思い詰めて入水しかける夜の橋、中ノ島橋。止めたお仙が、自分も盗賊の係累だったと話すのは橋たもと犬走り。

遠山金四郎/松方弘樹 お仙/工藤夕貴 松井俊太郎/清水貴博 藤吉/目黒正樹 三五平/六平直政 藤吉/目黒正樹 清次/須賀章 お玉/嶋裕子 お町/加茂あかり 豆八/佐藤好広 伊勢屋久兵衛/森次晃嗣 おふさ/越智静香 梵天の喜代蔵/苅谷俊介 清太郎/遠藤憲一 お島/本阿弥周子 お竹/豊川博子 権八/有川正治 由比大膳/五十嵐義弘 音松/タンクロー 巽又十郎/藤岡太郎 嘉助/蓑和田良太 お歌/川島なお美 吉川瓢兵衛/ケーシー高峰

脚本/鈴木則文 監督/村川透

※ラス立ち福ちゃんや小峰さん入り、浪人。


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※放送日について、ウィキペディアの当該項目(名奉行 遠山の金さん)を参照させていただきました。
  閲覧日/2013年11月27日

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