大岡越前5

2020.1.10〜2.21、BSプレミアム NHK/CAL


第一回 「頑固くらべ茶碗騒動」 2020.1.10

 南部の殿様に人捜しを頼まれるお奉行、目当ての人物は大奥様の茶碗騒ぎでみんなを振り回していた張本人の頑固親爺だった。
政敵が蠢く気配をからめてある。

妙心寺

ロケ地

  • 南部藩士・岩間が北の鴨田に接触する町角、妙心寺衡梅院北東角塀際というか放生池畔、灯篭あしらい。南から他の藩士が駆けてきて、筧と辰三は北塀際から見ている。
  • 藩士を尾行する辰三、妙心寺大庫裏脇路地。南部藩江戸屋敷が大庫裏門。門前にいる蕎麦屋に聞き込みは鐘楼基壇際。
  • 南町奉行所、大覚寺明智門。貴代美が思い余ってやってくるシーンや、茶碗入札が門前でモブ入れて行われたり。
  • 松平左近将監邸、大覚寺大門。イメージのみ、夜景演出。

大岡忠相/東山紀之 結城新三郎/寺脇康文 雪絵/美村里江 三次/近藤芳正 伊生正武/高橋光臣 鴨田十蔵/山口馬木也 勘太/柄本時生 辰三/石井正則 筧甚内/金山一彦 子吉/山崎裕太 片瀬堅太郎/加藤頼 水野泉守/渋谷一平 立花喬之助/黒川英二 おいね/由夏 お秀/亜呂奈 お花/加弥乃 橋田孫兵ヱ/伊庭剛 求次郎/吉田隼 大岡忠高(回想)/津川雅彦 千代田卜斎/片岡鶴太郎 南部利視/栗山航 本多藤四郎/杜澤たいぶん 貴代美/井頭愛海 屯兵衛/半海一晃 岩間源八/谷口高史 村上源次郎/高橋長英 吉本作左ヱ門/寺田農 妙/松原智恵子 徳川吉宗/平岳大 松平左近将監/田村亮

脚本/尾西兼一 演出/矢田清巳

※卜斎は元南部藩勘定方、先代とともに財政立て直しに尽力した能吏だが当代に勘気を蒙り浪人し、江戸で辻占をしていた次第。茶碗の前に仏像から小判出てくる騒ぎもある。これに関わる屑屋が屯兵衛。老中とつるむ南部の家老は本多。伊生はもちろん老中と通じる。


第二回 「友情の行方」 2020.1.17

 政敵の意向を汲んだ輩が、養生所に目をつける。哀れ囚われの身となった医師を救うため、お白州で命を張る忠相なのであった。

東福寺

ロケ地

  • 江戸城御廊下をゆく忠相、東福寺方丈回廊。伊生と対峙する座敷は方丈座敷で、開口部から伽藍が見えている。新三郎の「公私混同」についてネチネチ言われるくだり。
  • 南町奉行所、大覚寺明智門。後段にも出る。
  • 伊生を呼び止め、逮捕された新三郎のことを問い詰める忠相、城内御廊下は東福寺通天橋。伊生についていた水島が弁明する。
  • 新三郎を思い忠相が立ち尽くす夜の町角、大覚寺大沢池畔。月は演出?

大岡忠相/東山紀之 榊原伊織/勝村政信 結城新三郎/寺脇康文 雪絵/美村里江 三次/近藤芳正 伊生正武/高橋光臣 鴨田十蔵/山口馬木也 勘太/柄本時生 辰三/石井正則 筧甚内/金山一彦 子吉/山崎裕太 片瀬堅太郎/加藤頼 立花喬之助/黒川英二 おいね/由夏 お秀/亜呂奈 お花/加弥乃 橋田孫兵ヱ/伊庭剛 求次郎/吉田隼 おけい/鈴木梨央 水島弥左衛門/篠塚勝 おつね/松岡由美 玄斎/岸博之 吉村/安居剣一郎 遠藤/中村祐志 村上源次郎/高橋長英 吉本作左ヱ門/寺田農 妙/松原智恵子

脚本/いずみ玲 演出/西片友樹

※伊生の腹心・水島は養生所見回り方与力。新三郎の「人参」で落命したことになる病人はおつね、附木売りで母を養う娘はおけい、彼女も労咳を発している。
※伊織はちょうど長崎から帰ってきて、白州にも出廷。


第三回 「消えた密書」 2020.1.24

 将軍俄かの発病で、後嗣をめぐる騒動が勃発。宗武が左近将監に宛てた「密書」が「政敵」に狙われ、使いに立った侍女が敢無く落命、これに子吉が関わる情話となる。
双方をぴしゃりとやっておさめるおいしい役は、もちろん大岡さまのもの。

清凉寺

ロケ地

  • 巻き狩りの野、酵素河川敷に幔幕めぐらせ。不調の兆しのあと吉宗が単騎駆けてゆくシーンはダート、水を呉れる茂吉の小屋は待避所?
  • 倒れた吉宗が寝かされる寺(?)清凉寺。馬で駆けつけた忠相のシーンは本堂前広場で、塔映り込み。伊生が忠相の面会を拒む「寝所」のお堂は阿弥陀堂で、縁下の柱に茂吉が括られている。
  • 南町奉行所、大覚寺明智門。作左が来ていて、今回の事態について憂慮。
  • 江戸城西の丸、二条城隅櫓越しに大手門望む図(東大手門の樋は消してある?)。次代・家重について語られるくだり。
  • 赤坂紀州屋敷、仁和寺本坊表門(すげー仰角)。宗武と左近将監の関係について語られるくだり。
  • 文使いに立つ久乃、裏門を出てすぐ刺客に遭うのは仁和寺塔の南東付近塀際と疎林。飲んで帰りの筧と子吉が騒ぎに気付くのは九所明神鳥居、このあと斬りたてられ溝に嵌る。
  • 松平邸、大覚寺大門(夜景)。書付のことを注進におよぶ伊生のくだり。
  • 水野老中邸、随心院薬医門。呼び出された忠相が書付を出せと言われ断るシーンは書院座敷。そのあと水野が「刺客」に奪取を命じるシーンは本堂階(導入はロング)
  • 「刺客」を捕らえ水野邸へ罷り出る忠相、開門させ突き出す玄関は随心院大玄関
  • お礼の菜を携え大岡邸へ来た茂吉、お花に屋敷はどこと聞くのは大覚寺明智陣屋前。

大岡忠相/東山紀之 榊原伊織/勝村政信 結城新三郎/寺脇康文 雪絵/美村里江 三次/近藤芳正 伊生正武/高橋光臣 鴨田十蔵/山口馬木也 勘太/柄本時生 辰三/石井正則 筧甚内/金山一彦 子吉/山崎裕太 片瀬堅太郎/加藤頼 立花喬之助/黒川英二 おいね/由夏 お秀/亜呂奈 お花/加弥乃 橋田孫兵ヱ/伊庭剛 求次郎/吉田隼 水野和泉守/渋谷一平 滝岡興三郎/比留間由哲 久乃/木下彩音 村上源次郎/高橋長英 吉本作左ヱ門/寺田農 妙/松原智恵子 徳川吉宗/平岳大 松平左近将監/田村亮

脚本/尾西兼一 演出/矢田清巳

※茂吉が吉宗に出した菜が、今回の騒動後小松菜と命名されるエピが入っている。したがって茂吉の住む在所設定は小松川村となるが、お寺はどこか判らない。


第四回 「孝行息子の毒団子」 2020.1.31

 痴呆の親の世話で疲弊しきっていた息子夫婦、父親の死因は確かに石見銀山であったが、という話。
お奉行たちの粘り勝ちで真相が究明されるのはいいが、詐欺グループの絡め方はちょっと弱い。

大覚寺

ロケ地

  • 南町奉行所、大覚寺明智門。事件の報告を聞く忠相のくだりや、開廷の際のアイキャッチに出る。門番付き。

大岡忠相/東山紀之 榊原伊織/勝村政信 結城新三郎/寺脇康文 雪絵/美村里江 三次/近藤芳正 勘太/柄本時生 辰三/石井正則 筧甚内/金山一彦 子吉/山崎裕太 片瀬堅太郎/加藤頼 立花喬之助/黒川英二 おいね/由夏 お秀/亜呂奈 お花/加弥乃 橋田孫兵ヱ/伊庭剛 求次郎/吉田隼 喜助/迫田孝也 お清/木内晶子 太兵衛/花王おさむ 亀蔵/池田純矢 おふき/飯島順子 彦六/山崎画太 村上源次郎/高橋長英 吉本作左ヱ門/寺田農 妙/松原智恵子

脚本/朝比奈文邃 演出/西片友樹

※耄碌した爺さまは太兵衛、倅は喜助で女房はお清。亀蔵は騙りの一員。


第五回 「すばらしき人生」 2020.2.7

 皆に慕われる、心根の爽やかな若い大工が無実の罪で囚われるが、という話。
彼の過去話や、掏摸の娘の殊勝さ、長屋住民の歎願行動など情話が続き、悪党摘発はちらっと出るだけ。

大覚寺

ロケ地

  • 近江屋の隠居の財布が掏られる、縁日の広場、大覚寺心経宝塔前に露店等多数演出。隠居とぶつかった後に佐吉が額づく地蔵の祠は、方丈池と五社明神の間あたりに置いてあり、芝居の際周囲の柵や閼伽井前なども映る。
  • 佐吉が働く、甚兵衛親方の普請場、大覚寺護摩堂に演出。お堂を巻くように、ラティスみたいな板をぐるっと配置し、まわりに足場も配置。
  • おくにがチンピラに囲まれる町はずれ(?)大覚寺天神島。新三郎が通りかかり撃退、負傷していたおくにを連れ帰る次第。
  • 牢内での佐吉の回想、備前岡山の故郷で幼い妹を餓死させてしまった路傍、酵素ダート。供え物をとる演出なので、道端に石仏があしらってある。
  • 悪党に連行されかかったおくに、刺され水に落ちるくだりは大覚寺護摩堂前、覆い等は無い状態で裏手から導入。

大岡忠相/東山紀之 榊原伊織/勝村政信 結城新三郎/寺脇康文 雪絵/美村里江 三次/近藤芳正 勘太/柄本時生 辰三/石井正則 筧甚内/金山一彦 子吉/山崎裕太 片瀬堅太郎/加藤頼 立花喬之助/黒川英二 おいね/由夏 お秀/亜呂奈 お花/加弥乃 橋田孫兵ヱ/伊庭剛 求次郎/吉田隼 佐吉/波岡一喜 おくに/小林涼子 徳次/佐藤祐基 市右衛門/鶴田忍 六兵衛/三田村賢二 甚兵衛/真砂京之介 おさき/真由子 儀三郎/入江毅 村上源次郎/高橋長英 吉本作左ヱ門/寺田農 妙/松原智恵子

脚本/いずみ玲 演出/山下智彦

※おくには「本格」の親方のもとにいた女掏摸で、多額は盗らない主義だが今回返しそこね設定。徳次は佐吉の朋輩、博打で身を持ち崩しかけている。隠居は鶴田忍。佐吉の住まいは六兵衛長屋、住民たちが赦免を願い出るがその一人に爺姿の福ちゃんいて、募金活動もやる。


第六回 「命を賭けた恩返し」 2020.2.14

 いつもしかめっ面のヤな奴が、男気を見せる情話。家も命も捨てて人を庇う彼を、超法規的措置で救う忠相に、政敵も脱帽なのであった。

清凉寺

ロケ地

  • 弥勒屋の女将の死を聞き駆けつけ、一目会わせろと求め騒動を起こした梅次をその場から去らせ説得する鴨田、仁和寺中門(内外)
  • 松平邸、大覚寺大門(昼間の画)。鴨田の処置を報告に来ている伊生のくだり。
  • 伊生に頼みごとを申し入れる忠相のくだり、二人が行き会う御廊下は清凉寺本堂裏手回廊。後段、老中からお咎め無しの沙汰を貰う伊生のシーンでも出る。
  • 忠相の申し出を老中に上げ懇願する伊生、東福寺方丈座敷。三玲の立石越しの図あり。
  • 崖から落ちた幼い鴨田を助け、おぶって走る喜平、酵素ダート。喜平の息子と二人倒れ伏す「落ちた崖」はこの付近か。セピア回想。

大岡忠相/東山紀之 結城新三郎/寺脇康文 雪絵/美村里江 三次/近藤芳正 伊生正武/高橋光臣 辰三/石井正則 筧甚内/金山一彦 子吉/山崎裕太 片瀬堅太郎/加藤頼 立花喬之助/黒川英二 お秀/亜呂奈 お花/加弥乃 橋田孫兵ヱ/伊庭剛 求次郎/吉田隼 鴨田十蔵/山口馬木也 梅次/内野謙太 多吉/桜木健一 弥勒屋又三/大島宇三郎 喜平/中野英雄 仁助/室龍太 おちか/小林万里子 お島/園英子 村上源次郎/高橋長英 妙/松原智恵子 松平左近将監/田村亮

脚本/尾西兼一 演出/山下智彦

※捨て子だった梅次は、養父・喜平の跡を継ぎ根付職人をしていて、忠相夫妻が修理依頼に来ていた次第。喜平は元鴨田家の奉公人。梅次の実母だったお島は弥勒屋の家付娘、「ガイシャ」の現当主が又三。


第七回 「新たな御法」 2020.2.21

 「旧悪免除」について、かねてより上申していた忠相だが、今回手掛けたケースがもろハマリ。お白州にて、将軍のお墨付きが披露される仕儀となる。

大覚寺

ロケ地

  • 南町奉行所、大覚寺明智門。忠相一家が桔梗屋の菓子を食べているくだりや、伊勢屋若旦那殺害犯の名が出るくだり、お白州開廷のアイキャッチと、三度出る。

大岡忠相/東山紀之 榊原伊織/勝村政信 結城新三郎/寺脇康文 雪絵/美村里江 三次/近藤芳正 伊生正武/高橋光臣 勘太/柄本時生 辰三/石井正則 筧甚内/金山一彦 子吉/山崎裕太 片瀬堅太郎/加藤頼 立花喬之助/黒川英二 お秀/亜呂奈 お花/加弥乃 橋田孫兵ヱ/伊庭剛 求次郎/吉田隼 おたき/倉科カナ 茂兵衛/田口浩正 喜八/渋川清彦 村上源次郎/高橋長英 吉本作左ヱ門/寺田農 妙/松原智恵子 徳川吉宗/平岳大 松平左近将監/田村亮

脚本/いずみ玲 演出/矢田清巳

※桔梗屋夫婦は茂兵衛とおたき、昔おたきに美人局をさせていた男は喜八。
※冒頭わざとらしく強面の北町奉行、評定の場で老中の意向に逆らい忠相の申し出に賛同する運び。


→ 大岡越前(東山紀之)第一シリーズ

→ 大岡越前(東山紀之)第二シリーズ

→ 大岡越前(東山紀之)第三シリーズ

→ 大岡越前(東山紀之)第四シリーズ

→ 大岡越前スペシャル「白洲に咲いた真実」

→ 大岡越前スペシャル「親子をつなぐ名裁き」

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ