■ 海へ 大阪市西淀川区・此花区
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新伝法大橋(下流側) | 右岸堤上の距離標 | 右岸堤下の獣道 |
伝法大橋を過ぎ、淀は海へ向かう。堤には簡素な距離標が貼られている。
かつて末流が細かく分岐し、多数の州を作っていた真ん中を、新開削の放水路が貫いてゆく。
西淀川区福町から対岸を望む | 福町 水制の続く汀 |
福町の河原 水制上の釣り人 | 伝法大橋越しにドーム |
伝法大橋から下の汀は、人工の匂いがつよい。
どこかから持ってきた切石を積んだ水制が幾つか川に突き出し、その間には砂が敷いてある。
まだ上には草も生えておらず、公園のような趣であるが、これもいつか城北のようなワンドを形成するのだろうか。
対岸には背の高いビルも見える。近頃は都心に回帰型の高層住宅が建つ傾向があり、川辺の風景も変化してゆくことと思われる。
河原に立ち上流のほうを眺めやると、最近作られた大阪ドームの丸い屋根が目立っている。背後には二上山のふたこぶが霞んでいる。
福町の汀から対岸を望む | 汀 |
西淀川区百島 河口を望む | 百島 梅田市街地遠望 |
もうすぐ海の淀、水は澄んでいるが、汀では泡も目に付く。
河原では釣り、焼肉など思い思いに過ごす人々の姿がある。ウィンドサーフィンの人がけっこう出ているのは、海からの風を求めてのことか。
河口もはっきりと見えてくる。橋は阪神高速湾岸線のもので、この下はほぼ海。
西淀川区西島 河口を望む | 矢倉緑地入口 |
淀の流末は右岸も左岸も大きな工場が建ち、区割も大きく、関係者でないと入れない所も多い。
汀もたいていコンクリートで固めたもので、テトラが設置されている個所もある。
左岸の流末は北港ヨットハーバー、右岸のそれは矢倉緑地となっている。
矢倉緑地 点景 |
矢倉緑地は、淀川と神崎川が海に入るデルタの先端にある、近年整備された渚。
つくりは切石積みの護岸と、内陸にしつらえられたタイドプールと、遊歩道から成る。
自然に機能する干潟は神崎川側に少しだけ残っている。釣り人の姿が目立つ。
西島の舗道から北港付近を望む | 矢倉緑地から大阪湾と湾岸線 |
緑地は小高い丘に作られていて、大阪湾の眺望が得られる。
神戸の町並みや淡路島の島影が海上に通じる高速道路越しに望まれる。
植栽の松が往時の姿を偲ばせ、貧窮問答歌で名高い万葉歌人・山上憶良が、遣唐使として異国の地にあった際詠んだ望郷の歌が思い起こされる。
いざ子ども はやく日本(やまと)へ 大伴の御津の浜松待ち恋ひぬらむ
(山上憶良/万葉集巻1-63)
*御津は現在の淀川河口ではなく、ミナミの三津寺さんあたりとされる。
梅田スカイビルから 淀河口の落日 |
古来、大阪湾に落ちる夕陽に極楽往生を願う浄土信仰があり、上町台地に建ち落日を望む四天王寺は、日想観の修行の場だったと言われる。
ビルが林立し、市中ではなかなかよいアングルの落日も望めない昨今、ベイエリアには夕陽を見にやって来る人々も多数見られる。
此花区常吉の左岸から湾岸線神崎川橋を望む | |
常吉・公園舗道から 左湾岸線を、右大阪湾を望む |
此花区常吉の左岸側からは、高速道路をくぐった淀の河口を望むことができる。
ヨットハーバー手前には、よく整備された緑地公園がある。汀はコンクリート張り・テトラポッド付きのもの。
北港の先には舞洲があり、対岸も尼崎の埋立地なので、見た目はまだ淀川が続いている感じ。
舞洲の西端に立てば、明石海峡大橋が見える。
南港WTCコスモタワーから見た淀川河口 |
舞洲ゆり園から神崎川橋方面を望む 対岸は尼ロックの先の埋め立て地 |
此花区北港緑地2丁目 舞洲北西岸(ゆり園内)から見た夕陽 |