恩智川

旧淀川2次支流 ・流入先 〜寝屋川旧淀川 ☆淀川水系一級河川 訓:おんぢがわ

 大阪府東南部を流れる、寝屋川の支流。
一級河川の起点は柏原市大県(おおがた)三丁目。
柏原市東部の生駒山系の南端に位置する高尾山を源とする。
柏原市太平寺二丁目の山麓に湧く「清浄泉」下から流れ出す小流や通称「関電道路」脇を流れ下る岩崎谷ほかの高尾山からの諸流を集める。
上流部の様相は判り難くなっていて、柏原市大県の国道170号線沿いのスーパーmandai大県店の北側で地表流は消失、暗渠となっているのが実情である。これは、狭かった旧170号拡幅とそれに伴う歩道整備で暗渠化されたもの。今でも、溝に蓋をしたのが判る個所がある。

恩智川支流   流入順
岩崎谷 ・谷山渓 ・大西川(←神宮寺川(←山ノ井川)) ・春日川 ・一里松川 ・荒川 ・郡川 ・山畑川 ・千塚川 ・水越川(←上代川、大竹川、太田川楽音寺川) ・箕後川 ・戸堀川 ・長門川 ・御神田川 ・藤ノ木川 ・名黒川 ・豊浦川 ・新川(←鬼虎川) ・音川(←音川支渓引谷宮川) ・日下川 ・大川

清浄泉 柏原市平野・法善寺境

 上の写真左は柏原市太平寺二丁目の湧水「清浄泉」で、生駒断層崖下から湧き出し、弘法大師伝説を持つ。
ここからは細い流れが集落沿いを下る。恩智川源流の一つと考えてもいいだろう。流れ込む先は暗渠になっていて直接見ることはできない。
このように、恩智川は生駒山系の諸流を集めてゆく。
上写真右は柏原市平野一丁目と法善寺二丁目の境を流れる恩智川。この辺から既に典型的な三面張りの都市河川。流れ込む暗渠は安堂方面からのもの。恩智川源流部では流水のほとんどは雨水と生活排水となる。大和川からの引水はされていない。

八尾市恩智南町 八尾市高安町北・東山本新町境

 恩智川は、生駒山系を横目に見つつ北上をはじめる。
堅下の葡萄畑が見え、高安山のレーダーが見えるあたりでは川の周囲に田畑も多い。
恩智の里の北で外環状線(国道170号)とクロスし、ここからは少し山と離れてゆく。
この先、生駒の谷から無数の支流群が流入してくるが、このさまは並行して走る外環状線をゆくとよく判る。支流はたいてい著しい天井川を呈するので、道はこれを渡る際けっこうなピークを越えることとなる。ひとつ越えると、もう向こうに次の天井川堤の高みが見えているといった具合で、丘陵地の切り通しを走っているかのようである。

八尾市福万寺町・東大阪市池島町境 東大阪市松原南・新町境

恩智川 中河内の生駒山麓を北上する間、三面張りではあるものの、地域により少しずつ川相は異なる。
八尾市内では、水質に問題あるものの釣り人の姿が目立ち、カメ獲りの川ガキも出る。
東大阪市に入り近鉄奈良線をくぐるあたりからは、三面張りの河床に更に一本溝を切ったスタイルとなり、まことに味気ない相となる。
大東市に至り、かつて深野池に流入していた付近では感潮域となり水は停滞し始める。
左写真はJR片町線の車窓から見た恩智川

大東市浜町・住道境 住道駅前大橋

 大東市に入ると、川筋は北西に向きを振り、寝屋川との合流を目指す。
堤は寝屋川のそれと同様で、かなり高い鉄板の護岸がなされている。
合流直後に住道駅前大橋が架かる。長大な歩道橋で、商業施設と一体になっているのでエスカレータ付きの珍しい橋である。


■ 遊水地

 恩智川には、治水対策のため遊水地が設けられている。
出水時に溢水を一時貯留する施設で、平時はグラウンド等に利用されたりする。

池島弥生橋 八尾市福万寺と東大阪市池島の境では、川の左右に治水緑地が設けられている。
第二寝屋川へ水を流す溢流堤もある。
福万寺側は平時にはグラウンドがあり、北側は湿地となっていて生き物の気配が濃い。
池島側では永らく遺跡発掘が行われていて、人の入らない期間が長かった。ここではカワセミが繁殖するなどしていたが、工事進行とともに様相は変わりつつある。
池島遊水池への溢水口の上には優美な弥生橋が架かり、地域住民の良き散策路となっている。

花園多目的遊水地 東大阪市松原南には、左岸側に遊水地が設けられている。
ここは花園中央公園の敷地内といった形になり、ドリーム21などの諸施設が併設されている。
遊水地の向こうにはラグビーの聖地・近鉄花園ラグビー場がある。
遊水地北側は湿地となっていて、なかなか良い水景である。そこここの草むらから、川ガキの黒い頭がのぞいている。


水神宮 恩智川に流れ込む中小の河川は生駒山から来るが、その源流部の諸谷では、けっこう活発な宗教活動が営まれている。
宗教といっても神寂びた古めかしいものではなく、世間を騒がす怪しげな代物でもない、主として中高年以上の善男善女が現世利益を求めて集う、バラエティに富む信仰形態である。
 生駒西麓には石切神社をはじめ野崎観音・星田妙見など、広く民衆に支持された有名なお宮さんが散在するが、生駒は古来山岳宗教の拠点だったこともあって修験道系の小宗教も数多く、谷筋の水への畏敬としての龍神信仰などと相俟ってシャーマニズム的な滝行の場として信者を集めている。ここに在日韓国朝鮮系のいわゆる「朝鮮寺」も加わり、多種多様な祈りの場が形成される。朝鮮寺は、寺とは言い条神仏習合した祖霊信仰の要素が強いように見受けられる。中年のおばさんのポサル
(巫女)が谷筋の一見普通の民家に見える寺で活動している例が多く、厳粛な雰囲気である。

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