桂川  嵐山  (大堰川) 京都市右京区/西京区


源流部/上流部/峡谷から北桑の高原へ/宇津峡から日吉ダムへ
ダムから亀岡盆地まで/亀岡盆地/保津峡
嵐山/罧原堤〜桂/下流〜三川合流
→桂川表紙


嵐峡 屋形船
三船祭の船 保津峡を抜けた川は、嵐山へ出る。しばらくは嵐峡と称される湛水域。ここは毎年五月、車折神社の三船祭が催されるところ。天皇や将軍の船遊びに因んだ、王朝ふうの優美な祭事が繰り広げられる。ふだんは屋形船を出しての観光や、ボート遊びに興じる家族連れで賑わう。
■ 嵐峡の藻
 近年、夏になると嵐峡湛水域に外来種の藻が発生して問題になる。
悪臭を発したり遊覧船の通行に支障を来すため、除去作業が行われる。
大発生の原因は渇水によるとされる。
*上写真左は繁茂するカナダモ、右は除去された藻
渡月橋上の大堰

 渡月橋に立ち上流を眺めると目に付く涼しげな瀬は、川幅いっぱいに作られた堰による。
この堰の歴史は古く、五世紀に秦氏によってつくられた葛野大堰を起源とする。
堰かれた水は桂川用水として西山の野を潤し、西高瀬川にも配水され長く水運に利用された。

渡月橋

 古来名勝として名高い渡月橋は、亀山天皇の命名と伝わる。
嵐山のシンボル的存在で、コンクリートの堅牢な橋ながら景観に配慮した装飾がなされている。

右岸水路・橋は中ノ島橋 中州北岸から渡月橋を見る

 大堰の南・右岸側からは桂川用水へ配水するための水路が作られている。
渡月橋と続きの渡月小橋をくぐって用水へ水を落としたあと、余水は中州に架かる中ノ島橋をくぐって再び本流に戻される。
この水路がためにある中州には、料亭が立ち並ぶほか露店も多く出て賑わう。

水路 左写真奥の水門が、桂川用水取水口。
手前に並ぶ船は保津峡下りの船。
船下りを終え客を降ろしたあと、船はここから陸に上げられトラックに載せられて老ノ坂を越え、再び亀岡の乗船場に戻される。国道9号線を走っていると、船を積んだトラックと会うこともある。
船下りの船頭さんたちは、鉄道で亀岡に帰ってゆく。

渡月橋下の落差工

 中州の東端あたりには、幅いっぱいの落差工が設けられている。
瀬から現れる魚影を狙って、いつもサギ等の水鳥が立ち込んでいる。
夏には、暑さにたまらず水に入っている人もよく見かける。


源流部/上流部/峡谷から北桑の高原へ/宇津峡から日吉ダムへ
ダムから亀岡盆地まで/亀岡盆地/保津峡
嵐山/罧原堤〜桂/下流〜三川合流
→桂川表紙


*フレーム解除

▲桂川   ▲淀川   ▲サイトトップ