■ 賀茂から鴨へ
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■ 剣先
賀茂川と高野川の合流は、Yの字を描いて行われる。二川のつくるデルタの舳先は、その形状から「剣先」と呼ばれる。デルタの奥に見える森は下鴨神社の社叢・糺の森(ただすのもり)。建て込んだ洛中から出て賀茂大橋上に立ち剣先を眺めると、心洗われる思いがする。誰しも同じようで、この水辺にはたくさんの人が集まってくる。ほかの鴨川べりと些か異なり、ブラスバンドや太鼓の稽古をしている集団がいたり、ダンスの練習をするグループがいたりと、剣先はさながら解放区の如くである。井筒和幸監督の映画「パッチギ!」では、ここが弔い合戦の大喧嘩のロケ地になっていたりする。
剣先からあと、賀茂川は鴨川と称されるようになる。
←左が賀茂川、橋は出町橋。右が高野川、橋は河合橋。今出川通の賀茂大橋上から撮影。
飛び石橋・高野川側 | 大亀 |
舳先に立ち下流を望む | バックベルトのサンダルは必須アイテム |
剣の切っ先にあたる部分には飛び石橋が設けられている。賀茂・高野双方にあり、デルタを跨いで対岸へ渡ることができる。
飛び石は切石の長方形、何基かが大亀の形をしている。
河床掘削を防ぐための護床工事の一環として最近設置されたものだが、親水施設としての役割も果たしている。
夏ともなれば老若男女を問わぬ川ガキが罷り出て、てんでに水と遊んでいる。
賀茂川側の岸に立ち東方を眺めると、叡山がきれいな稜線を描いている。
左京も近年ずいぶん建て込んでビルが眺望を邪魔しているが、水の青と山の緑を繁華な都市のなかで見られる幸福は得難い。
賀茂大橋から下流望 | 賀茂大橋 東詰から |
賀茂大橋は今出川通に架かる橋。明治期には木橋で、昭和初年に架け替えられたものが現在も使用されている。
昭和の終わりごろ、欄干に石灯篭ふうの飾りがつけられた。
ここから賀茂を北にゆくと鞍馬街道となり、高野を北にゆくと鯖街道となる。
灯篭はそれら古い道を偲ばせる。
■ 鴨川のはじまり
上写真は賀茂大橋下、二番目の堰堤。涼しげに水が落ちている。
これからの鴨川にはこのような堰が連続してある。
堰周辺にはサギがいつも立ちこんでいる。
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