大岡越前 第三部

大岡越前 第三部

1972〜1973年 TBS/東映

第1話 1972.6.12

 火の用心にうるさい、質屋の蔵から出火という怪事が続発。捜査の途次で与力が殉職、次いで忠相の息子がさらわれてしまうという難局を迎えるが、大岡ファミリーの結束はこれを打ち砕くのであった。

上賀茂神社

ロケ地

  • お城イメージ、大阪城天守を極楽橋越しに眺める図。吉宗が鯉に餌やりの吹上の庭、枳殻邸か(滝組の見える池泉)
  • 江戸へ召還された伊織、妻・千春連れでゆく街道、保津峡左岸沿いの道。まだ地道で、遠景もあり。
  • 事件解決のため、伊織を急ぎ連れ戻る三次、早駕籠が走る街道は北嵯峨農地竹林際。三次が先導。
  • 神山たちが、吉宗批判の貼紙から浮かんだ中間を捕まえに赴く本所のお化け稲荷、上賀茂神社校倉付近。
  • 忠相の息子・忠宣を忠高宅から連れ帰る大助、暮れ六つの鐘を聞く町角は今宮神社石橋。ならず者が出て若をさらわれてしまうのは摂社付近。
  • 伊織が早駕籠で通りかかり、一味に斬られた青年を見かけ助ける夜道、上賀茂神社神事橋。青年は橋下手で川から這い上がってくる運び。
  • 青年から忠相たちの危難を知った伊織、一人馬を駆る街道、不明(山道)
  • 捕らえていた中間をやむなく釈放、彼をつけてゆく神山たち、大覚寺有栖川畔〜五社明神。朝靄は本物?尾行は気づかれていて、煙幕で逃げられてしまう。

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 政吉/里見浩太朗 猿の三次/松山英太郎 神山左門/天知茂 徳川吉宗/山口崇 村上源次郎/大坂志郎 い組の伊三郎/中村竹弥 大岡忠高/片岡千恵蔵

脚本/加藤泰、葉村彰子 監督/山内鉄也

※爆発物入りの挟箱を開けて殉職する与力は高松英郎、忠相の情けで見習い与力となる倅・池田大助は原田大二郎。黒幕の尾張家老は川合伸旺、手下の浪人は五味龍太郎。田坂都演じるおはなは、忠相の知行地から来た女中。


第2話 「江戸わずらい」 1972.6.19

 謎の奇病が蔓延、呑舟まで倒れ、薬は底を尽きかける。この事態に、薬を隠匿し儲けようとする輩あり、これを懲らす捕物と、伊織のひらめきで病のもとが解明される話をからめて描く。父思いの娘に対するお裁き、私財を投じて薬代を作る忠相夫婦といった情話も加味。

宝厳院

ロケ地

  • 薬草園、不明(前のシリーズでも出た所と同じか、人は入らず)
  • 田島屋の寮、中山邸通用門。表札には「田島屋寓」の字。捕方殺到のシーンでは夜間撮影、内部はセット撮り。設定は深川。

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 おきん/桜むつ子 以禰/望月真理子 おはな/田坂都 海野呑舟/志村喬 半兵ヱ/横森久 お小夜/東三千 田島屋重兵衛/飯沼慧 半井刑部大輔/外山高士 村上源次郎/大坂志郎

脚本/加藤泰、葉村彰子 監督/内出好吉

※典薬頭邸お女中の小夜が蔵から人参を盗る段、騒ぎを聞いて駆けつける家来衆の一人に福ちゃん。用人にごまかされて終わり。


第3話 「天下の果し合い」 1972.6.26

 先般より見えていた兆しが、あからさまに動き出す。吉宗を中傷する落書にはじまったそれは、忠相に向かって牙をむくのだが、誠心をもってする捨て身に、御曹司の戦意は殺がれてしまうのだった。

大覚寺

ロケ地

  • 城の庭で宗春の動きについて忠相と話す吉宗、不明(池泉端、藤棚あり)
  • 尾張家上屋敷、大覚寺大門(手勢の出入りや、忠相の訪問時に出る)。決死の覚悟で屋敷に上がった忠相についてきた、白装束の源さんたちが控えるのは式台玄関前石畳。
  • 忠高に向けられた討手を阻止する伊織、街道筋と立ち回りの河原、保津峡落合付近清滝か。
  • 吉宗が宗春を呼び出す早暁の護持院ヶ原、仁和寺経蔵前、スモーク焚き・林間に塔ちらり。

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 尾張大納言宗春/大瀬康一 徳川吉宗/山口崇 村上源次郎/大坂志郎 大岡忠高/片岡千恵蔵

脚本/池田一朗 監督/山内鉄也


第4話 「消えた御用金」 1972.7.3

 欲深い悪党どもが巧妙にしてのけた強奪事件だが、忠相は甲州街道を行って帰ってくる間に全てお見通し。
一方江戸では、雪絵と源さんが細い糸から核心に迫っていた。

北嵯峨

ロケ地

  • 佐渡金山からの砂金を輸送する甲州街道、山道は湖南アルプス(谷沿い地道、ガレ場の見える山肌など)。武州駒木野手前の里道、不明(谷地田)。御用金を強奪されたあと、責任者の川本が江戸へ馬を駆る道、不明(山道)
  • 江戸城、大阪城天守を門扉越しに望む図、門番配置。忠相が幕閣に事件を報告し、自ら探索に赴く旨告げるくだり。
  • 大助をお供に忠相が馬をやる街道、湖南アルプスか。駒木野手前、雨宿りする道端の小屋、不明・設定は日野付近。
  • 川本の娘・お光が、保護されていた役宅を抜け出して身投げする川端、瀬田橋竜宮玉垣下瀬田川汀。千春が診て救護。
  • 川本の墓、黒谷か。
  • 伊奈藩御用と称する荷駄がゆく甲州街道、不明(棚田?)。忠相たちも同じ道をゆく。宿りを重ねなおゆく街道、北嵯峨農地農道。行を共にしている駒木野代官に皮肉まじりの訓話をする忠相、休む茶店は北嵯峨農地竹林際、庭石置いてあるあたり。

大岡忠相/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 すっとびの辰三/高橋元太郎 池田大助/原田大二郎 以禰/望月真理子 大岡忠宣/大川辰五郎 おはな/田坂都 萩原源八郎/滝田裕介 川本信之助/村上不二夫 おせん/加賀ちかこ お光/松木聖 堺屋清兵ヱ/金田龍之介 村上源次郎/大坂志郎

脚本/宮川一郎 監督/山内鉄也


第5話 「無情の捕縄」 1972.7.10

 病の妻のため罪を犯した男、その処分に「大岡裁き」を期待する市民。しかし忠相の裁定は思いやりをかけつつも信賞必罰、人を裁くことの重さが語られる。
医者の親切すら裏目に出る逆境にあって、情けを拒絶する玉緒ちゃんの表情が凄絶。

ロケなしセット撮り

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 池田大助/原田大二郎 おはな/田坂都 以禰/望月真理子 善吉/織本順吉 おきん/桜むつ子 お種/中村玉緒 村上源次郎/大坂志郎

脚本/大西信行 監督/山内鉄也

※お種と子の境遇が、辰の過去と重なる作り。父に死なれ、病の母を抱え困窮した辰が人の懐を狙うところ、源さんに阻まれ未遂に終わる逸話を入れてある。


第6話 「狐火の五千両」 1972.7.17

 大盗が捕まるが、仲間のことも隠し金のことも吐かず、忠相は苦しい立場に。しかし、金の行方にしか関心のない子分どもを見て、「英雄」の心は萎えてゆく。
奉行と盗賊の心理戦が、ドラマを作る。

興聖寺

ロケ地

  • 狐火一味の盗人宿である谷中・長光寺、宇治・興聖寺。はじめ、子分役の志賀勝が門前に座っているシーンでは、ステップと両の狭間のみ見えているが、後段、墓地を掘り返す段では塀越しに竜宮門が望まれる。墓地はまだ新墓状態っぽい。
  • 情婦のおぎんが五郎蔵を脱獄させ、教えられた金のありかを掘る夜の川端、広沢池東岸
  • 五郎蔵処刑の小塚原、林に囲まれた広場。ひょっとして興聖寺の駐車場とか。

大岡忠相/加藤剛 猿の三次/松山英太郎 雪絵/宇都宮雅代 すっとびの辰三/高橋元太郎 大岡忠宣/大川辰五郎 おはな/田坂都 お栄/岩崎加根子 富治/東光生 留松/中台祥治 亀松/荘司肇 おぎん/田中美津子 狐火の五郎蔵/木村功 村上源次郎/大坂志郎

脚本/さわさかえ 監督/小野登


第7話 「血を吸う宝石」 1972.7.24

 御赦免船で帰った「ちゃん」は、その肩にとんだお荷物を仕込まれていた。
人の命を軽んじた外道には厳罰を、家族への慕情已み難く悪事に加担してしまった父親には温情を、そして元凶の宝玉は奉行の手で闇に葬られるのだった。

神光院

ロケ地

  • 八丈からの赦免船がゆく海、琵琶湖か(島影が竹生島に似る)
  • 岩松が八丈での仲間二人を殺す夜道、不明(並木の土手?)
  • 事後、彦助の肩から取り出された翡翠玉を池に棄てる忠相、神光院本堂前放生池の石橋から。場面導入は石橋に腰掛ける伊織のショットから、舟遊びに出るという忠相一家と千春がそこへやって来る運び。珠が落ちてゆく水中の描写もあり。画面奥に蓮月庵が来る絵も。

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 池田大助/原田大二郎 おきん/桜むつ子 以禰/望月真理子 大岡忠宣/大川辰五郎 おはな/田坂都 岩松/米倉斉加年 彦助/早川保 お文/岩本多代 村上源次郎/大坂志郎

脚本/葉村彰子、石川孝人 監督/内出好吉


第8話 「越前の娘」 1972.7.31

 盗みをはたらいた娘が、自分は大岡忠相の子であるとお白州で爆弾発言。
まわりの人々から疑われまくるお奉行だが、夫妻の思いやりある誠心は通じ、跋扈していた凶賊の件もまとめて解決。

赤山禅院

ロケ地

  • もと女錠前師のおときにお盗めを強要する疾風のかしら、赤山禅院本殿朱玉垣脇。境内には雑踏が演出されている。
  • 事後、奉公に出ることとなったおときの娘、大岡夫妻らに暖かく送り出される玄関、相国寺林光院式台玄関

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 以禰/望月真理子 大岡忠宣/大川辰五郎 おはな/田坂都 妙/加藤治子 おとき/河村有紀 疾風甚内/森健二 村上源次郎/大坂志郎 大岡忠高/片岡千恵蔵

脚本/加藤泰 監督/内出好吉


第9話 「盗っ人仁義」 1972.8.7

 上方から、掏摸の女親分が手下を引き連れてやって来るが、大岡ファミリー、わけても千春の濃厚な親切にあい、降参。
家出していた娘とも和解し、役人を恐れる日々も終わり、老婆は晴々と笑うのだった。

犬飼川下河原橋

ロケ地

  • 伊織の買い物(千春へ贈る櫛)につきあった忠相と辰、帰りにそぞろ歩く、露店立ち並ぶ路地は御香宮神社参道石畳。掏摸・銀平が伊織の懐を狙うがもちろん失敗、辰に追われるルートは参道〜絵馬堂〜本殿裏手(ここで老婆・お米にぶち当たり転ばせてしまい、銀平を取り逃がす)
  • お米一味のアジト、犬飼川下河原橋下手右岸河川敷に小屋設営。橋は上も下も使い、後段では夜間撮影で、大捕物が展開される。
  • 町で掏摸をやらかした銀平を追う辰、セットからスイッチして料亭・前を走り抜ける。このあとの神社が不明(L字に曲がった石段、その上に石の大鳥居があり、石畳を進むと本殿というかたち。けっこう高台な感じ)←追い詰めるも仲間が出てきて、三人がかりで辰ボッコボコのくだり。
  • 子分が掏り盗った千春の櫛を奪還し損ね、とぼとぼ養生所へ帰ってくるお米婆さん、広隆寺東塀際。婆さんの娘の所在が判り、やきもきして待つ千春のいる養生所門前のセットと切り返しで併用。

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 海野呑舟/志村喬 銀平/砂塚秀夫 お笛/鮎川いづみ 弁天のお米/笠置しず子 村上源次郎/大坂志郎

脚本/葉村彰子、石川孝人 監督/鎌田房夫

※婆さんの娘・お笛の嫁ぎ先は油屋の井田屋、亭主は「赤影さん」。


第10話 「江戸のごみ」 1972.8.14

 亡き部下に代わり、無法地帯へ潜入する神山与力。
カミソリ左門の成因も語られる「濠外」もの、おいしいところはほぼ天知茂が持ってゆく。

琵琶湖

ロケ地

  • 雪絵らが、仕方なく生ごみを埋めているところへ忠相が帰宅するシーン、不明(高いめの石積がある塀際、忠相の背後には林)
  • 密殺された隠密回り同心・川上が棄てられる越中島の海、舞子浜突堤上。上がったのは永代と語られる。
  • うっかり越中島へ入り込んだ大助、左門に殴られ海に叩き込まれたあと、衣が干される木、不明。
  • 潜入中の左門、アル中親爺の与兵衛に小判を渡して小船を購う浜、舞子浜汀。
  • 事後、川上の墓参のシーン、不明。

大岡忠相/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 池田大助/原田大二郎 おはな/田坂都 すっとびの辰三/高橋元太郎 神山左門/天知茂 藤左ヱ門/美川陽一郎 お染/伊藤るり子 与太郎/田口計 吉兵ヱ/内田勝正 伝七/小林勝彦 志乃/西山恵子 村上源次郎/大坂志郎

脚本/飛鳥ひろし 監督/小野登

※越中島のゴミ回収の元締めが藤左ヱ門、上方の大盗一味に入り込まれ監禁状態で業務停滞。一味の首領は、痴れ者に擬装して皆のすぐ傍にいるという、おきまり設定。


第11話 「夜の奉行」 1972.8.21

 官僚と癒着する富商を狙って襲う賊あり、夜の奉行と称し跋扈。町衆は一時彼をもてはやすが、先に誉れが待っている筈もなかった。

竹中稲荷

ロケ地

  • お忍びの忠相に再度接触してくる「掏摸」、彼が夜の奉行のもとへと案内する夜道は吉田神社竹中稲荷参道。重ね鳥居を過ぎたあたりで、一味が出て忠相を取り囲む。夜の奉行と会う屋敷はセット。

大岡忠相/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 猿の三次/松山英太郎 池田大助/原田大二郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 以禰/望月真理子 おきん/桜むつ子 大岡忠宣/大川辰五郎 おはな/田坂都 老中/神田隆 番頭/南川直 夜の奉行/福田豊士 村上源次郎/大坂志郎

脚本/大西信行 監督/内出好吉


第12話 「誘拐」 1972.8.28

 女児誘拐続発、目的が金持ち用の慰みものらしいと知った忠相らは、憤懣やる方ない。
被害者の哀れさを強調するエピソードが養生所で発生するので、忠相をさしおいて伊織大活躍。

大覚寺五社明神

ロケ地

  • 飴売りとその仲間が女児をさらう神社、大覚寺五社明神。薬入りの飴で酩酊した女児を舞殿脇に置き、本殿の中から出てきた仲間が担いでいる早桶に押し込み運ぶ。目撃するご婦人がたもいるが、ものが早桶なので拝んでいる始末。後段、勘太のガールフレンドをさらう段でも出る。住吉神社、と言った気もする。
  • 下城してきた忠相に直訴する、子をさらわれた女、相国寺鐘楼前。この前には、参道付近を騎馬でゆく忠相の姿があり、回廊がちらりと映り込んでいる。
  • 誘拐された一人が、むごたらしいさまの死体で見つかる大川端、広沢池東岸汀。伊織が検分に出張る。

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 池田大助/原田大二郎 大岡忠宣/大川辰五郎 以禰/望月真理子 渡海屋/内田朝雄 山熊/高品格 井関/樋浦勉 お米/伊吹友木子 村上源次郎/大坂志郎

脚本/池田一朗 監督/松尾正武

※高品格は賭場を仕切る親分。ギャグ要員で、悪い人ではない。


第13話 「恐怖の連判状」 1972.9.4

 お奉行、誘拐さるの巻。追われる娘を匿う忠相だが、裏にお家騒動が潜んでおり、敵は奉行の身柄をおさえ、娘と換えようとする。
ファミリー懸命の活躍で事なきを得るが、彼らを信ずるゆえ人質にされて括られていても、終始自信たっぷりの忠相なのだった。

渡月小橋

ロケ地

  • 大岡邸、東福寺一華院門まわり。茜を匿って一月、のイメージで出る。このほか、忠相帰還を家族が迎え出るラストシーンでは芝居が行われる。
  • うまうまと忠相の身柄を確保した小十郎一味、屋形船で連行の堀は渡月小橋下手掘割、橋から見る図。船内描写はセット撮り。
  • 小十郎の使いの浪人が出入りして江戸家老とツナギをとったり、つけてきた三次が忍び込んだり、大助が乗り込んできたりする保科邸、相国寺林光院(門内外と、式台玄関)。大助乗り込みの際、残った源さんが気を揉みつつ辰に指示を出す塀際は、東福寺一華院北東角塀際・辰は霊雲院の方へ石畳を走り去る。
  • いたたまれず大岡邸を出奔する茜、行く道は上賀茂社家町明神川畔〜上賀茂神社ならの小川(ここで城代派の父と行き会う)

大岡忠相/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 池田大助/原田大二郎 大岡忠宣/大川辰五郎 おはな/田坂都 田部作左ヱ門/小栗一也 細川多門/清水一郎 三芳屋貞二郎/横沢裕一 細川茜/有川有紀 小十郎/露口茂 村上源次郎/大坂志郎

脚本/大西信行 監督/松尾正武

※小十郎配下の浪人の一人に五味龍太郎、人相書きが似すぎてて笑える。


第14話 「忠相旅日記」 1972.9.11

 地方御用掛もつとめるようになった忠相、忍びで新田開発の現場に出向くが、大忙し。
たまたま遭遇した事件をいつものように人情裁き、癖のありそうな人物も名奉行に参ってしまうのだった。

走田神社

ロケ地

  • 代官所の手先や近江屋(西沢利明)と江戸へ戻る途中の大助、ずんずん歩いて煙たがられる街道は北嵯峨農地竹林際。設定は関八州、内藤新宿手前。後段、忠相と大助が虚無僧に変装して通る。
  • 先に帰ってしまった大助にむくれて飲みに行った手先たち、酔って帰りに孫六に斬りかかられる夜道は中山邸参道、門が見えている。
  • 武蔵野新田開発現場、不明(山中の荒地?残土置き場みたいな小山に水食地形も見える。まばらにブッシュ)
  • 茶店の娘・おさとが、隠れている孫六に飯を運んでくるお堂、大覚寺護摩堂(内部はセット撮り)。あとでこの前を何も気付かず通り過ぎる忠相たちは、放生池堤を歩いてくる。
  • 開発現場を見てきた忠相たち、農民たちに投石される山道は酵素か。
  • 新田請負主の岩田五兵衛宅、走田神社社務所前。五兵衛が駆けつけてきて、忠相に平謝り。

大岡忠相/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 すっとびの辰三/高橋元太郎 池田大助/原田大二郎 おはな/田坂都 大岡忠宣/大川辰五郎 孫六/中野誠也 川田平左ヱ門/新田昌玄 おせん/利根はる恵 おさと/松木路子 五兵ヱ/成瀬昌彦 親爺/浅野進治郎

脚本/稲垣俊 監督/内出好吉


第15話 「天狗の眠り」 1972.9.18

 むりやり天狗のお面を被せられた市民が、悉く目覚めぬ廃人に。怪事の裏には、数奇な運命を辿った医師ありという、麻酔薬に関する医療ミステリー。
役人たる忠相の「暴挙」に、かんかんに怒る伊織の行動が、荒っぽくて面白い。

大覚寺

ロケ地

  • 人事不省に陥って保護されている、天狗被害者の矢場女に、小柄を突き立てて逃げた男を追う源さん、中ノ島橋。橋上を源さんたち捕方が走るが、犯人は猿のように橋桁をつたい下り、堰堤際に舫っていた、立泉が乗った釣り船に乗って逃走。この際、刺しても女は目覚めなかったと報告がなされる。
  • 早暁、千春と以禰を連れて薬草探しに出る伊織、草を求める水辺は大覚寺大沢池堤。このとき、役人が出張って草を摘み取る田畔は大沢池堤下の北嵯峨農地、用水路に入っての芝居もあり。
  • 麻沸薬のことを知りたくて、天狗騒動関係者の立泉を捜す伊織、立泉が釣りをしている築地の海辺は琵琶湖西岸(石積の突堤に釣り人。対岸に、沖ノ島や八幡の山なみが見えている)。後段、忠宣のため処方を求めて来る際も同所、ここに立泉のラボ船が舫ってある次第。
  • 手術終わり忠宣が無事目覚めた朝、曼陀羅華の畑を伊織に見せる忠相、大覚寺御影堂前(いま御所車が展示されていたりする「舞楽台」に竹囲い、中に役人が摘み取って廃棄したはずのチョウセンアサガオが咲いている運び)

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 すっとびの辰三/高橋元太郎 池田大助/原田大二郎 以禰/望月真理 大岡忠宣/大川辰五郎 おはな/田坂都 銀次/天津敏 要作/和沢昌治 楠本立泉/吉田照雄 村上源次郎/大坂志郎

脚本/さわさかえ 監督/松尾正武

※天津敏は、麻沸薬を悪用して脱獄する賊のかしら。要作は立泉の元患者、病は喘息。


第16話 「殺しの長脇差」 1972.10.2

 血まみれの長ドスを持った殺し屋が、深手を負い保護されて養生所へ。助けられたことを感謝すらしない男が、伊織の生き様を見、我が子の誕生を見て変わってゆく、ヒューマンドラマ。

嵐山

ロケ地

  • 殺し屋の銀次が、川並一家の親分を暗殺する夜の大川端、中ノ島橋たもと並木。親分は、芸者とともに橋を渡ってくる。女ともども殺すものの、子分どもに見つかり大立ち回りのすえ川に落ちる銀次、あやうく土左衛門のところ助けられるくだり、伊織と三次が石積護岸下で夜釣りをしている次第。

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 猿の三次/松山英太郎 千春/土田早苗 池田大助/原田大二郎 以禰/望月真理子 船戸の銀次/夏八木勲 中神の定吉/内田勝正 おせい/伊藤栄子 但馬屋嘉兵ヱ/武藤英司 又蔵/伊達三郎 百助/国一太郎 七之助/下元年也(ママ) 仙太郎/出水憲司 村上源次郎/大坂志郎

脚本/さわさかえ 監督/山内鉄也

※殺された親分は、夜の公方さまとまで称される口入屋の大物で、裏に権力闘争。


第17話 「天下一番の悪い奴」 1972.10.9

 江戸の人口増は、凶作に苦しみ逃散した東北の流入民の数。哀れな民を救うため、忠相たちは「頓痴気」な最高責任者を、現場に引きずり出すのだった。

広沢池西岸

ロケ地

  • 上杉綱憲に貰った駒を乗り回す吉宗、不明(林に囲まれた土の広場、ほんの少し起伏もあり。設定は桜の馬場)。この馬実は窮する民から搾取した「アオ」と、後で知れる。
  • 葛西船で城を抜け出す吉宗、不明(堀端に海鼠壁の蔵立ち並ぶ。法面はけっこう高い)。夜間撮影。
  • カマス袋に詰めた娘たちを、年貢欠損品として運び出す又蔵たち、「荷」を上げる岸は広沢池東岸。堤を、吉宗と用人が騎馬でやって来て又蔵たちを誰何、カマスから女たちを取り出す。このあと捕方が出て吉宗ごと「逮捕」。
  • 表向き所払いという態で国に帰るおしんと捨蔵、見送る源さんは広沢池西岸の「地道」。「アオ」に乗って帰ってゆく二人を遠目に見る吉宗・忠相・伊織(いずれも騎馬)は不明、山道。

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 猿の三次/松山英太郎 千春/土田早苗 池田大助/原田大二郎 おはな/田坂都 以禰/望月真理子 捨八/新克利 おしん/早瀬久美 水野和泉守/清水元 用人/中村錦司 上杉綱憲/小堀明男 又蔵/上野山功一 しのだ屋おかみ/任田順好 老中/西山辰夫 徳川吉宗/山口崇 村上源次郎/大坂志郎

脚本/さわさかえ 監督/山内鉄也

※おしんは騙されて売られてきた女、捨八は岡場所・しのだ屋に詰めている用心棒で、おしんと同郷だった男。二人は惹かれあう設定。


第18話 「過去を逃れて」 1972.10.16

 雨の夜に起きた人違い殺人から、むかし烏山藩で起きた事件の真相が明らかとなる。許婚者の父が仇な青年、友を斬ってしまった男、二人の苦悩は解消されるが、せっかく得た知己を失って、忠高ひとりむくれるのであった。

酵素

ロケ地

  • 釣りの山県浪人に声をかけ、隣で釣りをはじめる忠高、大覚寺大沢池堤。糸がからまって釣果の譲り合い→獲物の鯉持って三次の店へ。
  • 烏山藩邸、大覚寺大門。矢吹と仲間が、出府した家老・片桐に会いにやってくるくだり。
  • 矢吹が元許婚者の千賀とばったり会う橋、犬飼川下河原橋。逃げる千賀を追って橋下の河原へ降りる、そこへ源さんと辰が橋上へ来合わせ「浪人殺害犯」を発見、逮捕の運び。橋は木橋だが、欄干等相当傷んでいる。
  • 三次の店を出た忠高と山県が話しながら行く町角(神社境内)赤山禅院境内(奥の摂社前〜本殿脇)。矢吹の仲間の浪人が囲み斬りかかるが、老人二人にのされてしまう。
  • 矢吹と山県が果し合いをする護持院ヶ原、酵素河川敷。忠相により、山県が矢吹の父を斬った事件の真相が明かされ果し合いは中断するも、家老とその一味が出て大立ち回り。悪党どもが懲らされ捕らわれたあとも、挑発して討たれようとする山県だが、矢吹は山県の娘・千賀の手をとって退散・以降二人は出てこない。
  • 矢吹の父の位牌を懐に、雲水姿で旅立ってゆく山県、北嵯峨農地農道。

大岡忠相/加藤剛 猿の三次/松山英太郎 雪絵/宇都宮雅代 すっとびの辰三/高橋元太郎 池田大助/原田大二郎 おはな/田坂都 大岡忠宣/大川辰五郎 お菊/森田由紀子 矢吹真之介/峰岸隆之介 千賀/本多さち子 老中/神田隆 片桐玄蔵/高野真二 山県政二郎/芦田伸介 村上源次郎/大坂志郎 大岡忠高/片岡千恵蔵

脚本/葉村彰子、石川孝人 監督/内出好吉

※矢吹父は永田光男、矢吹の仇討ちサポートについている「仲間」で実は家老の走狗の侍は高森玄と中田博久。


第19話 「私は泣かない」 1972.10.23

 咄嗟の機転で子供の命を救った娘、瓶の持ち主に物損を責められるも、お奉行は彼女の行為を賞賛。
そのお京が再びお白州に据えられるが、こんどは笑い事で済まされぬ物騒な事件なのだった。

神泉苑

ロケ地

  • お京が野菜など洗う水場、不明(池と思われる静水、汀にはけっこうな傾斜がついている。水辺の並木の向こうには建物がちらり、神泉苑かもしれない)
  • 越後屋の惣領・太一郎がお京を連れて遊びにゆく天神さま、神泉苑境内。法成橋を渡ったり、善女竜王社前を走ったり。
  • 求婚を太一郎に邪魔された直吉、そのあとお京が抜け出して会いに行く神社は神泉苑、言い合いになるシーンでは摂社の稲荷も映る。設定は先と同じ天神境内と思われるが、詳らかでない。

大岡忠相/加藤剛 猿の三次/松山英太郎 千春/土田早苗 すっとびの辰三/高橋元太郎 池田大助/原田大二郎 以禰/望月真理子 お菊/森田由紀子 直吉/橋本功 おたか/新田勝江 大兵ヱ/高野真二 お静/鳳八千代 勝五郎/浅若芳太郎 喜助/小林勝彦(クレジットには善助、誤記と思われる) 瓶屋/池田忠夫 太一郎/加藤紀雄 太之助/太田哲也 お京/吉沢京子 村上源次郎/大坂志郎

脚本/大西信行 監督/松尾正武

※高野真二は珍しく悪人に非ず、温厚で誠実な、お京の雇い主。先妻亡くしてるうえに後妻殺されてかわいそう。


第20話 「ゆすり」 1972.10.30

 ヤクザが温和な鍛冶職人の爺さまを強請ると、はずみで殴り合いとなり怪我を負わされたうえ大川に叩き込まれ、瀕死のところを源さんに拾われ養生所送りで命拾い。このあとヤクザの軽口から爺さまの旧悪がばれ捕縛の運びとなるが、ここから御定書改定や腑分け可否の話に持ってゆく強引な展開が傑作な一話。
法改正については、雪絵が大胆な提言。

ロケなしセット撮り

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 すっとびの辰三/高橋元太郎 蝮の吉五郎/藤岡重慶 藤兵衛/田中春男 お絹/沢久美子 ひげの男/小田部通麿 村上源次郎/大坂志郎

脚本/稲垣俊 監督/内出好吉

※小田部通麿は、蝮の自慢話をうるさいと怒る養生所入院患者、役名まんまの髭面。このときも弱っちい見掛け倒しの藤岡重慶が笑える。


第21話 「人情大工裁き」 1972.11.6

 すこしおバカな大工が、店賃ためて大家に道具箱持ってかれる…まんま落語「大工調べ」の一話。
家族構成や酒癖など細かい部分のほか、わるい兄哥にハメられかける話など相違点もあるが、南町奉行の裁定は同じ。
酔っ払った久造が、かんかんのうを歌いだすあたりも傑作。

映画村

ロケなしセット撮り

大岡忠相/加藤剛 猿の三次/松山英太郎 千春/土田早苗 すっとびの辰三/高橋元太郎 池田大助/原田大二郎 以禰/望月真理子 おはな/田坂都 久造/河原崎長一郎 お美代/江夏夕子 源六/若宮大祐 政五郎/見明凡太郎 喜兵ヱ/志摩靖彦 お徳/早見栄子 留吉/重久剛 半太郎/川地民夫 村上源次郎/大坂志郎

脚本/大西信行 監督/小野登


第22話 「血ぬられた密書」 1972.11.13

 突然の吉宗の不予は、たちまち跡目争いの火種を出来させる。忠相も、どちらの陣営につくか迫られるが、町奉行としての職務を貫くことで解決を見るのだった。

ロケ地

  • 御狩場で昏倒し落馬する吉宗、酵素河川敷。
  • 宗武方のお女中・初音が斬られる夜道、広隆寺東塀際(木あり)。「乞食」の援護でその場を逃れた初音が、行き合わせたむささびの松に「密書」を託してこときれるシーンはセットにスイッチ。
  • 松が「暗殺者」の侍に詰問される稲荷、今宮神社稲荷社裏手。あとで殺されて見つかり。
  • 大岡忠光来訪と聞いた源さん、お女中殺害事件は将軍家後継争いがらみではと思いつき、大助に話す町角、金戒光明寺瑞泉院前。
  • 事後、今回の始末について述懐する吉宗と忠相、鯉に餌やりの池は不明。

大岡忠相/加藤剛 すっとびの辰三/高橋元太郎 雪絵/宇都宮雅代 池田大助/原田大二郎 おはな/田坂都 松平左近将監/水島道太郎 水野和泉守/清水元 大岡忠光/倉丘伸太郎 初音/有川有紀 田沼祐一郎/原田清人 むささびの松/岡部正純 番太郎/武藤章生 徳川吉宗/山口崇 村上源次郎/大坂志郎

脚本/稲垣俊 監督/山内鉄也


第23話 「狙われた男」 1972.11.20

 流行りかけの伝染病、横恋慕がらみの冤罪事件、火災による囚人解き放ち、これら全てが絡みあったうえ、馬鹿な誤解がさらなる騒動を引き起こす。
パンデミックは回避され、最後は人情大岡裁きで幕。

赤山禅院

ロケ地

  • 切り離しになった囚人が戻り、点呼を受ける寺(?)神光院中興堂前。
  • 伊三郎がいつものお参りに行く音羽の明神さま、赤山禅院本殿。この帰りに馴染みの煎餅屋に寄るが、そこは幸太郎(逃走中)のおじさんの店という運び。

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 すっとびの辰三/高橋元太郎 以禰/望月真理子 池田大助/原田大二郎 とめ/利根はる恵 お吉/珠めぐみ 与兵ヱ/浅野進治郎 佐兵ヱ/金井大 大造/吉原正皓 伊丹屋十兵ヱ/溝田繁 石出帯刀/酒井哲 伊丹屋長吉/新田章 おみつ/古城門昌美 三吉/平沢彰 幸太郎/近藤正臣 村上源次郎/大坂志郎 鳶の伊三郎/中村竹弥

脚本/池田一朗 監督/内出好吉


第24話 「人情の罠」 1972.11.27

 まさにタイトル通り、人の良い伊三郎が陥れられる話。事後それでも、幼馴染のよっちゃんを信じるというかしらが、切ない。
ぎりぎりまで危機は回避されず、皆それぞれ必死に奔走するさまが見る者をやきもきさせる、古典的スタイル。

金戒光明寺

ロケ地

  • 植木市で盆栽を求める源さんとかしら、帰り道相模屋に殴られる由造を見る町角は今宮神社境内。
  • 伊三郎のお裁きの日時が決まったと聞いたあと、役宅を出て話す源さんと政吉、金戒光明寺瑞泉院前付近路地。
  • 思いつめて家を飛び出した加代、額づいているところを発見される神社、今宮神社稲荷社(夜間撮影)
  • 事後、庭を逍遥し事件を述懐する忠相、青龍苑庭園。もし伊三郎でなかったらこれほど調べたかと反省、お相手は雪絵と源さん。

大岡忠相/加藤剛 政吉/里見浩太朗 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 すっとびの辰三/高橋元太郎 加代/武原英子 中山出雲守/永井智雄 由造/織本順吉 弥平次/南原宏治 おきぬ/二本柳敏恵 安蔵/横森久 弥太/松野健一 村上源次郎/大坂志郎 鳶の伊三郎/中村竹弥

脚本/津田幸夫 監督/山内鉄也


第25話 「義賊かまいたち」 1972.12.4

 大名ばかりを狙い、貧しき者に施しを撒いてあるく義賊・鎌鼬。諸人は彼をもてはやすが、英雄気取りの行為は小悪党に利用され、大事な人を傷つけてしまう。
神妙にも自訴して出た「鎌鼬」に対するお奉行の裁可は、彼の侠気を勘案したものとなるのだった。

相国寺長得院

ロケ地

  • 鎌鼬に入られた津軽藩邸で、被害の事実を権高に否定された源さん、怒気を発しつつ歩く帰り道は大覚寺有栖川畔。
  • 鎌鼬に入られたと称する丹波屋、賊の性向について疑義を挟み叱られた小僧、彼がお使いに出ると同じ長屋の七三郎に会う大川端の茶店、大覚寺大沢池堤にしつらえ。
  • 鎌鼬が甚兵衛長屋に銭を撒いたとタレ込む文が発見されるくだり、朝起き出して前庭に出てくるおはなは相国寺長得院玄関前庭、表へ出る勝手口も長得院の通用口、文を見つける段ではクランクの路地を北望・方丈塀の狭間が映り込むアングル。このあと弓の稽古中の忠相に投文を見せるシーンは不明(白砂の庭、塀に「的」。相国寺塔頭か)
  • 朝、奉行所門からあくびしつつ出てきた辰に自首する七三郎、大覚寺明智門

大岡忠相/加藤剛 すっとびの辰三/高橋元太郎 おはな/田坂都 幸吉/信欽三 善助/美川陽一郎 花奴/町田祥子 お時/中村たつ 甚兵ヱ/原健策 与吉/袋正 鎌鼬の七三郎/林与一 村上源次郎/大坂志郎

脚本/稲垣俊 監督/松尾正武


第26話 「悪の報酬」 1972.12.11

 卑劣極まりない赤子誘拐、子のできぬ夫婦の悲哀とからめて描く話だが、糠喜びに終わる千春がかなり気の毒。
金は出すという被害者と、再犯を防ぎたいお上との対立という図も、うまく挿んである。

上御霊神社

ロケ地

  • 岩田屋が赤子の身代金を持ってゆく夜の湯島天神、上御霊神社。岩田屋とお供は本殿前、舞殿脇で待つ。忠相も入った捜査チームは、絵馬堂に隠れて張り込む。夜参りのおしの婆さんは、参道を来て本殿でお参り、帰り際辰に気付き騒ぎ立てる運び。
  • 傷癒え、子を抱いて養生所を出てゆくお雪、皆に見送られ行く道は広隆寺東塀際(木あり)。入れ違いに、伊佐吉・お文夫婦が、やっと子を授かったと報告しに駆けてくる。養生所門はセット。

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 池田大助/原田大二郎 大岡忠宣/大川辰五郎 以禰/望月真理子 おしの/滝奈保絵 お静/上月左知子 藤太/林真一郎 惣兵衛/佐竹明夫 お雪/長谷川澄子 お菊/森田由起子 お玉/小柳冴子 伊佐吉/谷幹一 お文/園佳也子 村上源次郎/大坂志郎

脚本/葉村彰子、石川孝人 監督/鎌田房夫


第27話 「死の匂いのする花」 1972.12.18

 殺された水夫の懐から、血まみれの異国の花が見つかる。それは、左門が追っていた抜け荷事件と関わっており、嫌疑をかけられた商人は上つ方から奉行に圧力を掛けてくるのだった。
マダムキラー・天知茂全開の展開、左門の誠心に心を開いたあばずれ女は、彼を庇って凶弾に倒れる。

丹波国分寺

ロケ地

  • 三次の協力を得て舟宿で捕まえた抜け荷一味の男を連行する左門、狙撃される夜の川端は瀬田橋竜宮玉垣際の瀬田川畔。玉垣は傾いでいる。狙撃は瀬田川に浮かぶ船から。
  • 以禰がそこで見たと言う花のありか、浅草奥山の茶店へ三次が赴く段、奥山イメージの雑踏は映画からのバンクフィルムか。
  • 左門と大助が下田へ向かう街道筋、不明(山道、カーブ)。下田港外観、琵琶湖西岸河口州か。
  • 死んだことらなっている、松前屋の抜け荷船船頭・甚ヱ門の墓がある下田・玄竜寺、丹波国分寺。甚ヱ門たちを匿っている住職と左門たちのやりとり、松前屋の用心棒たちが入ってきて乱闘、とかなり尺のあるシークエンスで、たっぷり各所が使われる。門前の道には畦畔木、本堂前の広場は草ぼうぼう。本堂を出入りする絵があり、花頭窓から外を見る絵もあるが、中を使ったか否かははっきりわからない。

大岡忠相/加藤剛 猿の三次/松山英太郎 池田大助/原田大二郎 以禰/望月真理子 お千代/青柳三枝子 お仙/榊ひろみ 住職/松本克平 甚ヱ門/稲葉義男 岡島靫負/幸田宗丸 鮫島五郎兵ヱ/高森玄 松前屋徳兵ヱ/香川良介 神山左門/天知茂

脚本/葉村彰子 監督/鎌田房夫

※甚ヱ門は難破して異国船に助けられ、お仙は売られて異国に、ともに国禁を犯した身の上で日陰者、そこを抜け荷商人に利用されていたという設定。甚ヱ門の故郷が下田。


第28話 「右の腕」 1972.12.25

 永年の努力が報われ、晴れて天下一の仕事に取り掛かるという矢先、職人は命とも言うべき利き腕を失ってしまう。
医者としての伊織の苦悩が描かれるほか、場外ホームラン級の大岡裁きが見られる。

木島神社

ロケ地

  • 右腕切断後、自棄を起こし塞ぎ込む弥之吉を見かねたおきぬがお百度を踏む神社、木島神社本殿。石段下の参道石畳に百度石あしらい。様子を見にやってきた呑舟と伊織の姿もあり、伊織は患者の心のケアについてお説教を食らう。
  • 幼馴染の弥之吉の大仕事成就を祈り、三次が額づく根津権現、セットかロケか不明(設定上、根津権現は普請中なので、妙な覆いがかかっている。見返りの絵では、露仏らしきものが見えるが判然としない)

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 猿の三次/松山英太郎 千春/土田早苗 海野呑舟/志村喬 すっとびの辰三/高橋元太郎 おはな/田坂都 以禰/望月真理子 弥之吉/森次浩司 遠州屋/増田順司 彦兵ヱ/天草四郎 おきぬ/沢井桂子 鉄五郎/太刀川寛 お菊/森田由紀子 留吉/奈辺悟 村上源次郎/大坂志郎

脚本/大西信行、葉村彰子 監督/内出好吉


第29話 「ギヤマンの謎」 1973.1.1

 旗本の権威をふりかざし、町民に無体をはたらく馬鹿息子どもを、忠相がきりきりと懲らしめる。筋には、都会をあきらめ田舎へ帰る青年と、辰つぁん・おはなのほのかな恋話が盛り込まれている。

相国寺林光院

ロケ地

  • 骨董屋で無体をはたらいた旗本の件を、帰ってきた忠相に話し憤る大助、相国寺林光院か(中仕切り?の塀際、玄関のパーツのみ映る)
  • 質屋から大金をせしめる算段がついてご機嫌の馬鹿息子ども、意気揚々と中桐家の門を出てくるところ、中桐の父が帰ってきて鉢合わせのくだり、相国寺林光院門。皮肉を言う父親の背後に、大通院南塀が見えている。

大岡忠相/加藤剛 猿の三次/松山英太郎 雪絵/宇都宮雅代 すっとびの辰三/高橋元太郎 おきん/桜むつ子 池田大助/原田大二郎 大岡忠宣/大川辰五郎 おはな/田坂都 佐吉/西岡徳美 小夜/新藤恵美 茂助/藤原釜足 清兵ヱ/北沢彪 中桐政之助/野々村潔 小出/舟橋元 中桐小十郎/小林勝彦 仙太/松山照夫 村上源次郎/大坂志郎

脚本/葉村彰子、石川孝人 監督/鎌田房夫


第30話 「享保太平記(前篇)」 1973.1.8

 老中の屋敷から神君拝領の香炉が消え、お家の一大事。犯人は明白なのだが、先手を打たれるばかりで、手駒の三次も潰されてしまう。
盗難の件がばれて老中はクビ、忠相が源さんと左門に掛川行きを命じた段で中ほど。
白子屋関係は、婿が毒殺されると騒ぐ件と、家付き娘とその母の爛れた生態を三次が覗き見る件が出る。

橘橋

ロケ地

  • 火事騒ぎで破損した家宝の香炉を携えた、大久保家近習の太田小三郎が難に遭う橋、宇治公園橘橋。橋上に浜島庄兵ヱが釣りの態で待ち構えていて、ふいに襲う。小三郎のお供をしていた中間の利平も浜島の仲間で、一緒になって刺す。小三郎は前後から刺されて川に落ちる。画面に映っている橋は今のものと違い、欄干がごく低い。ドボン水面は宇治川かセット撮りか不明。小三郎の行き先は、京橋に住む職人のところ。

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 池田大助/原田大二郎 おはな/田坂都 以禰/望月真理子 海野呑舟/志村喬 妙/加藤治子 神山左門/天知茂 浜島庄兵ヱ/成田三樹夫 くみ/高森和子 南部屋利喜松/武藤英司 髪結い十三/平井昌一 中間利平/郷^治 勝田修理/浜田寅彦 白子屋お常/任田順好 手代菊之助/花ノ木寿 山川安五郎/楠本健二 太田小三郎/山本弘 お熊/二本柳敏恵 村上源次郎/大坂志郎 大岡忠高/片岡千恵蔵
※南部屋は、劇中「なんごうや」と発音されていた。

脚本/加藤泰 監督/山内鉄也


第31話 「享保太平記(後篇)」 1973.1.15

 いよいよ、浜島庄兵ヱとその一味の凶悪ぶりが見えてくる。なお悪行を重ねる賊どもだが、外濠から次第に埋められてゆく。
未亡人の仇討ち関係から、お白州に引き据えられる一味は白子屋に入り込んでいた三人のみ。その隣には、当の白子屋母子という次第であった。

ロケ地

  • 左門と源さんが「一味」と遭遇する薩陀峠(劇中道標の表記ママ)、湖西高台か(道は切り通しの山道、湖水?を望む絵に河口州らしき地形が二つ/崖落ちシーンには下に波寄せる巌のある断崖)
  • 左門たちの「遺品」が送りつけられたあと、忠相に命じられ浜松へ急行する大助、馬を駆る街道は北嵯峨農地竹林際。用事が不調に終わり駆け戻る際にも出る。
  • 老中・戸田山城守の姫がお小姓(菊之助)を連れ込んで舟遊びをする屋形船(大川、向島あたり)、嵐峡か(静水域、ほとりに松)。姫のお供が一味に斬られる夜の林、大覚寺五社明神

大岡忠相/加藤剛 榊原伊織/竹脇無我 雪絵/宇都宮雅代 千春/土田早苗 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 池田大助/原田大二郎 以禰/望月真理子 おきん/桜むつ子 海野呑舟/志村喬 妙/加藤治子 神山左門/天知茂 浜島庄兵ヱ/成田三樹夫 くみ/高森和子 南部屋利喜松/武藤英司 髪結い十三/平井昌一 中間利平/郷^治 手代菊之助/花ノ木寿 白子屋お常/任田順好 お熊/二本柳敏恵 戸田山城守/神田隆 牢名主/汐路章 千寿姫/真屋順子 村上源次郎/大坂志郎 大岡忠高/片岡千恵蔵

脚本/加藤泰 監督/山内鉄也

※浜松屋へ賊が入るくだりの回想シーン、芝居仕立てで「五人」の犯行を描く。あと、老中の姫の観劇は團十郎の助六。


★放送日時について、
「大岡越前非公式サイト−越前蟹−」 http://www.interq.or.jp/orange/mitumi/etizengani/
を参照させていただきました。現在休止中とのことですが、膨大なデータを掲載しておられて、いつも勉強させていただいたことを感謝いたします。

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