大岡越前 第十部

大岡越前 第十部  1988年、TBS/東映

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第1話  1988.2.29

 大目付に次いで、丸岡藩の江戸家老が暗殺される。犯人はいずれも女、しかも忠相が牛天神で助けたご婦人と同じ香りを纏っていた。
町方には、老中から捜査差し止めの圧力がかかるが、大岡越前が黙っているわけはないのであった。

鳥居本八幡宮

ロケ地

  • 由紀がお百度を踏む牛天神、鳥居本八幡宮。鳥居下にへたりこんだところへ忠相が通りかかり保護、養生所へ。設定は小石川金道町か。
  • 越前丸岡城、本物の天守をイメージに。
  • 田島や若狭屋が処刑された刑場、酵素河川敷
  • 大目付・井野を殺害後、追手に迫られ自刃し入水したくにの死体が上がる川端、広沢池か(泥っぽい湿地?)
  • 勝田邸の庭、中山邸庭。獅子吼の庭の巨石や、無畏庵が映り込む。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 水すましの源五郎/薗田正美 高木/高井清史 由紀/松原智恵子 多重/高倉美貴 しのぶ/清水美砂 くに/三浦リカ 水野和泉守/鈴木瑞穂 勝田石舟/田中明夫 新川屋/名和宏 津上内記/飯沼慧 井野政茂/高野真二 中山出雲/北町嘉朗 惣助/荘司肇 田島庄之助/剣持伴紀 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也

※第2話と前後編


第2話 「匂い袋に隠された殺意」 1988.3.7

 もとより圧力がかっているところへ、兵助の勇み足で老中に叱責される忠相だが、阿片まで持ち込む悪党どもに対し全くひるまない。ばかりか仇討ち志願の女たちをも気遣い、危機には連係プレーで救出もする。
病んでいた一人は甲斐なく散るが、残った一人はやなぎに身を置くことになるのだった。

鳥居本八幡宮

ロケ地

  • 怪しの船が夜に通る船番所、罧原堤か(真っ暗)。臨検されかかるが、新川屋の名を出すとあっさりパス。
  • 夜中、由紀が祈願に訪れる神社、鳥居本八幡宮本殿。忠相が現れて仔細を問うが、由紀は逃げ去る。設定は前話と同じかどうか不明。
  • 由紀らの墓、不明(五輪塔の大きなのが目立つ。松方金さんでよく出ていたアレかも)。設定は由紀らを匿ってくれていた千光庵。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 水すましの源五郎/薗田正美 高木/高井清史 由紀/松原智恵子 多重/高倉美貴 しのぶ/清水美砂 くに/三浦リカ 水野和泉守/鈴木瑞穂 勝田石舟/田中明夫 新川屋/名和宏 津上内記/飯沼慧 井野政茂/高野真二 惣助/荘司肇 庵主/東竜子 檜山源心/五味龍太郎 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也

※財政逼迫の丸岡藩に、新川屋が抜け荷買いを持ちかけるが罠、勘定奉行以下関係者三人が藩のため尻尾切りされる。四人の女は彼らの遺族。


第3話 「巷の噂を買う女」 1988.3.14

 貧乏人は相手にしないと公言している女金貸しのお甲、では金持ちがわざわざ高利で借りるかといえば否、彼女は人のネガティブな情報を金で買い、恐喝に等しい商いを重ねていた。
しかし天に吐いた唾は身に返り、むかし手放して会いたいと切望していた我が子を窮地に追いやってしまうのだった。

広沢池

ロケ地

  • お甲の手口を探るため、三次を使いネタを仕込ませる忠相。ネタに使った伊織に、訳を話しておくよう三次に頼むシーンは渡船の船上、広沢池東岸寄り。
  • お甲がいつも来ている、奇縁氷人石がある神社、導入の楼門は今宮神社楼門、石を演出してあるのは境内と思われるが、特定困難。
  • お甲の指示で浪人・田村に濡れ衣を着せる半次、彼の申し立てに従い凶器を求め川を浚う同心たち、中ノ島橋下手川中。見物衆は橋の上に。勘太が脇差を発見。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 しのぶ/清水美砂 高木/高井清史 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 田村彦四郎/佐竹明夫 八重/北原佐和子 半次/栗田芳廣 坂田屋/西山辰夫 おてつ/河東けい 佐平/田中弘史 水すましの源五郎/薗田正美 番頭/佐々山洋一 お甲/藤田紫 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/山内鉄也


第4話 「華のお江戸の意地競べ」 1988.3.21

 定番ネタ・三方一両損、今回は財布を落とした側と、それを届けた側と、大岡ファミリーがそれぞれ二派に別れて反目というのを強調してある。
意地を張り合う、江戸っ子二人とその身内の芝居も良し。久々のオフに寛ぐ忠相が、配下の過ごし方を案じる静かなひとときが導入になっていて、場面変わるともう辰夫婦の大喧嘩で、以降そんなシーンばかりたたみかけるように続いてて笑える。

大覚寺

ロケ地

  • 着物を買ってやるとおはなに啖呵を切った辰三、先立つものが無いので幼馴染みの植木職・清六に相談に行くシーン、清六が仕事中の「庭」は梅宮大社神苑、門近くで木を手入れ、辰三は石橋のところに。
  • 財布を拾って届けた魚屋・宇之吉が恋人・お町とデートの聖天さま、大覚寺護摩堂縁先。導入は心経宝塔。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 清六/赤塚真人 宇之吉/渋谷哲平 お初/木の葉のこ お町/伊藤美由紀 水すましの源五郎/薗田正美 老婆/早見栄子 盗ッ人/甲斐道夫 佐橋孫兵衛/佐野浅夫

原案/葉村彰子 脚本/芹沢俊郎 監督/高倉祐二


第5話 「呪われた相続殺人事件」 1988.3.28

 連続猟奇殺人の裏に大店の後継者争いと見えて、もっとドロドロの愛憎劇。救い難い魂と、それを生ぜしめた大元に、お奉行はきっぱりと裁可を下すのだった。

大覚寺

ロケ地

  • 下谷車坂の伊勢屋本家、大覚寺望雲亭。夜景で出てきて、有栖川の方から「大榎」をライトアップ。伊織と志保が目隠しをされて連れてこられ、木戸の前で駕籠をおりる。お化け伊勢屋と称され、怪異が噂されている設定。
  • その昔、母子ごと伊勢屋から放り出された先代の隠し子・捨吉を捜しまわる正吾と勘太、疲れて寝転ぶ土手は大覚寺大沢池堤法面。このとき、伊勢屋の後家(当主の母・おちか)が大沢池堤上を駕籠で行くのを見る次第。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 高木/高井清史 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 お初/永光基乃 おちか/風見章子 捨吉/松橋登 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/矢田清巳

※江戸の名物、伊勢屋稲荷に犬の糞という地口を孫さんが語り、数多ある質屋・伊勢屋の大元は下谷車坂の伊勢屋と解説する。


第6話 「弱者に誓う大岡裁き」 1988.4.4

 自慢の倅を殺され、無礼討ちで済まされてしまった親爺は荒れ、お上を呪う。そのさまは忠相の知るところとなり、曲折のすえ北町の出した裁きが覆る。憎っくき親子に厳刑を言い渡したのち、奉行は白州に降り立ち手をついて詫びるのだった。

金戒光明寺

ロケ地

  • 老婆の曳く荷駄を蹴散らし、居合わせた正吾に咎められると金を放り投げタカリ呼ばわりして去る伝次郎ととりまきの京四郎、金戒光明寺東坂
  • 勘太が張り付いて見張る小出邸、不明。
  • 当主の兄に指示され、伍平を始末すべく仲間を集める京四郎、金戒光明寺長安院裏路地(三人で東に走る)、永運院門前(合流して大人数になる)、長安院下坂(忠相が下から来て阻む)、永運院下坂(忠相に斬りたてられ坂をのぼって後退、坂の上から同心たちが殺到・囲む)

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 伍平/藤岡琢也 お小夜/佐藤万理 秋田屋伝兵衛/嵯峨善兵 小出京四郎/佐藤仁哉 秋田屋伝次郎/石丸謙次郎 高木/高井清史 おたか/武田てい子 おつゆ/麻生えりか 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/松尾正武


第7話 「島抜けが狙った女」 1988.4.11

 島抜けした凶賊は、まっすぐに己を訴人した女のもとへ。彼が返り討ちに遭ったことが、ドラマを作る。
義理の息子に嫌われるのも厭わず鍛え、先代の悲願も果たした女丈夫は、自ら死地に飛び込んでゆく。

大覚寺

ロケ地

  • 正吾をお供に釣りの孫さん、広沢池東岸に桟橋設置。釣れぬのに飽いた正吾が妙な船を発見する運び、葦原にあった見慣れぬ磯船は三宅島のもの。
  • 行商中源助が弥五郎を見かけ隠れる町角、大覚寺五社明神本殿脇。弥五郎は放生池源頭付近で水を飲んでいる。
  • すぐ井筒屋の前を通り女将に合図する源助、サインに気付いたお涼がやって来るルートは大覚寺心経宝塔前〜天神島祠。
  • お涼が義弟の番頭・伊兵衛と会う舟宿、大沢池畔に演出か。「密会の船」は広沢池東岸葦原へ、「女の危機」を三次が荒技で救う。このとき三次が操る船には忠相、お涼を自分の船に移らせて「救出」。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 井筒屋お涼/江波杏子 弥五郎/藤岡重慶 伊兵衛/伊藤高 小三郎/田島真吾 お光/丸山秀美 源助/加賀邦男 高木/高井清史 水すましの源五郎/薗田正美 船頭/木谷邦臣 お君/藤坂有希 佐橋孫兵衛/佐野浅夫

原案/葉村彰子 脚本/田上雄 監督/高倉祐二

※いくら小三郎名義でも御用達の鑑札がパアになるからか、お涼への裁可は大甘。


第8話 「医者は悪事の隠れみの」 1988.4.18

 悪徳医師の処方ミスと見えて、裏には阿片を出す、薬代のカタに娘を売り飛ばすなど、悪行の限りを尽くす一味あり。伊織に死人を見られているので、たちまち忠相の耳に入り、証拠をまって検挙・裁断の運びだが、淋しい男女が思わぬ結ばれ方をするドラマが織り込まれていて、お奉行、お白州で二人を結びつけるという離れ業をしてのける。

大覚寺

ロケ地

  • 娘の死後、とてつもない額の薬代を請求されとぼとぼ帰ってくるさよ、丹次とばったり会い誘われる蕎麦屋(?)、窓から大覚寺心経宝塔が見える趣向。
  • 江戸払いになった二人を見送る忠相と伊織、大覚寺放生池畔。茶店が設営されているが、先に出た蕎麦屋はここと思われる(このシーンでは内部描写はなく、塔も映らず)。あしらいものの道標の傍らに地蔵、丹次が履いていた下駄が供えられている。道標には千住、と書いてあったように見えた。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 高木/高井清史 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 丹次/大門正明 さよ/木村弓美 玉井鋒庵/戸浦六宏 河内屋/武藤英司 蝮の源造/長谷川弘 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案・脚本/葉村彰子 監督/矢田清巳

※鋒庵の弟子で拳法強いヒトに峰蘭さん、ラス立ち河内屋用心棒に福ちゃん、ともにクレジットはベタ。福ちゃん、女を人質にして忠相に刀を捨てるよう強要する場面で台詞あり。
※三次の船宿で外を眺める忠相のシーン、川をゆく船のイメージ映像の船頭、福ちゃんぽいが判断できず。


第9話 「見破った偽の証拠」 1988.4.25

 おはな辰三の痴話喧嘩とか、正吾としのぶのほんわかシーンとか、町でいちゃつくカップルとか、ピンクなムードではじまったお話は、志保先生がどスケベ男に襲われた挙句殺人犯に仕立て上げられかかるという、真っ黒い展開に。彼女の潔白を証明すべく、ファミリーはもちろん伊織が懸命に奔走する。

宝厳院

ロケ地

  • 往診帰りの志保、月島の寮からよろばい出てきた雙葉屋の若旦那・忠造に出くわすシーン、中山邸参道〜通用門。忠造は「養生所へ行くため」呼んであった駕籠を返し、治療のためと称し志保を家へ連れ込み。
  • 忠造が殺された時間帯に、弟の利助が女と会っていた浜町の出会茶屋、室内はセット撮りで、伊織とお柳が客を装い調査に入る際の「外観」がロケ。伊織が窓から出て石垣伝いに降りてみるシーン、嵐山公園中州料亭・錦の裏手・掘割側。この後伊織は犬走りを歩き、中ノ島橋たもとで待つ三次のもとへ。
  • 晴れて釈放された志保をやなぎで皆と祝ったあと、志保と二人帰る伊織、嵐山公園中州岸(桂川右岸・堰堤脇、テトラ傍からすぐ上手の堰あたりへ歩く)

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 忠造/清水章吾 利助/小野進也 お松/伊佐山ひろ子 高木/高井清史 水すましの源五郎/薗田正美 佐平/安部潮 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/芹沢俊郎 監督/松尾正武

※志保さん危機一髪、もう寸前。片袖ちぎれてるし、髪はほどけてぐしゃぐしゃ。このうえ玄翁でアタマ殴られて、気の毒過ぎ。


第10話 「命を賭けた悲哀の捕縄」 1988.5.2

 病の女房のため金を欲した目明しは、ただ一度の過ちで職を失う。しかも彼の弱みを握った同心は、裏で賊とつるみ食い物にする外道だった。
父の汚辱を雪ぐため、遺児となった娘が父譲りの縄術で仇を討つ逸話が泣かせる。

大覚寺

ロケ地

  • 賊の隠し金を引き上げていた同心・倉田のことを忠相に報告する三次、釣りの忠相は嵐山公園中州法面(見上げる構図)。松の具合等から渡月小橋近くと思われるが、中ノ島橋の可能性も。
  • 寿司屋の露店でおりんにやり込められたチンピラが意趣返しに来るくだり、お使い中のおりんがからまれて危ない目に遭う道は嵐山公園中州料亭・錦前(前に茶店をしつらえ、路地のように演出)。来合わせた兵助がチンピラをシメて堀に叩き込むシーンは、錦裏手の掘割護岸法面の犬走り。チンピラが懲らされたことに喜んだおりんが、兵助に父の過去を語るシーンは中ノ島橋下手中州岸、中州舳先部分の南側(遠景に中ノ島橋が映り、通行人が演出されている)
  • 保護されていた養生所から抜け出した以蔵、もう「仕事」をやめたいと倉田に申し出る土手は大覚寺大沢池堤、祠あしらい。凶賊・鬼面組の首領・十蔵に以蔵の始末を支持されていた倉田は斬りかかってくるが、以蔵は抵抗し倉田を刺殺、その後現れた十蔵たちにやられて水に落ちる次第。這い上がってきた以蔵を発見する三次のシーン、橋から見下ろすかたちにしてあり、中ノ島橋の欄干を見上げる構図が挿まれる。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 おりん/川上麻衣子 以蔵/垂水悟郎 霞の十蔵/小松方正 倉田十四郎/内田勝正 弥助/本郷直樹 高木/高井清史 水すましの源五郎/薗田正美 松吉/浜伸二 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/石川孝人 監督/山内鉄也

※鬼面党の引き込みをつとめた男の髪結いを捜す段、同心たちがオカマに行き当たって剣突をくらうシーンがあるが、なんと小船秋夫(クレジットあり)。唇が赤いよ…。


第11話 「義賊の息子は凶悪犯」 1988.5.9

 お柳の過去が、ちらりと出る。
彼女は足を洗うきっかけを呉れた「義賊」に再会するが、刑期を終え穏やかに暮らす彼に魔手が忍び寄る。黒い影は、他ならぬ手妻の吾平の実の倅なのだった。

金戒光明寺

ロケ地

  • やなぎへ来て、物騒な「符牒」を口にしたあと、政吉たちが三次の操船で中州あたりを流す情景、広沢池東岸葦原。後段、忠相が船を出して金の隠し場所を見つけるくだりも同所。
  • お奉行宅へ届け物をした帰り、お柳が行商中の吾平を見かける門、金戒光明寺三門。このあと互いのそれからを語るシーンは鐘楼裏へ移動、石垣から見下ろす長安院下坂に、吾平の連れている幼女が遊んでいる。
  • 越後屋で凶行をはたらいた政吉の使った船を見つけ検分する同心たち、広沢池東岸汀。
  • 伊織に幼女を託してきた吾平、帰り道に立ちはだかる政吉は金戒光明寺永運院下坂。倅を斬ろうとして返り討ちに遭う。瀕死で這ってゆき通行人に発見されるシーンはセット撮り。
  • やなぎへ侵入ししのぶを拉致する政吉、お柳が示唆された大川端の小屋へ駆けつける道は広沢池東岸土手。小屋は東岸汀に設営。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 政吉/にしきのあきら 手妻の吾平/小林昭二 半造/伊藤達広 水すましの源五郎/薗田正美 高木/高井清史 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/芹沢俊郎 監督/矢田清巳


第12話 「暴利を貪る悪徳商法」 1988.5.16

 法の網をかいくぐり、霊感商法で民を泣かす男を摘発しようとしていた矢先、当人が殺される。話のキモは、男の死をめぐって庇いあう中年カップル「未満」、お奉行が白州で彼らの背を押して、めでたし。

金戒光明寺

ロケ地

  • 奥山の殷賑、今宮神社石橋まわり(露店や大道芸)、東門内外(門前で山川浪人が蝦蟇の油売り)、かざりや店先(登紀が勤める水茶屋、俵屋が通い詰め)
  • 俵屋が安物の布団を祈祷させる宝徳院、門イメージに神光院山門(門越しに庫裏を望む図)
  • やなぎで船を頼み、独立構想のほか良からぬことも話し合う、俵屋の番頭・徳兵衛と、俵屋茂兵衛に見返られたチンピラ・仙太、広沢池東岸葦原から船がすべり出てくる。
  • 長屋まで押しかけてきて手荒く言い寄った俵屋を突き飛ばし、外へ走り出た登紀が佇む寺院(?)金戒光明寺本堂脇露仏そば。
  • 血染めの着物を隠そうとしていた仙太、同心たちに踏み込まれ逃げるも捕まってしまう墓地、金戒光明寺墓地

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 しのぶ/清水美砂 高木/高井清史 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 山川源五兵衛/高津住男 登紀/上村香子 多鶴/会沢朋子 俵屋茂兵衛/戸浦六宏 徳兵衛/田口計 仙太/井上茂 水すましの源五郎/薗田正美 白雲堂/日高久 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/山内鉄也


第13話 「育ての親は凶状持ち」 1988.5.23

 正吾がナンパした娘が、直後さらわれかけ大騒動。大店のお嬢様な彼女は養女、父たる男には秘めた過去があった。
お奉行の温情判決が下るものの、正吾と娘は別れ別れの運命だった。

わら天神

ロケ地

  • 上総屋に接触してくる「元兄貴分」軍兵衛(旅姿)わら天神境内石畳、六勝大神まわり。金の融通を断られ激した軍兵衛が、六勝大神の鈴緒を手荒く揺らすシーンが印象的。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 上総屋清兵衛/長谷川明男 お照/浜田朱里 大鴉の軍兵衛/田中浩 高木/高井清史 水すましの源五郎/薗田正美 おしま/宮本毬子 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/田上雄 監督/山内鉄也

※軍兵衛の手下の浪人に福ちゃん、クレジットはベタ。娘をさらって担いでいったり、ラス立ちでは三次とお柳二人がかりでシメられたり、お白州では後列に座す。


第14話 「闇夜に迫る辻斬りの恐怖」 1988.5.30

 辻斬りが横行、「協力者」がいて手を焼くが、性向やまず遂に正体はバレる。
貧しても刀を手放さぬ頑固者の傘張り浪人が銘刀を所持しており、もちろんこれが狙われるのだった。

大覚寺

ロケ地

  • 彦六と卯平が釣っているところへ遅れてやってくる原田浪人、大覚寺大沢池畔。辻斬りが出て追っていた兵助たちが、原田を見咎め誰何。夜間撮影で、五社明神の祠がちらりと映り込んでいる。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 水すましの源五郎/薗田正美 彦六/坂上二郎 原田弥左衛門/和崎俊哉 卯平/福田豊士 彦市/内田喜郎 おさと/石倭裕子 九鬼平九郎/原口剛 市尾義三郎/上野山功一 三沢屋/久遠利三 そば屋/和田昌也 大家/宮城幸生 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/高倉祐二

※原田の持つ刀は二字国俊、鍔も派手。
※彦六は研師、卯平は鞘師、どちらも名人設定で、釣り仲間。原田は趣味でなく、釣ったものは売っていると「噂」。
※九鬼は旗本寄合席三千石。病鉢巻まで巻いて、よくわかる「こりゃダメだ」設定。


第15話 「凶賊に奪われた十手」 1988.6.6

 デート中の兵助と千鶴が凶賊に捕われ、十手を犯行に使われてしまうという、前代未聞の事態。孫さんは、僅かな情報から賊に迫るが、風邪をこじらせていて倒れてしまう。これがためお勤めに引導を渡されるところ、望外の条件が提示されるのだった。

大覚寺

ロケ地

  • むかし引き込み名人だった峰吉のところへやって来る、清兵衛の手下・駒造、峰吉の勤務先へ押し入るので引き込みをつとめよと迫る、外神田の八幡さまは大覚寺五社明神。以降も、孫さんが尋ねあててやってくるくだり、およびしのぶに補助されて再び来る際にも出る。祠の裏手、心経宝塔が見える位置の祠前、本殿裏(身を隠すシーン)、大沢池が見えるアングルなど、さまざまな角度で使われる。
  • 事後、孫さんに養女を貰えと勧めるくだりの導入に挿まれるイメージカットの甍、西本願寺か。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 霞の清兵衛/金井大 駒造/松山照夫 峰吉/河合絃司 水すましの源五郎/薗田正美 高木/高井清史 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/高倉祐二


第16話 「名乗り出た三人の下手人」 1988.6.13

 操を汚された娘と、彼女と祝言間近だった青年と、娘の島帰りの父親と、互いに庇いあい、ヒヒ爺を殺したのは自分だと申し立てる。もちろん三人の誰も人を殺めてなどおらず、この事態を利用されているのだった。

上賀茂社家町

ロケ地

  • お民の勤め先の油問屋・相模屋の裏口、上賀茂・社家町明神川畔。お民と恋人の魚屋・梅吉が立ち話をするシーンや、死ねず戻ってきたお民が泣く祠など。
  • 約束した場所でお民を待つ梅吉、上賀茂神社ならの小川畔。待ち人は来たらず、相模屋の弟が来て兄のしたことを話し謝罪。
  • 身投げしかけたお民を止めた十造、二人話す芦原は広沢池西岸湿地、水無し。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 水すましの源五郎/薗田正美 高木/高井清史 梅吉/江藤潤 お民/中島めぐみ 十造/織本順吉 久兵衛/加藤和夫 利助/中村孝雄 半次/栗田芳廣 下役人/高橋浩二郎 婆さん/鳴尾よね子 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/芹沢俊郎 監督/松尾正武


第17話 「夢で拾った因果な財布」 1988.6.20

 基本は「芝浜」、入手した財布は掏摸が隠したもので、持ち主は回船問屋の番頭、中には金のほか割符、というアレンジ。さらに、女房は病がち設定で、きっちり養生所も登場する。
しかしややこしい筋は取っ払われて、お白州での夫婦して庇いあう姿に収斂してゆく。

今宮神社

ロケ地

  • 久兵衛から財布を掏った銀平、正吾らに追われ逃げ込む神社は今宮神社、楼門を入ってくる。その後財布を放り上げて隠す木は絵馬堂前、画面奥に稲荷社が来ている。「木」のシーンはこのあと、博打でスった大工の佐吉が吊りかけるシーンや、ヤクザどもが銀平をシメるシーンなどで何度も出てくる。設定は湯島天神。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 佐吉/橋本功 おさよ/大塚良重 美濃屋/高塚淳一 仙造/井上昭文 竜次/黒部進 銀平/井上茂 高木/高井清史 水すましの源五郎/薗田正美 久兵衛/重久剛一 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/石川孝人 監督/矢田清巳


第18話 「志保が試した麻酔薬」 1988.6.27

 痛みに耐え切れず暴れた患者を死なせたことで悩む伊織、手術に阿片を用いる決心をして研鑽の日々。養生所を潰し忠相を失脚させようとはかる悪党が出てくるが、お話の方向性は伊織・志保の恋話へ引っ張られてゆく。

北嵯峨

ロケ地

  • 伊織の手術「失敗」を言い立てる医師・順庵のことを、当の伊織に話す忠相、屋形船イメージは大沢池か。
  • 長崎屋の悪事に怖じて江戸を売ろうとする、版元の女あるじ・お邦、北嵯峨農地竹林際。孫さんが待ち伏せていて誰何するが、女は狙撃されてしまう。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 長崎屋市兵衛/須賀不二男 相川順庵/小沢象 島田屋お邦/朝比奈順子 源次/吉田豊明 六助/江幡高志 水すましの源五郎/薗田正美 高木/高井清史 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/田上雄 監督/松尾正武


第19話 「掏った財布で恩返し」 1988.7.4

 若手同心たちを煙に巻く姐御肌の女掏摸だが、悪に染まりきっていないうぶな面も見せる。その背をお奉行に押され、自らは罪におちることを承知で、恩人のため証言する娘であった。

上賀茂神社

ロケ地

  • おりんが掏摸をはたらく雑踏、大覚寺心経宝塔、五社明神。同心たちの追求をかわした後、弟分の隆太と落ち合うのは天神島の木。
  • お忍びのお奉行がおりんを優しく諭すシーン、上賀茂神社渉渓園。遣水に笹舟を流す演出。後段にも出て、その際はスダジイも映り込んでいる。
  • 上総屋殺しの犯人として捕まった叔父の棟梁・常吉のためお百度を踏むおはな、大覚寺天神島祠。辰三が声をかけるのを勘太が止めるくだりもあり、小屋や井戸が演出されている。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 おりん/川島なお美 常吉/品川隆二 隆太/三田村賢二 喜助/田口計 精次/西田良 お芳/志乃原良子 上総屋/西山辰夫 佐橋孫兵衛/佐野浅夫

原案/葉村彰子 脚本/芹沢俊郎 監督/矢田清巳


第20話 「親不孝息子の敵討ち」 1988.7.11

 勘当中のどら息子が更生しかけた矢先、父が無礼討ちに遭って頓死。実は豆の価格を吊り上げる目論見に乗らなかったがゆえの暗殺で、お忍びの忠相はどら息子たちに仇討ちを使嗾してみせるのだった。

大覚寺

ロケ地

  • 忠相の「企み」で大根の行商を始めさせられた伊之助、ふらふらになって休憩するシーンは大覚寺天神島木の根方。忠相が現れ、連れていた辰三に売り声の指導をさせる。近くにおはなの住む長屋がある設定で、建物の壁と井戸が作られている。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 おさき/中村メイコ 伊之助/桜木健一 吉田屋伊左衛門/浜田寅彦 与七/牧冬吉 玉屋仁兵衛/嵯峨善兵 小場軍十郎/浜田晃 又平/稲吉靖司 的場小四郎/楠年明 佐橋孫兵衛/佐野浅夫

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/矢田清巳


第21話 「狙われた赤ん坊」 1988.7.18

 さる旗本のお家騒動、当主に毒を飼い、跡継ぎの赤子を亡き者にせんとはかる御舎弟。若君を連れて逃げた女が助けられ、事は忠相の知るところとなる。
お奉行、かなり突っ込んで介入、白州でばっくれる悪党には勧進帳も使ってみせる。

大覚寺

ロケ地

  • 旗本・三田村邸、大覚寺大門。殺された腰元の件で孫さんが聴取に行くも門前払いの段では、大門前を使い移動壁も持ってきてある。舎弟・左近が側用人の十内を叱責するシーンは御影堂前付近の境内。
  • 十内が思い余って忠相を訪ねてゆくくだり、帰り道を襲われる竹林は北嵯峨か。
  • 駕籠で外出した左近をつける同心たち、大覚寺参道石橋〜門前。このとき大門は映らず。行き先は根岸の湊屋寮、根岸イメージに大沢池ロング。
  • 当主の友人から差し向けられた医師とその助手いう触れ込みで三田村邸へ入る伊織と忠相、追い返されかける玄関前のシーンは大覚寺式台玄関。帰りの二人は参道石橋を北に渡り参道を西へ(大門映らず)

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 しのぶ/清水美砂 高木/高井清史 水すましの源五郎/薗田正美 おたま/高橋靖子 深雪/白都真理 三田村左近/遠藤征慈 津川十内/庄司永建 湊屋忠造/森幹太 須貝源八/岩尾正隆 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/芹沢俊郎 監督/矢田清巳


第22話 「駕籠屋が見ていた真犯人」 1988.8.1

 因業金貸し婆が殺され、証拠の揃い過ぎている男が逮捕される。目撃者がいて真犯人は容易に割れ、証拠がなくて打つ「芝居」が見どころとなる。
たしかに悪役で、死罪に処せられてもいるし、たいした乱暴者なのに、この話の宮口二朗はハイテンションでどこか可愛い。

車折神社

ロケ地

  • 丑松に金をせびられた城木屋の番頭・忠兵衛、丑松を殺そうとする約束の稲荷は車折神社参道・第三鳥居まわり。夜間撮影、「頭巾の浪人」が出て介入、二人とも逃げるが町方が待ち構えているという寸法。こういうケースでは、あの顔丸出しの頭巾も意味がある。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 権三/出光元 助十/うえだ峻 彦兵衛/高原駿雄 お七/松本恭華 丑松/宮口二朗 忠兵衛/近藤宏 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/矢田清巳


第23話 「臆病風を吹き飛ばせ!」 1988.8.7

 札差に入った凶賊に、見回り中の正吾が遭遇。一味の侍と対峙するが凄腕で、命を落としかける。以降、怖じた自分を恥じた正吾の、汚名返上ストーリー。
正吾を慰め奮い立たせる、お奉行の思いやりが泣かせるが、ほんとにカナヅチなのかは興味あるところ。

仁和寺

ロケ地

  • 正吾のことをお忍びのお奉行にボヤく孫さん、二人がいる茶店は仁和寺手水舎下付近に設営。観音堂の甍も映り込んでいる。
  • 落ち込み正吾が佇む川端、罧原堤下汀。しのぶが慰めにやって来て、奉行宅へ招かれていると伝言。公園の木がちらりと映り込み。
  • 自らの「恥」を晒して励ましてくれたお奉行の気遣いに発奮した正吾、早朝兵助を叩き起こして稽古をつけてもらうシーンは仁和寺九所明神本殿前。
  • 小田切を尾行し、あの夜対峙した男か否か確かめにかかる正吾、仁和寺観音堂脇からお堂正面。御室桜はすっかり葉を落としている。
  • 分け前を貰いに来て始末されかかる札差の番頭・巳之吉(引き込み役)、聖天一家のかしら・藤兵衛が待つ屋形船は広沢池東岸に舫い。ドボンのあと三次が来ていて拾い上げる。
  • 正吾がしのぶと来て別れる町角、仁和寺手水舎脇石段。このあとしのぶは水掛不動にお参り、ここで聖天一家に拉致されてしまう。
  • 一味がしのぶを人質に正吾を呼び出す谷中感応寺の竹林、北嵯峨か。正吾の立ち回りのほか、お奉行が騎馬で駆けつける。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 小田切玄之介/青木義朗 巳之吉/西沢利明 藤兵衛/福山升三 岩木/福本清三 おせい/島村晶子 佐橋孫兵衛/佐野浅夫

原案/葉村彰子 脚本/石川孝人 監督/高倉祐二

※福ちゃんは小田切の門弟で、お盗めにもラス立ちにも参加、お白州では後席で遠島。


第24話 「強請られた娘の秘密」 1988.8.15

 やっと授かった子を流した女に、亭主が与えた貰い子実は、という十六年後のお話。さらって来た子と知らず育て上げた「養母」も、子の失踪以来泣き暮らしてきた実親も善人で、娘に良かれと動くが、欲深い男が割って入ってくる。そして、まんまと大金をせしめたその男が殺されるのだった。

広沢池

ロケ地

  • 三次の操る船に乗る忠相、広沢池東岸付近。殺された宗七が手先に使っていた大工・七造のことが話題にのぼる。

大岡越前/加藤剛 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 おぶん/古村比呂 お清/八木昌子 お米/小畠きぬ子 武蔵屋吉兵衛/佐竹明夫 上総屋宗七/藤岡重慶 七造/中田博久 おみね/安岡真理子 佐橋孫兵衛/佐野浅夫

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/高倉祐二

※亡き亭主が幼児をさらったことを白州で言いかけたお清を制する、お奉行の顔芸がナイス。


第25話 「亡霊に狙われた男」 1988.8.22

 暗殺事件に加え凶賊の跋扈、一連の事件で名が浮かんできた、新興ながら評判のよい呉服屋の主には、どうにも引っかかる「過去」。根気よく追い詰めてゆき、遂に白州に引き出すが、首実検をも言い逃れられ、一時審理ストップに至るも、お奉行の例の手がとどめを刺すのだった。
ライターゆえか、かなり毛色の変わった一作。

ロケ地

  • 辰と勘太が聞き込みに行くも、橘屋とその夫人に丸め込まれてしまう内庭、不明(朱の釣殿?が目を惹く)
  • 嫁の実家・常盤屋へ融資の話のあと、信吉が乗る船、広沢池か。
  • 八丈島イメージ、空撮は現地と思われるが、波濤と巌は不明。このほかのイメージに、だるま夕日も入っている。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 すっとびの辰三/高橋元太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 橘屋信吉/石浜朗 山下源次/井上昭文 仙造/奥村公延 常盤屋/伊沢一郎 菊乃/賀田裕子 小夜/伊藤美由紀 惣平/袋正 高木/高井清史 完平/阿波地大輔 幸助/久賀大雅 佐橋孫兵衛/佐野浅夫

原案/葉村彰子 脚本/垂水悟郎 監督/矢田清巳

※井上昭文の役名は、見たままを記述。劇中では侍ではなく、その筋のヒトで二つ名もついていた。
※執拗に襲われてボロボロの気の毒な爺さま・仙造は、元流人入墨無方。その昔、遠島立会方のダンナの言いつけで、小夜なる情婦に蜘蛛の刺青もした。


第26話 「辻斬り三葉葵の陰謀」 1988.8.29

 将軍に扮した辻斬りが横行し、目安箱には忠相と伊織が結託して阿片横流しなどという訴状が投げ入れられる。
暗躍するのは、お家が改易となった水野家の家臣たち、それを手助けする動きを見せる富商、そして尾張の影。うまうまとおびき出された上様が死地に近づくそのとき、忠相は夜の町に飛び出してゆくのであった。

大覚寺

ロケ地

  • 水野家改易の回想シーン、松本城イメージに当の松本城天守。
  • 奈津の父・堀田が富田屋に引き合わされる屋敷イメージ、中山邸通用門
  • 目安箱が置かれる評定所門、大覚寺大門。訴人を見張る同心たちは、対岸の並木の陰に。
  • 吉宗がおびき出される夜の鳥越神社、今宮神社稲荷社、石橋。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 堀田蔵人/高橋悦史 奈津/新田恵利 徳川宗春/入川保則 三木和馬/荒木茂 日高弾正/外山高士 富田屋利兵衛/永井秀明 駒形の宇兵衛/深江章喜 成島惣右衛門/玉川伊佐男 有馬兵庫頭/原田清人 伊佐次/岡部征純 才三/野口貴史 高木/高井清史 徳川吉宗/山口崇 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也

※27話と前後編


第27話 「将軍吉宗暗殺計画」 1988.9.5

 上様の危機は回避されるが、一味はあきらめない。忠相は、尾張候に会見する、雪絵を囮に使うなどの奇策を繰り出し、その上でファミリーの結束と、敵にかけた情けが生きてくるのだった。

枳殻邸

ロケ地

  • 吉宗危機一髪の鳥越神社、今宮神社稲荷社、絵馬堂前などで立ち回り。
  • 吉宗を仕留め損ねた堀田らが逃げ込む「隠居所」、中山邸通用門(イメージ)
  • 堀田が訪ねてゆく、「同志」の三木和馬が住まう掘っ立小屋、下鴨神社糺の森に設営。後段、伊織たちが和馬の弱った妻子を保護しにくるシーンもある。
  • 宗春に会見する忠相、尾張下屋敷の庭は枳殻邸回棹廊。奢侈禁止令のことでやり取り。
  • 事後、尾張下屋敷の庭が元の築山に戻されたことを忠相に告げる上様、枳殻邸印月池畔芝地。堀田のその後については、忠相が大嘘をつく。

大岡越前/加藤剛 蕪木兵助/森田健作 猿の三次/松山英太郎 出目の勘太/谷幹一 志保/根本りつ子 お柳/森マリア 雪絵/平淑恵 立花喬之助/佐藤祐介 北風正吾/四方堂亘 千鶴/舟倉由佑子 おはな/香山まり子 しのぶ/清水美砂 おたま/高橋靖子 お千代/西村美有紀 堀田蔵人/高橋悦史 奈津/新田恵利 徳川宗春/入川保則 三木和馬/荒木茂 日高弾正/外山高士 富田屋利兵衛/永井秀明 駒形の宇兵衛/深江章喜 成島惣右衛門/玉川伊佐男 伊佐次/岡部征純 三木和馬の妻/三谷いつか 与力/藤沢徹夫 才三/野口貴史 徳川吉宗/山口崇 佐橋孫兵衛/佐野浅夫 榊原伊織/竹脇無我

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也

※堀田の手習塾へ上様がおびき出されるくだり、わらわらと出てくる浪人の一人に福ちゃん。


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