大岡越前 第六部

1982年、TBS/東映

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第1話 1982.3.8

 養生所の変質で、忠相大ピンチの巻。長崎へ去った伊織のポジションに就く男が、起死回生の働きを見せる。
はからずも養生所堕落のきっかけとなってしまった医師は、雪絵奥様の乳兄弟。悪辣な師匠により気の毒な事になるが、なんとか再起。

下鴨神社

ロケ地

  • 白山一家に追われる百姓・佐七が斬り殺される林泉、下鴨神社泉川、参道。新三郎が行き合わせてゴロツキどもを蹴散らすが、佐七は落命という運び。佐七は、養生所に対する苦言を記した訴状を、目安箱に入れた件で狙われ。場所の設定は小石川界隈。
  • 養生所へお忍びで乗り込んできた吉宗を、佐七殺しの現場へ連れてゆく新三郎、先と同じ下鴨神社。また白山一家が出て大立ち回りのところ、忠相と源さんが馬場をやって来て気づき介入。今回の件については養生所で話し合おうという話になり、四人が歩みだすのは参道、彼らを凝視する玄庵の弟子・中山は瀬見の小川河床にいて、参道を見遣る図(この頃、小川は涸れていたと思われる)

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 いね/仁和令子 徳川吉宗/山口崇 橋本悟/村井国夫 大沢玄庵/永井秀明 中山素道/中井啓輔 田辺/中村孝雄 松浦屋長兵衛/野口元夫 白山の五郎蔵/福山象三 伍平/岩田直二 佐七/寺下貞信 吉田/奥田実 仔分/滝譲二 大岡妙/加藤治子 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案/葉村彰子 脚本/柴英三郎 監督/倉田準二

※養生所では、嵩む費用のため、金のある者からは薬料をとるようになっている設定。ここを悪人に付け込まれる。


第2話 「辻斬り三葉葵」 1982.3.15

 頻発する辻斬りは、葵の御紋を見せ付けて犯行に及ぶ。むろん狙いは吉宗、挑発に乗って勇むところを、忠高まで出て阻止。
ちょっと付けたりくさい、一味に引き込まれる浪人の「美談」が入っている。

西本願寺

ロケ地

  • 忠高とともに加納の爺さまに会いに行く忠相、隠宅の門は中山邸門、会見の庭は青龍苑っぽい池泉。加納邸から帰る父子は船、シルエットのロングは桂川か/姿の映っている乗船シーンは広沢池か。
  • 辻斬り一味がアジトにしている招月寺、招善寺墓地入口門を坂から見下ろす図。
  • 評定所、本願寺中央幼稚園入口門を東側から塀に寄って見る図。人の出入りを演出。一味の者が、目安箱に怪しの訴状(表に三葉葵マーク)を入れるシーンでは、興正寺阿弥陀堂の甍が背景に映り込んでいる(今は無理な構図)
  • 小助を仲間に引き込み、吉宗の来るのを待つ一味、今宮神社絵馬堂
  • 怪しの虚無僧がたむろする寺のことを聞き込む神社、今宮神社稲荷社裏手。
  • 一味が吉宗を待ちうけ殺そうとする雑司ヶ谷鬼子母神の林、下鴨神社池跡

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 いね/仁和令子 徳川吉宗/山口崇 片山小助/中野誠也 浦神長九郎/名和宏 山室左近/剣持伴記 おりく/日高澄子 稲富善作/原口剛 有馬兵庫/志摩靖彦 宝屋伝兵衛/市川男女之助 宝屋手代/有島淳平 番人/重久剛 長屋の女/荒木雅子 長屋の女/服部明美 長屋の女/門野内純子 加納五郎左衛門/中村竹弥 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案・脚本/葉村彰子 監督/工藤栄一


第3話 「意地っ張り三方一両損」 1982.3.22

 著名な逸話を、本作の大岡ファミリーにうまく嵌め込んで描く。
当の本人たちは、恋人たちの事情もあり、もうどうでもいい感じなのだが、柳原の御前と源さんの代理戦争になってしまっているので、埒があかない。見かねた忠相は、お白州に持ち込むことを提案するのだった。

金戒光明寺

ロケ地

  • 忠高と将棋で喧嘩した源さん、怒って帰ってくる道は金戒光明寺長安院下坂(上ってくる)。坂の上で風間と辰に出くわすが、目もくれずずんずん鐘楼の方へ行ってしまう運び。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 佐吉/浜田光夫 元次/桜木健一 おきん/早瀬久美 お若/三浦リカ 大岡妙/加藤治子 村上源次郎/大坂志郎 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/倉田準二


第4話 「オランダ先生拳法仁術」 1982.3.29

 オランダ新三、大活躍の巻。町で助けた娘を診ると、そのヒモのごろつきも病人。本格的に構う前に、悲観した男が馬鹿な経緯で鉄砲玉に。
新三の行動も考慮のうちのお奉行、抗争寸前だったヤクザの問題もまるっと解決するのだった。

今宮神社

ロケ地

  • いねをお供に雑踏をゆく新三郎、今宮神社東門。口入屋の若い衆にからまれている茶店の女・お袖を助けるのは、かざりや(暖簾には「水月」の字)。若い衆は新三郎に懲らされ、東門を入って逃げてゆく。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 いね/仁和令子 与七/樋浦勉 お袖/竹井みどり 白子屋宗助/山岡徹也 源次/黒部進 万字屋藤兵衛/鈴木康弘 喜八/平沢彰 伊吉/宮城健太郎 万字屋の妾/司みどり おつね/門野内純子 瓦版屋/新城邦彦 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也

※冒頭、お袖にからむ萬字屋の衆の一人に福ちゃん、クレジットはベタ。


第5話 「義賊業平小僧」 1982.4.5

 己の行為を肯定しきっていた義賊だが、幼馴染みの難儀を救おうとしてドジを踏む。偶然会ったご浪人である忠相に諄々と諭された佐吉は、囚われの友のため躊躇うことなく出頭するのだった。

神護寺

ロケ地

  • 回り髪結いの佐吉が、勤番侍の髷を結いに入る大名屋敷、御所長屋門(イメージのみ)。目的は下見。
  • 仕事中の佐吉がにわか雨に降られ逃げ込む門、神護寺山門(トイレの方の道から上がってきて「内側」へ)。同じく雨宿りしていた、お忍びの忠相が映る段では、表側から。雨が上がって去る忠相は、参道を下りてゆく。
  • 業平小僧を題材にした芝居をかける中村座、その盛況を見てきた忠相と三次、困ったことと話しつつゆく帰り道は嵐山公園中州岸(北側、堰堤際)。茶店がしつらえてあって、そこでは佐吉が女の子に鶴を折ってやっている運び・佐吉は梅次郎宅へ持ってゆくお土産ができるのを待っている設定。佐吉をつけてゆく三次、中ノ島橋上。
  • 事後、佐吉のことを述懐しつつ川辺を歩く忠相と源さん、罧原堤下汀

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 お新/堀越陽子 梅次郎/北村総一朗 駒留の勝五郎/北村英三 粂八/浜伸二 呼び込み/広瀬義宣 仙太/秋山勝俊 おえん/三浦徳子 村上源次郎/大坂志郎 佐吉/林与一

原案/葉村彰子 脚本/津田幸於 監督/松尾正武


第6話 「死を占った女」 1982.4.12

 女占い師の影がちらつく連続殺人、裏には過去のむごたらしい事件が隠されていた。
最後の仇の一人を殺る間際、深手を負った娘は、忠相に後事を託して逝く。

大覚寺

ロケ地

  • 夕立に遭い走ってくるおせい、鼻緒を切るところ忠相に助けられ辻堂で暫時雨宿りのくだり、大覚寺天神島朱橋〜護摩堂。雨上がるイメージに仁和寺五重塔。後日、匂袋の香りを思い出し再訪する際には、放生池堤を来る。護摩堂の設定は、下谷の辻堂。ラストシーンにも出る。
  • 三島屋が暗殺された屋形船の検分、広沢池東岸
  • 伊豆から駕籠で戻る源さん、街道は北嵯峨農地竹林際。
  • 15年前の伊豆、金山を掘り当てた山師・儀右衛門一家が押し込まれ深い穴に投じられるくだり、坑道入口はありものか。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 三島屋宗右衛門/田島義文 お花/遠藤真理子 角屋弥太夫/加藤和夫 伊豆屋与兵衛/稲垣昭三 儀右衛門/増田順司 白子屋藤五郎/汐路章 重蔵/伊吹徹 川清の主人/田中弘史 伊豆屋番頭/佐々山洋一 治助/大木晤郎 紋次/平沢彰 夕月の女中/淡路みき 平作/高松英郎 村上源次郎/大坂志郎 おせい/松坂慶子

原案・脚本/葉村彰子 監督/倉田準二

※女占い師は、陰陽師安倍晴明の裔、安倍晴子と名乗る。道具は水晶。


第7話 「勇気ある証言」 1982.4.19

 高貴薬と称し偽薬を与え、時に人を死に至らしめる悪徳医師。ある日、殺しに来た患者遺族を返り討ちにして立ち去るが、犯行の一部始終を、夜鷹が見ていた。
ドラマは、内緒で柳原土手に立っていた女が、お白州で証言するに至るプロセスを描く。

大覚寺

ロケ地

  • 母の薬代のため苦界に身を沈めた女が、怒りに燃えて良伯に斬りつける夜の柳原土手、大覚寺放生池堤。良伯は女を絞め殺し、土手下へ蹴り落として去る。女の死体が見つかる神田川(?)桂川罧原堰堤下河原
  • 源さんがあらためて聞き込みに入る夜の柳原土手、夜鷹たちが火を焚いてたむろするのは大覚寺護摩堂前。
  • お奉行がお寿の婚約者・勇作(島帰り)を呼び出し、明日お白州に来るよう求める林、大覚寺大沢池畔林間

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 いね/仁和令子 勇作/森次晃嗣 お寿/秋月佐江子 真鍋良伯/菅貫太郎 藤倉屋金蔵/田口計 喜助/斉園寺章雄 老爺/西康 差配の老人/市川男女之助 岩五郎/国一太郎 人足/井上茂 良伯の助手/川浪公次郎 お邦/志乃原良子 夜鷹/神東利衣、山口朱美 長屋の女/早見栄子、町田米子、小笠原町子 芳松/四方公 哲次/細川純一 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦

原案/葉村彰子 脚本/飛鳥ひろし 監督/倉田準二


第8話 「過去に泣いた母ふたり」 1982.4.26

 もうすぐ玉の輿に乗ろうという娘に、暗雲。今さら出てきて娘を返せと言い募る実母、この年増絵に描いたように憎たらしく悪いのだが、お白州でのやり込められ様はちょっとほろりとさせられるのだった。
可愛がっていた娘の祝言支度を、隙間から覗いてる御前がかわいい。

映画村

ロケなしセット撮り

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 お辻/小畠きぬ子 お玉/中原早苗 おしほ/三浦リカ 甲太郎/永井秀和 上総屋甲兵衛/稲葉義男 髪床の主人/千葉保 大岡妙/加藤治子 村上源次郎/大坂志郎 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/倉田準二


第9話 「千両富は俺のもの!」 1982.5.3

 富籤にまつわる、泣き笑い人情劇。
富籤狂いの大工は遂に千両富を当てるが、その夜火事が出て富札が、というお馴染みの展開。
札は無事だったが、渡った先が因業で大揉め、尻は名奉行のもとへ持ち込まれる。

吉田神社

ロケ地

  • 辰が御前と富突きを見に行き、大工・幸助と出会う富岡八幡宮、吉田神社大元宮
  • 辰に御前、三次とおきみが富突きを見に行く回向院、永観堂御影堂。幸助の番号が大当たり。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 いね/仁和令子 おきみ/岡田美佐子 幸助/谷幹一 おかつ/磯村みどり 福田屋宗左衛門/遠藤太津朗 太吉/南利明 角兵衛/溝田繁 世話人/海老江寛 留吉/清水健裕 清吉/高橋仁 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/山内鉄也


第10話 「鷹の威を借る悪い奴」 1982.5.10

 鷹匠と鳥見衆が仕出かす悪行はつのり、病の父に代わって働く健気な子供に大罪をおっ被せたうえ、大岡越前にシミをつけようとはかる。
裁きの場で忠相は、絶対的な証拠を頓知で切り抜け、果ては桜吹雪を背負ったどこかのお奉行よろしく「この顔に見覚え」攻撃をカマす、痛快な作り。

広沢池

ロケ地

  • 忠高が三次をお供に釣りに出かける目黒川、罧原堤付近の桂川と、広沢池西岸を組み合わせ。鳥見衆にからまれていた、お光・健太姉弟と出会う。両所とも、後段もたくさん出て、いろんなアングルが使われる。桂川は罧原堤下汀のほか、罧原堰堤下の瀬、広い河川敷の草原など出て、船上の絵もある。広沢池は葦原と湿地を主に使い、池端の道を田んぼから見た図も出る。
  • 姉弟の父の船頭・茂平宅、酵素河川敷。見返りの絵に桂川を併用してあり、ここも目黒川という設定。御狩場で鴨を殺したと言いがかりをつけ健太を追い回すくだりでは、ダートも使われる。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 三崎屋半右衛門/神田隆 西島左太夫/高野真二 岩田仙十郎/田中浩 儀十/石橋雅史 茂平/有馬昌彦 健太/鈴木政晴 お光/吉沢京子 目付/永田光男 町人/笹吾郎 村役/海老江寛 大岡妙/加藤治子 村上源次郎/大坂志郎 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案・脚本/葉村彰子 監督/倉田準二


第11話 「江戸っ子駕籠」 1982.5.17

 隠居殺しで死罪になった男を、無実と知る同じ長屋の駕籠屋コンビ。判決を下した南町奉行に怒り、越前蟹呼ばわり。そのくせなぜか重い彼らの口を、仕込み芝居で誘導する名奉行、逆転の白州では、望外の再会も待っているのだった。

ロケ地

  • 浪人に扮して長屋へ入り込んだ源さんからの報告を、風鈴売りに化けて受けてきた三次がお奉行に報告の役宅の庭、嵐亭延命閣前庭。忠相は片袖抜いて弓のお稽古中。
  • 亀吉・六助の駕籠に乗り込み、日の暮れるのもかまわず引っ張りまわす源さん、今宮神社楼門(イメージ)広隆寺東塀(設定は芝・増上寺木あり)罧原堤下汀(海浜設定)〜竹林・小柴垣際(北嵯峨か、設定は鈴ヶ森で磔刑台など置いてある。ここで火の玉出してギャー)
  • 駕籠屋コンビの供述で名の出た、ならず者の銀次を追って捕縛する風間と辰、中ノ島橋上〜たもと(堰堤脇、漁具あしらい)
  • 事後、夫婦して庭におりてくる忠相たち、嵐亭延命閣。緋毛氈敷いて、お花のお点前で野点。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 亀吉/橋本功 六助/出光元 巳之助/藤村有弘 伊兵衛/浜田寅彦 おとき/毛利菊枝 およし/鶴間エリ 銀次/長塚京三 伊助/石田信之 村上源次郎/大坂志郎

原案/葉村彰子 脚本/廣沢栄 監督/松尾正武


第12話 「盗っ人が託した赤ん坊」 1982.5.24

 手下に売られた賊のかしらは、捕方である風間に赤子を託して逝く。裏切りの狙いは隠し金、ありかを示す鍵は、守袋に隠されていた。
無骨な同心が赤ん坊に振り回される、おきまりの展開が見もの。

ロケ地

  • 事後、赤子が預けられている養生所を訪ねる忠相夫妻、風間と辰が坊をあやす庭は青龍苑か(池泉と築山?)

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 いね/仁和令子 夜兎の勘治/天野新士 音蔵/睦五郎 おせん/東山明美 政次/片岡五郎 おくめ/藤洋子 嘉六/高並功 為吉/友金敏雄 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/山内鉄也


第13話 「情けが仇の蕎麦がき代」 1982.5.31

 上様出奔ネタ、町で出会った娘に蕎麦がきを馳走になった礼として大枚を置くと、果たしてそれが災いの元に。
吉宗が困ったちゃんなのはいつも通りなので、忠相の渋面の度合いや、上様に縄掛けたと腹切りかける風間同心を見て楽しむ。

枳殻邸

ロケ地

  • いなくなった上様を捜し、城内を走り回る家臣たち、庭の場面は枳殻邸侵雪橋周辺を映し、近くの植え込みの陰に吉宗が隠れている趣向。お城イメージは書割。
  • 上様を誰とも知らずもてなし、十両の礼を貰った鋳掛屋の爺さまが強盗殺人犯として囚われてしまったあと、軽率な好意の提供が如何なる結果をもたらすか懇々と吉宗を諭す忠相、お城の庭は枳殻邸侵雪橋上。導入は池の鯉。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 徳川吉宗/山口崇 お志乃/岡江久美子 おきみ/岡田美佐子 作兵衛/北見治一 唐造/井上昭文 富蔵/深江章喜 権太/松山照夫 代貸/下元年世 篠原/山田良樹 勘次/勝野賢三 村上源次郎/大坂志郎

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/山内鉄也


第14話 「父の死を願った息子」 1982.6.7

 老耄の果て、嫁の寝込みを襲うまでになった父親に毒を飼う倅。自白もあり明々白々と思われたが、奉行は裁定を躊躇う。再吟味を行うと見えてくる真実、己の潔白が証明されたにもかかわらず、死を願ったは事実と号泣する息子、その姿にさしもの悪党も頭を垂れ、自ら断罪を乞うのであった。

嵐山公園

ロケ地

  • 遁走した道場主たちが逃げ込んだ伊東屋の根岸寮、イメージの表構えは嵐山公園中州料亭・錦
  • 父の墓に参る茂助とおとよ、不明(坂の上の墓地)

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 安西虎之助/田崎潤 伊東屋九郎兵衛/武藤英司 覚三/原健策 山根又次郎/五味龍太郎 茂十/浜村純 大岡妙/加藤治子 村上源次郎/大坂志郎 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案/葉村彰子 脚本/柴英三郎 監督/山内鉄也


第15話 「大岡越前を殺せ!」 1982.6.14

 タイトル通り、お奉行に向けて殺し屋が放たれる。その「仕事人」、胸を病んでおりいくらも戦わぬうち昏倒、ここから忠相の計略が発動、組織を炙り出しにかかる。
病篤く身動きできない「仕事人」は、組織から刺客を差し向けられても口を割らないが、恋女房の存在が救いとなる。

金戒光明寺

ロケ地

  • お忍びの忠相を襲う伊吉、不明(夜の林、大覚寺境内か)
  • お奉行が刺客に襲われ瀕死と聞いた風間と辰、案じつつ奉行所へ向かう道は金戒光明寺方丈玄関前。奉行所へ入ってゆく新三郎を見るかたちだが、こちらはオープンセットでの撮影で、切り替えて使ってある。
  • 伊吉を寝かせてある養生所の離れ、不明(高台っぽい、ちょっとした広場に小屋を設営、薬草園を演出した畑もある。伊吉を始末しに来て失敗した者どもは畑続きのわりと深い溝へ飛び降りて逃走。北嵯峨あたりとも思える)
  • 伊吉の女房・おこうがもたらした情報から浮かんだ、「七回忌にたてた墓」を求めて寺の和尚に聞き込む三次、金戒光明寺本堂前。その後、石工や墓守に聞きまわる段では、墓地や境内が使われる。やっと探し当てた、杜若紋だけ彫られた「のっぺらぼう」の墓石は文殊塔近くに。
  • おこうが拉致され、投げ文を受けた伊吉が養生所を抜け出して元締のところへ行く道、金戒光明寺永運院下坂。見下ろしのアングルで、坂下の東側・瑞泉院側角の塀際には大木が見える。伊吉は西側へ走り去り、以降はセットへスイッチ。
  • 事後、釣りをしながら伊吉の身の振り方について話す忠相と新三郎、広沢池東岸。簡素な足場を二基設置。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 おこう/長谷直美 いね/仁和令子 掛札の吉兵衛/神田隆 妙法院の伝八/伊達三郎 吉兵衛の子分/北九州男、岩尾正隆 伊吉/谷隼人 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦

原案/葉村彰子 脚本/廣澤栄 監督/倉田準二

※伊吉・おこう夫婦を救いに殺し屋の元締のもとへ乗り込む忠相のくだり、やっちまえの元締の言葉に呼応し「奉行」に殺到する手下に福ちゃんと小峰さん・これがラス立ち。


第16話 「因業大家と人情大工」 1982.6.21

 店賃ためてた大工が、大家に道具箱持ってかれて、というお決まりのアレ。
店子の大工と大家は、既出の話とあまり変わらないが、大工の後押しをするのが柳原の御前というあたりは新味。当初、忠高を白州に据えて平気な大家が、お裁きの過程でわが身の非を悟ってゆくので、頓知判決で困らせるのはナシ。

ロケ地

  • 忠高に貰った金はとられ、道具箱も返らないことに絶望し身投げを思い立つ留吉、立つ橋は映画村セット、眼下の流れは桂川か。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 留吉/工藤堅太郎 六兵衛/花沢徳衛 政五郎/織本順吉 おきみ/岡田美佐子 お千代/本山可久子 お絹/佐藤万理 おかね/河東けい おかつ/酒井久美子 町役/志摩靖彦 大岡妙/加藤治子 村上源次郎/大坂志郎 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/倉田準二


第17話 「人情仇討ち裁き」 1982.6.28

 柳原の御前お気に入りの魚屋は、ご浪人の娘に惚れるも父親が渋面。「夜中娘を呼び出した魚屋」と諍う浪人は斬り殺されてしまい、娘は父の仇を奉じざるを得なくなるが…結果は大岡裁きで、悪人を炙り出す趣向であった。
悪党の親玉の女をうまうまとハメて、「真実の告白」に持ってゆくプロセスに抱腹絶倒。

大覚寺

ロケ地

  • 瓦版にも書かせて派手に耳目を集め「開催」する、恋人・清吉を相手の千枝の仇討ち、大覚寺天神島。幔幕や竹柵を設営し、狭いところにたくさんの人を入れての撮影。池の水面や、祠や鳥居がちらちらと映り込む。仇討ちを見に来た者のうち、怪しい向きを尾行する次第・三次のが大当たり。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 清吉/尾藤イサオ 浜尾弥五郎/佐竹明夫 千枝/鈴鹿景子 お栄/白木万理 与三松/中田博久 町役人/山村弘三 瓦版屋/芝本正 大岡妙/加藤治子 村上源次郎/大坂志郎 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也


第18話 「幽霊屋敷を訪ねた女」 1982.7.5

 出るともっぱらの噂の元旗本屋敷、じっさい出るがもちろん訳あり、忠相は錺職の相次ぐ失踪と鋭く結びつける。
秘密の地下工房摘発の大捕物、お花が汚名返上のため奔走して辰三親分が魁となる。

大覚寺

ロケ地

  • 女の幽霊が出る麻布狸穴榎屋敷、大覚寺天神島スダジイの根方に壊れた門を設営(祠や鳥居は映らず)。庭や邸内、地下の贋金工房はセット撮り。元旗本・馬場三郎兵衛の屋敷で、腰元を斬り殺したとか噂があるが真偽のほどは不明。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 いね/仁和令子 おとき/金沢碧 与吉/北村総一朗 馬場三郎兵衛/中村竜三郎 銭屋伊左衛門/永井智雄 徳兵衛/長谷川弘 浪人/滝譲二 職人/伝法三千雄 職人/浜田雄史 商人/村居京之舗 浪人/宮城幸生 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/倉田準二

※お奉行のラス立ち、マジ斬り含むもよう?音が「斬った」音。殺陣には御前、新三郎、三次も参加。


第19話 「釣り忍の女」 1982.7.12

 幼馴染みで命の恩人の女に再会する三次、しかし彼女はいま江戸を荒らしている賊の、引き込み女だった。お銀のもとに出入りする三次を見た一味は、彼を仲間に引き込もうと図り、やがて密偵と知るのだった。

今宮神社

ロケ地

  • 鬼火一味が出た翌早暁、現場へ走る風間と辰、今宮神社東門に駆け入り石橋を渡る。このあとセットにスイッチ。
  • 家を出て盗人宿へ赴くお銀、途中渡り水面を覗き込む橋は松尾大社境内・桂川用水の石橋。山吹の緑が眩しい。

大岡越前/加藤剛 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お銀/加賀まりこ 丹兵衛/深江章喜 鬼火の弥藤次/小林昭二 彦十/堺左千夫 おきみ/岡田美佐子 半蔵/北町嘉朗 梅吉/大木正司 村上源次郎/大坂志郎

原案/葉村彰子 脚本/津田幸於 監督/倉田準二


第20話 「死を賭けた潜入」 1982.7.19

 阿片窟を求めての、危険地帯潜入もの。尋問中の容疑者を目の前で殺されてしまった風間は、いたく責任を感じ、十手を置いて深川へ。どうにか問題の口入屋へ潜入するが、そこには怪しい動きを見せる物乞いがうろついていた。

広沢池

ロケ地

  • 深川の川端、広沢池東岸土手に塀を設営して演出。汀には源さんが釣りに出ていて、ツナギの燈籠を受け取ったりする。葦原や水に入っての立ち回りもある。荷を積んだ船が着くシーンもある。全て夜間撮影。

大岡越前/加藤剛 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 お花/遠藤真理子 いね/仁和令子 下総屋万蔵/南原宏治 西国屋徳兵衛/嵯峨善兵 田所新兵衛/原田樹世土 お澄/舟倉たまき 鹿蔵/宮口二朗 権次/灰地順 お浜/新井麗子 銀七/井上茂 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也


第21話 「心の病の荒療治」 1982.7.26

 義母に馴染まぬ先妻の子を不憫がり、健気に守り育てる女中だが、構う度が過ぎて成長を阻害。しかし、悪党が引き起こした事件を奇貨として、少年は一歩前へ踏み出してゆく。

今宮神社

ロケ地

  • 上総屋の総領・芳之助坊ちゃまを八幡さまで遊ばせるお光、今宮神社境内・鳩に餌やり。このあと芳之助は外へ走り出て転んで泣くが、ここはセット撮り←お奉行一行との邂逅、忠相は子の異常に気付く運び。
  • 暇を出されたあと、どうにも気になって芳之助の様子を見に行くお光、高熱を発していた芳之助を無我夢中でおぶい走る町角、今宮神社東門〜境内。このあとセットにスイッチ、養生所を勧められる次第。
  • 芳之助が消えたと文七に聞かされた神原浪人、袴を穿きつつ慌てて行く町角は今宮神社絵馬堂脇坂〜絵馬堂前、このあとセット。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 いね/仁和令子 上総屋宗右衛門/大木実 お葉/北原早苗 お光/森田理恵 神原一郎太/船戸順 芳之助/長崎真純 文七/稲吉靖司 お玉/藤江リカ 新三郎/西郷輝彦

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/倉田準二

※後妻が実はいい人なのがミソ。その兄の浪人には、白州できついお言葉。


第22話 「疑われた男」 1982.8.2

 父の後妻と折り合いが悪い息子、その後妻殺しを疑われるがあくまで無実を主張。だが、父の店の下女が犯人と名乗り出るや一変、「自分がやりました」。
互いに庇いあうさまを見た忠相たちは、真犯人探しに乗り出し、お白州で「歌わせ」決着。
後妻といっしょに義兄に悪態ついてた、連れ子の改心がビミョー。

神護寺

ロケ地

  • お参りの帰り発作を起こす武蔵屋、神護寺。和気公廟所へお参り、山門下坂途中で倒れ、来合わせた忠相と三次に保護される。
  • 父の見舞いに行くも、義母・おせきに手ひどく罵られ義弟と掴み合いになって帰る島吉、物思いに沈む橋は下鴨神社泉川切石橋上(下流側からロング)。心配して追ってきたおるいと話すのは泉川べり(右岸汀)
  • 事後、武蔵屋と島吉、おるいがお参りに出かけるシーン、神護寺山門下坂

大岡越前/加藤剛 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 島吉/柴田p彦 おきみ/岡田美佐子 おるい/若原瞳 武蔵屋彦兵衛/伊沢一郎 おせき/利根はる恵 鉄二/浜田晃 市助/内田喜郎 定五郎/山村弘三 村上源次郎/大坂志郎

原案/葉村彰子 脚本/津田幸於 監督/倉田準二


第23話 「嘘が病の札つき婆」 1982.8.9

 煮ても焼いても食えぬ手癖のわるい婆さんでも、息子が可愛くて仕方ない。しかも愛情表現が見栄張りと来ているものだから、危ない目にも遭い、恥もかく。
身にこたえるお説教を食らった婆さんは、大甘の裁定を受け、倅とともに旅立ってゆくのだった。

松尾大社

ロケ地

  • 引ったくりをやらかしたおかく婆さんを追っかけて捕える風間と辰、松尾大社楼門まわり。門前の参道に露店多数あしらい。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 いね/仁和令子 おきみ/岡田美佐子 おかく/千石規子 伝次郎/池田秀一 宗兵衛/田口計 上総屋幸右衛門/増田順司 おしな/池田幸路 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/山内鉄也


第24話 「死体が歩いた長屋露地」 1982.8.16

 接した誰もが憎しみを抱く、因業金貸しのおかん婆さん。果たして殺されてしまうのだが、「死体」になったあとの次第がなんとも奇ッ怪なのだった。
婆さんの傷に不審を持ったお奉行、精査に回すが、ここで新三郎は腑分けを実行する。

広沢池

ロケ地

  • おかん婆さんの死体が見つかる河原、広沢池東岸葦原際。犬が地面を嗅ぎ回っているのを、子らが土手から投石して追い払い、莚まくってギャー。
  • 事後、事件を述懐し「人の心には鬼が棲む」と忠相が呟く庭は嵐亭延命閣前の庭。雪絵奥さまがそれにツッコミを入れ、二人歩いてくるシーンは中門越し。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 いね/仁和令子 おかん/初井言栄 源太/大竹修造 おゆみ/原田英子 勘八/高原駿雄 三森玄庵/高野真二 青木平四郎/堀田真二 伊助/三角八郎 与三松/泉好太郎 内儀/春藤真澄 おみち/渡辺ミエ 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦

原案・脚本/葉村彰子 監督/居川靖彦

※婆さんの倅夫婦がやらかしたあと、次々に長屋の衆が「死体」に関わってゆく趣向。朝早く起きて鹿の死体回してる奈良の人みたいで笑える。


第25話 「見えぬ目の目撃者」 1982.8.23

 朴訥な浪人がハメられる話、仲間に騙され辻斬りに仕立て上げられあわや獄門のところだったが、彼はこの前に忍びの奉行に知己を得ており、人となりを知られていたのだった。
浪人を騙した、辻斬りの真犯人を釣るのに、辰三親分の秘技「ここだけの話、誰にも言うなよ」が炸裂。ここで、浪人の母の眼病設定が活きてくる。

嵐山公園

ロケ地

  • 釣りに出かけた忠相、母の目のため鯉を釣る浪人と知り合う大川、嵐山公園中州岸法面(渡月小橋上手静水域、分流側南岸/中州上に茶店設営、通行人あしらい)。引き上げる際、浪人に獲物を譲る忠相、中ノ島橋上。このあと長屋までついてゆく。
  • 辻斬りが出る夜道、広隆寺東塀(木あり)。警戒中だった風間らが駆けつけるが、斬りつけられ取り逃がす。
  • 事後、病癒えた浪人の母のことを雪絵と話し、親孝行と言い出す忠相、役宅の庭は嵐亭延命閣前。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 いね/仁和令子 若山十次郎/藤尾潤 酒井伝介/待田京介 ちか/折原啓子 湊屋三右衛門/笹吾郎 客/泉好太郎、有島淳平 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/山内鉄也

※クレジットには若山、酒井とあったが、劇中呼称は若松、酒田だった。


第26話 「謎の連続殺人事件」 1982.8.30

 二つ続いた殺し、それぞれに犯人と思しき者が浮かぶも、双方ともに完璧過ぎるアリバイ。もしや二人に接点はと、お奉行は過去を調べさせる。
あんなひどい奴ら殺されて当然、と三次に気持ちを代弁させてある。

今宮神社

ロケ地

  • 増吉が殺されて見つかる弥生神社裏、今宮神社稲荷社脇。
  • 高田屋の内儀・おとせがお参りに行く弥生神社、今宮神社本殿。帰りに土産の弥生餅を求める茶店、門前の一和。ここで過去を知る男に出くわす。
  • おとせと米造の過去を調べに小田原へ向かう三次、往路は北嵯峨竹林、復路(早駕籠)広沢池西岸沿いの道
  • お白州での米造の回想、旅から戻ると女房が入水のくだり、広沢池東岸。検分は汀、米造が来かかる街道は土手の並木道。
  • 同じくお白州でのおとせの告白、増吉に出会ってしまった神社、今宮神社境内(楼門傍)。走り去る際に石橋。

大岡越前/加藤剛 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 米造/土屋嘉男 高田屋利吉/御木本伸介 おとせ/長内美那子 おきみ/岡田美佐子 源七/本郷淳 明石屋久兵衛/西山辰夫 銀助/岡部正純 増吉/市村昌治 お勝/阿井美千子 お徳/武田てい子 おせき/鮎川十糸子 村上源次郎/大坂志郎

原案/葉村彰子 脚本/津田幸於 監督/山内鉄也


第27話 「殺生禁断!鯉の罠」 1982.9.6

 遠乗りでやらかした始末をつけに行く際、上様俄かの不予。以後、「始末」を引き継ぎ、病間に新三郎を派遣するなど、奔走する忠相。
病も癒え、鯉騒動の始末もついてめでたしの席で、阿漕浦を述懐する上様。でもお忍び自粛は容れられず、一同苦笑いで幕。

ロケ地

  • 野駆けの吉宗主従、山道は酵素か或いは大内か。
  • 水を乞う駒込村のおけいの家、酵素河川敷に「設営」。座敷内から外を眺める態で、建具等持ち込んである。また、家の外観イメージに使われた萱葺は不明、バンクフィルムか。
  • おけいの母にやるため鯉を獲る、明法寺の御留池、広沢池東岸。池側から見たシーンは、酵素を併用と思われる。
  • 帰途、雨に降られる吉宗のシーン、酵素ダートと「木」の傍。
  • 早暁、掟破りで新三郎を城に伴う忠相のくだり、お城イメージに姫路城天守

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 お花/遠藤真理子 いね/仁和令子 徳川吉宗/山口崇 おけい/竹井みどり お国/露原千草 徳兵衛/浜田寅彦 安藤出雲守/幸田宗丸 村瀬金十郎/江見俊太郎 戸田備中守/穂高稔 由蔵/陶隆司 お駒/杉本マチ子 酒井丹後守/岡田英次 根岸又十郎/坂口徹郎 中川玄真/邦保 尾崎道林/峰祐介 目付/国一太郎 金次/小峰隆司 組頭/山本弘 大岡妙/加藤治子 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案/葉村彰子 脚本/津田幸於、葉村彰子 監督/倉田準二


第28話 「女掏摸が越前の娘」 1982.9.13

 駿介が女掏摸を捕まえると、その娘なんと父親は大岡越前守と言い放つ。
以降、忠相と雪絵をのぞく周囲がどたばたを繰り広げるが、中身はしんみり情話。

湯豆腐嵯峨野

ロケ地

  • 女掏摸・おえんの犯行現場を押さえ捕縛する風間と辰、神護寺石段と石段下の広場(ここに露店あしらい)
  • おえんの親方・小狐の紋次がおえんの命をカタに寅松を呼び出す柳橋の料亭・一直、湯豆腐嵯峨野と周辺。門口は、北側の入口。潜入した三次が飛び越えて出てくる塀は南側の塀(画面奥、東のどん突きが深い林←今は宅地)、これを待っていて報告を受ける忠相は朝鮮石人像前にいる。このあと、料亭を出てきた寅松と太一を見遣る忠相たちのシーンは、むかし人間魚雷・回天を置いてあったあたりの塀際(北西角)。寅松が出て行ったあと、木原屋が来て密談、これを立ち聞いたおえん、寅松おじさんが危険にさらされるとさとり知らせに走るくだり、北入口〜石人像前〜中山邸門前、参道(ここで一味に囲まれヤバいところ、忠相介入・撃退)
  • 助けたおえんと話す忠相、屋形船が舫ってある川端は広沢池東岸
  • 木原屋の狙いの書付(寛永寺修復の入札関係)を持つ角井の屋敷、相国寺大光明寺。見張りの太一付きで寅松がやって来るのを風間らが見ているのは方丈塀際。夜更けて出てくる角井をつけて掏ろうとする寅松、法堂基壇(気付かれて斬られ下に落ちる)。この間、おえんとともに駆けつける忠相は勅使門前を走り抜ける。忠相が角井の刃を止めるシーンでは、回廊も映っている。
  • 事後、忠相夫妻と忠高夫妻がほんわか漫才の庭、嵐亭中門〜延命閣前庭。趣向は野点。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 おえん/叶和貴子 おきみ/岡田美佐子 木原屋清兵衛/小林重四郎 小狐の紋次/高城淳一 太一/松山照夫 角井三之助/波田久夫 寅松/佐野浅夫 大岡妙/加藤治子 村上源次郎/大坂志郎 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/居川靖彦


第29話 「過去を消した男」 1982.9.20

 養生所へ米を差し入れてくれる商人は、近所でも評判の「結構人」。しかし彼のところへ行ったゴロツキが、死体で見つかる。
薄紙をはがすように、真実が見えてくる作り。身バレを覚悟して人を助けた心根に、奉行はちゃんと応えるのであった。

木津堤

ロケ地

  • 戸丸屋の前身を探るため駿府へ向かう風間、馬を駆る街道は木津堤(ロング)。寄った絵は北嵯峨竹林際か(軽トラ馬と思われる)
  • 駿府、霞の千代松は怪力と聞き込む町角、不明(塔頭の門か)
  • 戸丸屋の孫娘がならず者に拉致される稲荷社、今宮神社摂社裏。監禁の荒れ寺はセット。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 いね/仁和令子 おきみ/岡田美佐子 戸丸屋善右衛門/大木実 音造/石橋雅史 権三/阿部希郎 丹治/江幡高志 お糸/里見和香 伍平/寺島貞信 六助/伊東亮英 彦兵衛/北村光生 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/山内鉄也


第30話 「十手を嵩の悪い奴」 1982.9.27

 目安箱に多数の訴状が入るほどの、悪評ふんぷんの岡っ引。これにしつこく付きまとわれる夫婦の話、そも亭主の遠島にしてからが捏造という悪辣さで、挙句の果ては欲がらみで殺人者に仕立て上げるが、事件の係りは南町なのだった。

嵐山公園

ロケ地

  • 島帰りの佐吉が、藤八の妨害でことごとく就職をしくじったという女房・お信の告白(相手は三次)、そのうちのひとつの深川の材木屋の現場は斉宮神社近くの材木置場と思われる(蔵あり)
  • 口入屋に通うも、行く先々に藤八がいて全てダメ、思い詰めて夜の川に身投げしかけるが三次が止めるくだり、中ノ島橋たもと中州岸・堰堤脇。橋は、心配してやってきた女房のシーンで映っている。
  • 使い込みをしていた安房屋の番頭・覚兵衛を呼び出し脅迫、佐吉をハメる手立てを教唆する藤八、今宮神社境内〜絵馬堂脇坂。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 佐吉/森次晃嗣 お信/上村香子 根岸の藤八/金井大 覚兵衛/堺左千夫 安房屋/西山辰夫 左官の親方/鈴木淳 番頭/有島淳平 おこう/山口朱美 村上源次郎/大坂志郎

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/山内鉄也


第31話 「呪われた縁談」 1982.10.4

 忠高から新三郎に縁談が持ち込まれるが、相手の娘は曰くつき。
断るつもりだったオランダ先生は、呪われていると沈む娘を見ておれず、謎を解くため婿候補に名乗りを上げるのだった。

竹中稲荷

ロケ地

  • お美代が物思いに沈む薬種問屋・板倉屋の縁先、不明(縁先に池が迫る庭、古い作品で何度か出ていると思う)。このほか、廊下なども同所か。
  • 忠相が新三郎を誘って夜釣りに出る海、琵琶湖か。船の前景に桟橋。
  • 新三郎とお美代が出かける八幡さま、吉田神社竹中稲荷参道・重ね鳥居下。
  • 河童の正体・又造が番頭に刺殺される葦原、広沢池か(水面までずいぶんある)

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 お花/遠藤真理子 いね/仁和令子 お美代/芦川よしみ 佐助/本郷直樹 善兵衛/近藤宏 仁吉/園田裕久 又造/原健策 田宮十三郎/岡本隆成 権造/下元年世 おかん/泉春子 やくざ/奔田陵 大岡妙/加藤治子 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/岡本静夫


第32話 「越前への挑戦状」 1982.10.11

 雪絵奥さま、誘拐さるの巻。難事件が持ち上がっている最中、妙な間で奥さまの外出だから、悪慣れしている目にはぴんと来る。
事件の概要は抜け荷隠しだが、大奥が関わっていたり、政財界に顔の利く怪しの鍼医が黒幕だし、凶悪な怪力大入道は出るし、奥さまを籠めてある座敷牢のお隣さんは狂女でうるさいし、誰がいちばん悪いのかすぐに判じられぬほど目白押しの悪役陣と、要素てんこ盛りの一話。志賀勝のチンピラが、痛い目に遭ってからはしおしおと殊勝なさまも見もの。

大覚寺

ロケ地

  • 品川・御殿山にある塚本雪斎の屋敷、大覚寺御殿川河床俯瞰の図(塀ナメて西望)が導入、次いで勅使門が映る。この段ではイメージのみ、「治療」に来ていた大奥表使いが帰る段では、勅使門橋を駕籠が通ってゆく(俯瞰)
  • 亡母の墓参に詣でた帰り拉致される雪絵のくだり、金戒光明寺。導入は、雲水が三門下石段を上がってゆく図。雪絵とお花が極楽橋を渡ってくると、真ん中で雲水と行き違い、奥さまは拉致、お花は当て落とされる。雪絵入りの駕籠は東坂下を行き、坂上から雲水が下りてくる絵に。このあと、現場聞き込みの風間たちのシーンで、三門に極楽橋、本堂前付近が出てくる。
  • 釈放された丹治を襲う人数、大覚寺五社明神。新三郎と忠相が出て阻む。
  • 広尾原へ来いという要求を無視し、丹治を連れて雪斎邸へ現れる忠相、門前は大覚寺勅使門橋。忠相が中へ入ったあと、御殿川河床を三次が走り侵入。

大岡越前/加藤剛 雪絵/宇都宮雅代 風間駿介/和田浩治 すっとびの辰三/高橋元太郎 猿の三次/松山英太郎 お花/遠藤真理子 おきみ/岡田美佐子 いね/仁和令子 上総屋宗兵衛/田中明夫 塚本雪斎/名和宏 榎木兵庫/須賀不二男 倉橋与太夫/亀石征一郎 丹治/志賀勝 武田上総介/内田勝正 藤尾/三島ゆり子 梅雪/大前均 田宮良伯/中村錦司 木村孫三郎/五十嵐義弘 上総屋女中/曽根千香子 大岡妙/加藤治子 村上源次郎/大坂志郎 新三郎/西郷輝彦 大岡忠高/片岡千恵蔵

原案・脚本/葉村彰子 監督/倉田準二

※丹治をやむなく釈放する段、尾行を始めようとした、お薦に化けた風間と辰の邪魔をする浪人の一人に福ちゃん。上総屋へ手入れの際にもいる。


★放送日時について、
「大岡越前非公式サイト−越前蟹−」 http://www.interq.or.jp/orange/mitumi/etizengani/
を参照させていただきました。


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